気になる老後の趣味人気ランキング!それぞれの始め方・費用も解説

気になる老後の趣味人気ランキング!それぞれの始め方・費用も解説

老後に趣味を持つのは良いことだと何となくわかっているけれど、今までは仕事や家事で忙しくしてきて急に何か始めようとしても何から始めればいいのかわからないという方も多いことでしょう。

この記事では、老後の趣味人気ランキングとその楽しみ方、気になる費用について解説します。あなたの趣味を見つける手助けになれば嬉しいです。

老後の趣味はシニアライフを彩る大切な要素

老後は自由な時間が増えてきます。その自由な時間をどう過ごせばいいのか戸惑ってしまう方も多いかもしれません。

老後に趣味を持つことは、ただ楽しく過ごせるというだけではありません。

一般社団法人JAGES機構の資料によると、「スポーツ組織へ参加している割合が高い地域ほど、過去1年間に転倒したという前期高齢者が少ない」と報告されています。

さらに、「ボランティアグループ等の地域組織への参加割合が高い地域ほど、認知症リスクを有する後期高齢者の割合が少ない」とされています。

グループ活動などに参加をしなくても、趣味を通じて楽しく身体を動かしたり、趣味で出会った仲間と楽しく会話をしたりというだけでも類似した場を作ることができるでしょう。

ですが、何を趣味にすればいいのかわからない方もいるかもしれません。

データをもとに人気の趣味ランキングを紹介しますので、参考にしてください。

老後の趣味人気ランキング

老後に趣味を持つことは、健康寿命を延ばすことや、ストレス発散に効果があります。

また、夫婦で同じ趣味に打ち込むことができれば会話もはずみます。一緒に楽しく過ごす時間が増えることで、良好な夫婦関係を築く手助けにもなるでしょう。

ここでは、ネオマーケティング社の「全国の趣味をもつ60歳以上の男女1,000人に聞いた、シニアの趣味に関する調査」をもとに、シニアに人気の趣味をランキング形式で紹介し、かかる費用と具体的な楽しみ方も紹介していきます。

第1位:パソコン・インターネット

圧倒的に人気なのはパソコン・インターネットです。

パソコン本体と毎月の通信費以外は費用がほとんどかかりません。

【図①】パソコンにかかる費用

パソコン本体の購入価格が負担になるという場合は、新品でなく中古でも良いでしょう。中古でも普段使いであれば不便を感じることなく使用することができます。大手通販サイトでパソコンは安いもので2万円台から購入することができます。

毎月の通信費もほとんどの場合が定額で使い放題。住んでいる地域や、戸建て・マンションなどで条件は変わってきますが、おおよそ通信費は月額3,000円~4,000円です。

ただし、あまり詳しくない人は通信費と本体合わせてお店に相談をすることをおすすめします。

パソコン・インターネットを趣味にすれば、オンラインショッピングが楽しめます。 また、情報収集や動画視聴など、インターネット上にあるさまざまなコンテンツを楽しめることも、支持されている理由と言えるでしょう。

第2位:旅行(日帰り含む)

第2位は旅行です。

【図②】人気国内・国外旅行先と費用の目安

日本ロングライフ株式会社の調べによると、「これまでに行ったことがあり、また行きたい旅行先」は、国内第1位が北海道、2位が京都、3位が東北。海外では1位がハワイ/グアム/サイパン、2位がパリ、3位がローマとなっています。

「行ったことはないが、いつかいってみたい旅行先」は、国内1位が屋久島、2位は沖縄の離島(石垣/宮古など)、3位は種子島。海外では1位が北欧、2位がスペイン、3位がローマとなっています。

ネオマーケティングの調査によると、旅行に関する考え方は、「旅行に出かけた先では、温泉などにつかってのんびりしたい」、「旅行やレジャーに、多少お金がかかっても仕方がないと思う」「旅行ではあちこちまわらずのんびりしたい」という意見が上位をしめており、旅行をするならお金をかけてでものんびり過ごしたいというニーズが多いようです。

