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将来のためには貯金が必要です。貯金がない人は、まずは100万円を目標に貯金しましょう。100万円なら1年間で貯められる可能性があります。
本記事では貯金がない人や貯金が苦手な人のために、貯金をするメリットや100万円を貯めるポイント、注意点などを紹介します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
貯金額が100万円以上の人の割合はどれくらい?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」によると、調査対象となった総世帯の金融資産保有額の分布は、次のようになっています。[参考1]
金融資産保有額 | 割合 |
金融資産非保有 | 28.4% |
100万円未満 | 10.0% |
100万円以上200万円未満 | 6.7% |
200万円以上300万円未満 | 4.7% |
300万円以上400万円未満 | 4.4% |
400万円以上500万円未満 | 3.1% |
500万円以上700万円未満 | 6.0% |
700万円以上1,000万円未満 | 5.2% |
1,000万円以上1,500万円未満 | 7.1% |
1,500万円以上2,000万円未満 | 3.9% |
2,000万円以上3,000万円未満 | 5.7% |
3,000万円以上 | 11.3% |
無回答 | 3.4% |
参考1:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」
全体の約4割は金融資産を持っていないか、持っていても100万円未満です。なお、ここでいう金融資産には、預貯金のほか、投資信託や株式、生命保険などの金融商品も含まれます。言い換えると約6割の世帯で、100万円以上の金融資産を貯蓄していることがわかります。
年代別に貯蓄100万円未満の世帯と貯蓄100万円以上の世帯の割合をみると、次のとおりです(無回答は除く)。[参考2]
世帯主の年齢 | 貯蓄100万円未満(貯蓄0円含む) | 貯蓄100万円以上 |
20歳代 | 64.8% | 33.1% |
30歳代 | 43.3% | 52.7% |
40歳代 | 40.0% | 55.8% |
50歳代 | 39.9% | 55.8% |
60歳代 | 31.2% | 65.6% |
70歳代 | 27.3% | 70.2% |
参考2:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」
20代では100万円以上の貯蓄がある世帯は3分の1ですが、30代になると半数以上、70歳代だと7割となっており、年代が上がるに連れて、100万円以上の貯蓄保有比率が高まる傾向にあります。
貯金をするメリット
そもそも、貯金はなぜ必要なのでしょうか?貯金をするメリットを考えてみます。
1. 心に余裕が持てる
もし貯金がなかったら、生活費が足りなくなったときに対処できません。漠然とした不安を抱えながら生活しなければならず、気持ちの余裕がなくなってしまいます。貯金があれば、何かあっても当面は大丈夫という気持ちになり、心のゆとりが生まれます。
2. 急な出費に対応できる
生活していると、急な出費が発生することがあります。例えば、冠婚葬祭や家電の買い替えなどのためにお金が必要になることもあるでしょう。貯金があれば、急な出費の際に慌てなくてすみます。
3. 将来に備えることができる
生きていく上では、まとまったお金が必要なライフイベントがあります。住宅購入を考えているなら、頭金を用意しておきたいでしょう。子供が大学などへ進学する際には、高額の入学金や授業料がかかるかもしれません。老後のために、生活資金の準備も必要です。貯金があれば、こうした将来のライフイベントに備えられます。
貯金100万円を目標にする理由
貯金をするときには、目標額を決めると励みになります。これから貯金を始める人は、まずは100万円を目標にしてみてはいかがでしょうか。100万円は1年で貯められる可能性があり、一つの節目となる金額です。計画も立てやすいので、まず手始めの貯金目標額としておすすめできます。
また、100万円の貯金が達成できれば、使い道が決まっていない場合でも、生活費3ヵ月分くらいの生活防衛資金に充てることもでき、おすすめできる理由です。
1年間で100万円を貯金することは可能?
