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この記事を読んでいる人におすすめ!
大切なわが子が産まれる瞬間に立ち会いたい、立ち会ってほしいと思う方も多いでしょう。
出産の喜びを夫婦で分かち合える立会い出産ですが、実はメリットだけではなくデメリットもあります。
この記事では、実際に立会い出産した先輩パパママの声や、立会い出産のメリット・デメリット、必要な準備について解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
立会い出産の割合はどれくらい?
立会い出産とは、夫や両親など、医療者以外の人に付き添ってもらって分娩することを指します。立会い出産をすることで出産中の不安が取り除かれて、産痛緩和効果が得られることがわかっています。
株式会社ベビーカレンダーが実施した調査によると、立会い出産の割合は2003年の31%から2018年には74%となり、約2倍以上に伸びています[参考1]。
かつてはママから「恥ずかしい」などの声もありましたが、今では「2人の子どもの出産なのだから立ち会うのが当たり前」といった考えに変化しているようです。
2020年以降は新型コロナウイルス感染症対策として多くの医療機関で立会い出産が一時休止され、立会い出産を希望しても叶わない状況が続いていました。その後、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、立会い出産も順次再開されています。これにともなって、パパの立会い出産は再び増えていくと予想されます。
なお、基本的には希望すればほとんどの施設で立会い出産が可能ですが、中には医療スタッフ以外が分娩室に入れない施設もあるため注意が必要です。
参考1:株式会社ベビーカレンダー「『立ち会い出産』に関する意識調査」(調査期間:2018年2月15日〜2018年2月18日 調査件数:2,521件)
立会い出産を希望した理由・希望しなかった理由
立会い出産をするかどうかは、夫婦にとって大きな決断です。
立会い出産しなかったことを後悔するかもしれませんし、立会い出産時の出血や壮絶さにショックを受けてしまうパパもいます。
夫婦の意思をしっかりと確認するために、事前に立会い出産について話し合うようにしましょう。特に、出産の当事者であるママの意思を尊重することが大切です。
1.立会い出産を希望した理由
立会い出産を希望した理由としては、「子どもが誕生する瞬間を夫婦で共有したかった」、「出産が不安(心配)で少しでもそばいてほしかった(いたかった)」という声が多く聞かれました。
【立会い出産を希望した先輩パパママの声】
記念の瞬間なので、自分も見届けるべきだと思っていた。また、その場で励ましたりする必要があると思った。(20代・男性)
妻が初産のため、心配だった。少しでも近くにいるほうが良いのではと考えていた。(30代・男性)
誕生の時に会っておきたかった。(40代・男性)
滅多にないことなので一緒に経験できたらいいな、旦那さんにも出産の状況を経験させてあげたいなと思いました。側にいてもらった方が心強いかなと思いました。(30代・女性)
誕生する貴重な瞬間を感じてほしいと思いました。また、親になるという自覚がうまれることにもつながるのではないかと思いました。(30代・女性)
こどもが生まれる時を、夫と共有したかった。(40代・女性)
2.立会い出産を希望しなかった理由
「苦しむ姿を見られたくない」という理由で立会い出産を希望しないママも多いようです。また、「何もできない(しない)なら立ち会わなくてよい」といった厳しい声も聞かれました。帝王切開や新型コロナウイルス感染対策などのため、そもそも立会い出産ができないケースもあります。
【立会い出産を希望しなかった(できなかった)先輩パパママの声】
苦しむ姿をあえて夫に見せなくてもいいかなと思った。(20代・女性)
ひとりで問題ないと思った。(30代・女性)
逆子(=帝王切開)だった為、立会い不可でした。(30代・男性)
立会い出産のメリット
立会い出産のメリットとしては、「ママが安心できる」、「パパに父親の自覚が芽生える」、「夫婦の絆が深まる」、「思い出に残る」といった点が挙げられます。
1.ママが安心できる
出産は想像以上の痛みをともなうものです。初めての出産であれば当然のことですが、何度出産しても痛みに慣れることはなく、陣痛をひとりで耐えるのはママにとって辛い時間になります。
そんなときに手を握って励ましてくれるパパの存在は、非常に心強くて安心できるものです。頼れる人が近くでサポートしてくれると、辛い痛みの中でも前向きに出産に臨むことができるでしょう。
2.パパに父親の自覚が芽生える
ママは10ヵ月間お腹で赤ちゃんを育てるため、親としての自覚は芽生えやすいでしょう。