第3位:読書

国立青少年教育振興機構の「1ヵ月における読書数の調査」では、全世代のなかで60代が、「1ヵ月全く本を読まない」と答えた比率が最も少ない年代でした。

【図③】60代の月間読書数

「1ヵ月に読む本の数」は、1冊が22.0%、2~3冊が20.6%、4~5冊が4.9%、6冊以上8.4%と回答。4冊以上本を読んでいる人が全世代で最も多いのが60代という結果になりました。

同データの「本を読む理由」を見ていくと、時代の動きや流行を知るためや、趣味でやりたいことがあるためという理由が他の世代よりも高い数値を示しています。純粋に時代に取り残されないように勉強をしたい、または自分の趣味について勉強したい、もっと上手になりたいから読書をするという傾向があるようです。

第4位:映画鑑賞

映画館が積極的に50歳~60歳の年齢層に対してシニア割という割引を導入しているため、映画は人気が高いと考えられます。

大手シネコンのシニア割は次のとおりです。

などおおよそシニアの映画館入場料は1,100円前後に設定され、通常価格より大きく割引されていることが多いようです。

第5位:音楽鑑賞

音楽鑑賞に関しては、CDやラジオで音楽を聴く場合や、コンサートや演奏会で音楽を楽しむなどさまざまなケースが考えられます。

音楽は曲にあわせて身体を動かすことで認知症の維持や改善に大きな効果があるとされています。自分の好きな音楽でリラックスすることもできますが、適度に運動も取り入れて身体の健康にも役立てていきましょう。

現在は、月額料金を支払うことでスマートフォンやパソコンからストリーミングで音楽を楽しめます。

大手音楽配信サービスの月額料金は、1,000円程度となっています。

スピーカーの価格は幅があり、安ければ1,000円でも販売されています。もし音質にこだわるのであれば、オーディオショップに足を運びに実際の音を聴いてみましょう。

趣味に使う金額はきちんと決めておこう

趣味で老後を楽しく、充実したものにすることはとても良いことです。

しかし、趣味に使う金額はきちんと決めるようにしておきましょう。

ネオマーケティング社の「あなたが1ヵ月に趣味に使う費用をお答えください」という質問に、32.3%が1万円以上と回答しています。

受給できる年金額より生活費が上回っていて、毎年貯蓄を取り崩しているような場合はこの1万円の支出はかなり大きいです。

定年後のセカンドライフが始まって間もないころは貯蓄がたくさんあり、取り崩してもあまり気にならないかもしれません。

しかし、身の丈以上に趣味にお金を費やすと、そのしわ寄せが将来やってきて、想像以上に貯蓄額を取り崩していることに気づくことがあります。

趣味を持つことは身体的にも精神的にも良い効果をもたらすので、積極的に取り入れながらも過度な支出は控えるように心がけましょう。 セカンドライフにさしかかった時点で定年後のライフプランを作って、趣味の支出がいくらまでなら大丈夫なのかを確認しておけば、より安心して趣味を楽しむことができます。

まとめ

老後は自由な時間を多く持つことができます。

趣味に自由な時間を費やすことは、ただ趣味を楽しむだけではなく、趣味の種類によっては身体的な衰えや認知機能の低下を抑制する効果があります。

ですが、過度に趣味の支出を増やすといつの間にか自分の予想以上に貯蓄額を取り崩してしまうことがあります。

そのため、今回紹介したパソコン・インターネット、読書、映画鑑賞のように、シニアに人気で比較的お金のかからない趣味をぜひ参考にしてください。

早めにライフプランを作り、趣味に費やせるお金をおおよそでも確認しておけば、より安心して趣味を楽しむことができます。

執筆者:ファイナンシャルプランナー 金子 賢司(かねこ けんじ)

個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務めるファイナンシャルプランナー。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信している。CFP、日本FP協会幹事。