貯金する場合は、漠然と余ったお金を貯めていくのではなく、年間の貯金額の目標を決め、計画を立てて実施するのがおすすめです。1年間で100万円貯金するとして、毎月いくら貯金したらよいかをシミュレーションしてみます。
1. ボーナスがある場合のシミュレーション
ボーナスがある場合には、ボーナスから貯金ができるため、毎月の貯金額を少なくできます。
ボーナスが夏と冬の年2回支給されると仮定し、100万円貯金するためのボーナスからの貯金額と毎月の貯金額をシミュレーションしてみます。
ボーナスからの貯金額 | 計算式 | 毎月の貯金額 |
夏10万円・冬10万円(年間20万円) | (100-20)÷12 | 6.7万円 |
夏15万円・冬15万円(年間30万円) | (100-30)÷12 | 5.9万円 |
夏20万円・冬20万円(年間40万円) | (100-40)÷12 | 5万円 |
夏25万円・冬25万円(年間50万円) | (100-50)÷12 | 4.2万円 |
夏30万円・冬30万円(年間60万円) | (100-60)÷12 | 3.4万円 |
ボーナスからいくら貯金できるかは、ボーナスの額によって変わって来るでしょう。もし年2回のボーナスから30万円ずつ貯金ができたら、毎月の貯金は3.4万円ですみます。貯金のハードルを下げるために、ボーナスからできるだけ多く貯金するのがおすすめです。ボーナスからの貯金額に応じては、目標を引き上げることもできるでしょう。
2. ボーナスがない場合のシミュレーション
ボーナスがない場合、年間で100万円貯めるには、1ヵ月につき8.4万円貯金する必要があります。月8.4万円貯金するのは厳しいと感じるかもしれません。毎月の手取りが少ない場合には無理する必要はないので、貯金の目標額を下げましょう。
家賃や住宅ローンなどの負担が大きく貯金が難しい場合には、毎月の固定費を減らすなどの家計の見直しにより、無理をせずに毎月の貯金額を増やせる可能性があります。以下の説明を参考に、1年間で貯金100万円を目指してみてください。
1年間で100万円を貯金するためのポイント
貯金は目標を決めて計画的に進めることが大切です。1年間で100万円の貯金を実現するためのポイントを説明します。
1. 貯金の目的を明確にする
まず何のために貯金をするのか、お金を貯める目的を明確にします。海外旅行に行くため、マイホーム購入の頭金を貯めるなどの目的があれば、貯金のモチベーションが高まり、継続しやすいでしょう。
2. 普段使い用と貯金用で口座を分ける
使う口座と貯める口座は分けましょう。普段使いの口座で貯金しようとすると、生活費が不足したときについ貯金に手を付けてしまうことになりがちです。毎月一定額を普段使い用の口座から貯金用の口座に移し、残りのお金で生活することで、確実に決まった金額を貯金するようにしましょう。貯める用の口座の残高をみることでモチベーションもアップします。
3. 貯金方法を決める
貯金にはさまざまな方法があるため、どの方法で貯金するのかを決めておくのがポイントです。小銭貯金やボーナス貯金にもチャレンジしてみましょう。
貯金の具体的な方法は、「小銭貯金で上手にお金を貯めるには?小銭貯金をやる際の注意点やポイントについて紹介」や「500円玉貯金はどうやればいい?メリットや貯めるコツ・ポイントについて詳しく紹介」を参考にしてください。
毎月の貯金額を増やすのが難しいなら、ボーナスからできるだけ多く貯金するのがおすすめです。「ボーナス貯金は何割が理想?貯金のメリットや方法について詳しく解説」を読んでみてください。
4. 現状の収支を把握する
毎月の貯金額を決めるにあたって、現状の収支を把握する必要があります。家計簿をつけて収支を記録しましょう。家計の収支を把握して、無駄な支出を見つけたり、支出の優先順位を見直したりすることができるので、無理なく節約をして貯金額を増やすことができます。
家計簿のつけ方については、「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」で解説しています。
5. 固定費を見直す
家計の見直しは、家計簿で収支を把握したのちに住居費や光熱費、通信費などの固定費からおこなうのが効果的です。固定費の削減により、ストレスが少なく大きな節約効果が得られやすいからです。
例えば、電気やガスの契約先を変えたり、携帯電話を格安SIMに変えたりすれば、生活のレベルを落とさずに固定費を減らせる可能性があります。また家賃を下げるために引っ越しをすると一時的に費用がかかってしまうため、契約更新時に家賃交渉をしてみるのも一つの方法です。
6. クーポンやポイントを活用する
買い物の際には、クーポンを利用して節約しましょう。チラシアプリやクーポンアプリをダウンロードすれば、スーパーやドラッグストア、コンビニなどで使えるクーポンを入手できます。
ポイントも貯めて活用しましょう。電子マネー、QRコード決済、クレジットカードなどで支払うだけでもポイントが貯まります。よく行くお店で使えるポイントに絞って貯めるのがおすすめです。
ただしクーポン対象品やポイントがお得に貯まるからといって、つい無駄遣いをしないように、買う物をリストアップしてから買い物をするとよいでしょう。
7. いらないものは売る
不用品を売ってお金に換えれば、そのお金を貯金に回すこともできます。例えば、使用しなくなった洋服や貴金属、ブランド物などはリサイクルショップや買取店で買い取ってもらう方法があります。