一方でどんなにママをサポートしてくれるパパでも、実際に子どもと接していないうちは、父親としての自覚が芽生えにくいかもしれません。
そんなパパも実際に命が誕生する場面に立ち会うことで、父親としての自覚が生まれてわが子への愛情が深まっていきます。立会い出産は、子育てに積極的になってくれるきっかけにもなるでしょう。
3.夫婦の絆が深まる
辛い出産を一緒に乗り越えたことで、より夫婦の絆が深まるのも立会い出産の大きなメリットです。
頭では「出産は痛くて大変なもの」と理解していても、実際に出産がどれほど壮絶なものかをイメージできない男性も多いです。痛みや大変さを共有することで、「頑張ってくれたママ」「サポートしてくれたパパ」とお互いへの愛情が増して夫婦の絆が深まるでしょう。
4.思い出に残る
出産はママとパパの人生における一大イベントであり、子どもが生まれる瞬間を夫婦で共有し一緒に乗り越えた経験は一生の思い出として残ります。
注意しなければならないのは、良い思い出となることもあれば、悪い思い出となってしまうこともあることです。パパの行動に幻滅したり、怒りを覚えたりすると、その感情を長く引きずることになりかねません、
立会い出産を良い思い出とするためには、ママとパパが協力し、しっかり準備して出産に臨むことが大切です。
立会い出産のデメリット
立会い出産には、デメリットも存在しています。場合によっては夫婦仲を左右してしまうこともあるため、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
1.パパがショックを受けてしまうことがある
出産では多量の出血だけではなく、便や尿が出てしまうことがあります。また、痛みで叫んでいる姿をパパに見られてしまうことにもなります。夫とはいえ、このような姿を見せることを恥ずかしいと思ってしまうママは珍しくありません。逆に、その壮絶さを見てパパがショックを受けてしまうこともあります。
「本当に立ち会ってもらいたいのか」「どれほど出産が壮絶なのか」についてよく話し合って、どうするのかを決めるようにしましょう。
2.パパに対してイライラしてしまうことがある
ママが痛みに必死に耐えているとき、ビデオカメラを回したりウロウロしたりしているパパを見ると、イライラしてしまうことがあります。知識がないまま立ち会いをすると、医療スタッフの邪魔になって出産を妨げてしまうこともあるかもしれません。
こういったパパの行動を思い返して、出産後に責めてしまうママも珍しくありません。夫婦仲をギクシャクさせてしまう原因となるため、立会い出産はあくまでサポートで、イベントではないことをしっかりと伝えておきましょう。
パパがショックを受けたり正しくサポートできなかったりしないように、出産について正しい知識をつけておくことも大切です。両親学級などに行き、心の準備をしておきましょう。
立会い出産を経験した先輩パパママの声
立会い出産にはメリットもあればデメリットもあります。初めての出産であれば、立会い出産をしたほうがいいのか判断に迷ってしまうこともあるでしょう。
ここでは、実際に立会い出産を経験した先輩パパママの声を紹介します。立会い出産をするか検討する際の参考としてご覧ください。
妻の要望で立ち会ったのですが、立ち会って良かったです。この瞬間に立ち会えたことは一生忘れないと思う。私はこれから出産を迎える方々にも立会い出産をお勧めしたいです。(30代・男性)
人から人が出てくる、当たり前のことに感激し、赤ちゃんの生きようとする生命力に感動しました。(30代・男性)
こどもが生まれてくる瞬間は、震えるほど感動でした。(40代・男性)
女性って大変だな、生命って神秘的、お疲れ様よくがんばったね、支えになれて良かった、赤ちゃんかわいいなど、様々な気持ちが溢れました。(40代・男性)
夫は、私が苦しんでいる姿を見て、実際に産まれる瞬間に立ち会い、「感動した。嬉しかった。」と話していました。男性は産まれた瞬間に急に親になるので(女性は妊娠中から親になる自覚が出てきますが)、父と母としてその瞬間を一緒に感じられたことはわたしにとっても非常に貴重だったと思います。(30代・女性)
一緒に経験できて、思い出を共有できたというのは良かったです。出産前に期待していた心強さは、私自身が自分に必死すぎて特別感じませんでした。ただ自分に必死だったので、後々、周りの状況がどんなだったのか確認するのにはとても良かったです。ドラマのように旦那さんが感動で泣いて「ありがとう」みたいなのはなかったです。(30代・女性)
こどもが生まれた感動を共有できてよかった。さらに、陣痛の間もそばにいてくれたので、心強かった。(40代・女性)
陣痛時から出産までにできるサポート
パパが出産に立ち会うことでママが安心できることもあれば、何もしないでイライラさせたりしてしまうことも。パパにできることは限られるかもしれませんが、せっかく立ち会うのなら、パパがいてくれて良かったとママに感じてもらえるようなサポートをしたいものです。