また、フリマアプリを利用すれば、家の中に眠っているさまざまなアイテムを売ってお金に換えることができます。古本や家電製品、スポーツ用品など、多様な品物が対象となっており、意外なものでも、簡単に換金することができます。こうして得たお金を貯金に回すことで、無駄なく節約を進めることができます。
8. 外食は控える
外食は費用がかさむため、できるだけ控えましょう。まずは自炊を心がけ、食材を買って料理をすれば、外食と比べて大きく節約できます。忙しくて料理をする時間がない場合は、おかずにお惣菜やミールキットを活用するのも良いでしょう。ランチは自作のお弁当にすることで、出費を抑えられます。外食も一人やカジュアルな場面では、安価な店を選んだり、クーポンを使ったりしましょう。こうして生活状況に合わせた自炊の習慣づけと外食にも節約を取り入れることができれば、食費を大幅に節約できます。
9. 副業を考えてみる
収入を増やすために、本業以外に副業を始めるのも一つの方法です。会社で副業が禁止されていない場合、例えばオフィスなどがなくてもできるオンライン完結の仕事やスキルが活かせる仕事、趣味を収入に変える方法など、さまざまな選択肢があります。自分の才能やスキルを棚卸しして、活かせる仕事を探してみましょう。
副業で得た収入を直接貯金に回せば、貯蓄額を増やすことができます。ただし、本業に支障をきたさないよう、時間管理には十分注意が必要です。自分のライフスタイルに合った副業を見つけ、コツコツと取り組むことが大切です。
10.保険を見直してみる
将来のリスクに備えるためには、貯金だけでなく保険を活用するのがおすすめです。貯金を始めるにあたって、保険の新規加入・見直しも検討しましょう。
例えば、病気やケガの際の医療費を貯金で準備するとなると、お金が貯まるまでに時間がかかってしまいます。お金が貯まる前でも、医療保険に入っていれば、入院や手術の際に保障が受けられます。
保険に入れば保険料の支払いが発生しますが、無駄な保障を省くことで保険料を抑えられます。既に加入している保険がある場合、保障が重複していないか、保障額が多過ぎないかなども確認してみましょう。
フコク生命では、ライフスタイルに合わせたさまざまな保険を用意しています。資料請求ページから希望する保険の資料を請求できますので、保険の見直しに役立ててください。
1年間で100万円貯金するためのコツや注意点
1年間で100万円の貯金を達成したいなら、上手に貯金するためのコツや注意点を知っておきましょう。
1. 貯金が厳しい時は無理をしない
毎月の貯金だけで100万円貯めようとすると、月8.4万円を貯金しなければなりません。無理して貯金すると、続かなくなってしまいます。貯金が厳しい場合には目標額を減らしましょう。少額でも毎月コツコツと貯金し、貯金の習慣をつけることが大事です。
2. 買う前に本当にいま必要なものなのか考える
欲しい物を衝動買いしていると、貯金に回すお金がなくなってしまいます。買う前に、本当に必要なものなのか、立ち止まって考える習慣をつけましょう。例えば、購入する前に「この商品は本当に必要か?」や「他の代替品がないか?」という点を考慮することで、無駄な支出を避けることができます。
さらに買い物は予算を決めて、計画的におこなうことが大切です。また、購入を延期することで、本当に必要なものかどうかを冷静に判断する時間を作ることも効果的です。こうすることで、無理なく節約ができ、貯金の成功につながるでしょう。
3. リボ払いや分割払いはしないようにする
クレジットカードで高額のものを買った場合、支払いが負担になるため、リボ払いや分割払いにしたくなることもあるでしょう。しかし、リボ払いや分割払いでは高い利率の手数料が発生してしまいます。カードで支払うときには1回払いを基本とし、高額のものもお金を貯めてから買うようにしましょう。
4. 投資をする場合はしっかりと調べる
預貯金のみでお金を運用しても、現在の金利では満足なほどは増えません。今はiDeCoやNISAといった投資の税金が優遇される制度もあるため、預貯金ではなく投資信託や株式で運用したいと考える人も多いでしょう。
投資では元本が保証されていないため、しっかりと調べることが大切です。十分な貯蓄がないのに投資にお金を回すと、困ったときに備えるお金がなくなってしまうかもしれません。
投資する前に、3~6ヵ月分の生活費に充てられる貯金を確保することや、将来のリスクに備えて保険に入ることも考えてから、始めることをおすすめします。その第一歩が100万円の貯金なのです。
まとめ
貯金をすることで気持ちに余裕が生まれ、将来のライフイベントに備えることができます。約6割の世帯で、100万円以上の貯蓄を保有しています。貯金がない世帯でも、まずは100万円を目標に貯金をしましょう。
100万円を1年間で貯めるには、月8.4万円ずつ貯金しなければなりません。しかし、ボーナスから多めに貯金すれば、毎月の貯金額を少なくできます。どうやったら100万円貯まるかを考え、計画的に貯金しましょう。
貯金があれば将来のリスクに備えられますが、お金が貯まるまでの間にもさまざまなリスクがあります。リスクに備えるために、保険を活用することもおすすめします。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
森本 由紀(もりもと ゆき)
行政書士、FPライター。法律事務所で経験を積んだ後、独立。クライアントの生活設計や子育てについてのアドバイス、気持ちを整理するためのカウンセリングに力を入れている。FPとして、各種サイトで法律・マネー記事やコラムの執筆・監修も担当。AFP(日本FP協会認定)、2級FP技能士、行政書士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