出産に立ち会うパパができるサポートや、やるべきこととしては以下のようなものが挙げられます。
1.陣痛時にできるサポート
初めての出産は、陣痛が始まってから誕生までに半日以上かかるケースも少なくありません。ママを安心させることや痛みを和らげることを意識してサポートしましょう。長丁場のため、力みすぎないことも大切です。
- 腰のマッサージ
- 手を握ったり話しかけたりして安心させる
- 話しかけたり励ましたりして痛みを和らげるサポートをする
- 水や食べ物の準備
2.分娩時にできるサポート
分娩室に入ってからは、医療スタッフの指示に従い、邪魔にならないよう注意を払いながらママに寄り添いましょう。
- 汗拭き
- 水分補給のサポート
- 呼吸法のリード
- 手を握ったり言葉をかけたりして安心させる
3.出産後にできるサポート
出産後は、ママに感謝や労いの言葉をかけ、誕生の喜びを共有しましょう。落ち着いたら、両親などへ誕生の報告をします。
- ママに感謝の言葉をかける
- 両親や親戚、仕事関係者などへ報告
何をしたらいいかわからないときは、あらかじめ話し合ったママの要望を思い返してみましょう。「何かできることはある?」と声をかけてあげると、ママもしてほしいことを言いやすくなるでしょう。
出産後、各所への報告方法やタイミング、ツールについて詳しくは「出産報告はメール?はがき?伝え方やタイミング・注意点について詳しく紹介」で紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
出産までに準備しておくこと
立会い出産をすると決めたら、夫婦それぞれが事前に準備を進める必要があります。ここからは、出産前の準備について解説していきます。
1.出産・入院に必要なものを揃えておく
出産・入院に必要なものは、ママとパパが一緒に準備しておきましょう。急に陣痛が来て入院になった場合、パパだけでは必要なものを判断できないおそれがあるためです。
用意したものは、必要となるタイミングに応じて、「陣痛バッグ」と「入院バッグ」の2つに分け、すぐに持ち出せるようにしておくのがおすすめです。
陣痛バッグとは、陣痛が始まって出産までに使うものを入れておくバッグのこと。陣痛がきたときや破水したときなどに、ママひとりでも産院まで持っていける必要最低限の荷物を入れておきます。
入院バッグは、出産後から退院までの入院期間中に必要となる荷物一式を入れておくバッグです。
陣痛バッグと入院バッグにどんなものを入れておけばいいのか、それぞれのバッグの中身については、「陣痛バッグと入院バッグで必要なものは?それぞれの中身や確認しておくべきことを紹介」で紹介していますので参考にしてください。
2.出産当日の流れを把握しておく
いざ出産を迎えて焦らないように、陣痛開始から入院、出産まで、出産当日の流れを把握しておきましょう。
【出産当日の一般的な流れ】
- 陣痛開始(10分間隔、1時間に5〜6回のお腹の張りと痛み)
- 産院へ連絡
- 産院へ移動
- 入院
- 陣痛室へ移動、各種検査
- 分娩室へ移動
- 出産
出産が近づくにつれ、ママの身体にはさまざまな兆候が現れてくるので、なるべく動けるうちに荷物や心の準備を済ませておくことも大切です。
妊娠35週〜出産直前のママにみられる兆候やその対処法などについては、「もうすぐ出産…直前の兆候はどんなものがある?当日の流れは?」で紹介しているので参考にしてください。
3.してほしいことを共有しておく
「陣痛のときは腰を押してほしい」「飲み物は〇〇がいい」など、ママがパパにしてほしいことや、ほしいものの要望があれば、出産前にしっかりと伝えておくことが大切です。
妊娠中や出産後のママは自由に動きづらくなるため、必要なものの買い出しや役所の手続きなど、パパができるものはなるべくパパに任せましょう。
妊娠中から出産後に必要になるものは、「ママ・パパのための出産準備リスト!いつから何を用意するか事前に確認しよう」に、出産後に必要な手続きは「出産後に夫ができることは?手続き一覧まとめ」にまとまっています。
何をパパに任せるのか、夫婦で話し合って決める際の参考としてご活用ください。
まとめ
夫婦にとって大きな思い出になる立会い出産ですが、自分たちが立会い出産するかどうかは夫婦でよく話し合って決めることが大切です。
立会い出産によって、夫婦の絆が深まる可能性もあれば、出産の光景にパパがショックを受けたり、何もできずにいるパパにママがイライラしたりして、その後の夫婦生活に影響を及ぼしてしまうおそれもあります。
立会い出産をする夫婦が増えているからといって、立ち会わないパパは愛情がないということでは決してありません。夫婦それぞれにとって後悔のない選択をしましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