老後は海外移住したい!人気の国と実現するための方法は?

老後は海外移住したい!人気の国と実現するための方法は?

定年退職によって日本での勤めを終えた後、海外への移住を考える方も少なくありません。

外務省領事局政策課がまとめた「海外在留邦人数調査統計」によると、平成27年10月1日時点で海外に在留している60歳以上の邦人数は約17万6,000人に上っています。

海外への移住を検討する理由については、「温暖な気候の国で余生を送りたい」「税金が安いところで暮らしたい」など人それぞれですが、一方で、住み慣れた日本を離れ、海外に移住することに不安を覚える方も多いようです。

安心・納得して海外移住できるよう、移住のメリットやデメリット、気になるお金の問題などを今のうちからチェックしておきましょう。

この記事では、老後に海外移住を希望している方向けに、移住前に確認しておくべきポイントや、人気の海外移住先、海外移住にかかる費用を解説します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

老後の海外移住を実現するために確認しておくべきポイントは?

老後に日本を離れ海外へ移住するとき、メリットも多くありますが、いくつか注意すべき点もあります。

日本での住居を処分し、海外に移住してしまうと、簡単に日本へは戻れなくなってしまいますので、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておきましょう。

ここでは、老後の海外移住を実現するために確認しておきたいメリットとデメリットをまとめました。

メリット1.充実したセカンドライフを送れる

海外では、国ごとに異なる文化や宗教があります。

街並みや人々のライフスタイルも日本とは大きな違いがありますので、普通に生活しているだけでも多くの刺激を受けられます。

「知的教養を高めたい」「さまざまな文化に触れて刺激を受けたい」という方は、海外移住すれば充実したセカンドライフを送ることができるでしょう。

メリット2.気候の穏やかな国に住める

日本では四季折々の行事や風景を楽しめますが、高齢になると夏の暑さや冬の寒さが体に堪えるという方も少なくありません。

海外には、一年中気候が穏やかな国・地域がありますので、暑さ・寒さに悩まされず快適な余生を送ることができます。

メリット3.物価が安い

公益財団法人 国際金融情報センターが公表している「各国の物価水準(日本の物価との比較)」を見ると、海外諸国に比べて日本の物価がかなり高いことがわかります。

たとえば東京の場合、卵1個の価格は23.2円、牛肉1kgの価格は2,780円ですが、米国・ワシントンでは円換算で卵1個が19円、牛肉1kgは1,172円となっています。

国によっては、同じものでも日本の10分の1以下の価格で購入できるところもあります。

物価の安い国へ移住すれば、浮いた生活費を娯楽やレジャーに充ててぜいたくな暮らしを送ることも可能です。

デメリット1.公的サービスが十分に受けられないことがある

国や自治体が提供する公的サービスの内容は、移住先によって大きく異なります。

たとえば日本では国民全員が公的医療保険に加入する「国民皆保険制度」を導入しており、病気やケガで治療を受けた場合にかかった医療費の負担は多くても3割で済みます。

一方、海外には国民皆保険制度がなく、医療費の保障を受ける場合は任意の保険に加入しなければなりません。

もし無保険の状態で診療を受けた場合、多額の医療費を請求されることになります。

日本では当たり前のサービスが、海外では利用できないケースも多いので、あらかじめ注意が必要です。

デメリット2.言語の違い

海外移住するにあたって不安の種になるのが、いわゆる「言葉の壁」です。

世界の公用語といわれる英語が話せれば問題ないと思われがちですが、文部科学省「英語を公用語・準公用語等とす」によると、世界196ヵ国のうち、英語を公用語・準公用語としている国は54ヵ国にとどまっています。

同じ英語圏でも、国によってなまりやクセがあるため、日本で学んだ英語が通じないことにストレスを感じる可能性もあります。

デメリット3.初期費用がかかる

日本から海外に移住するには、渡航費のほかに、ビザの取得費や現地での住居費、引っ越し費用など、さまざまなお金がかかります。

物価の安い国に移住する場合でも、移住時にはまとまった初期費用を用意する必要があります。

人気の海外移住先の国は?

日本人の海外移住先は多岐にわたりますが、ここでは一般財団法人ロングステイ財団が公表した「ロング指定希望国・地域2019」をもとに、人気の海外移住先TOP5をご紹介します。

1位:マレーシア

東南アジアの中心に位置するマレーシアは、さまざまな民族が共存する多民族・多文化社会を構築しています。

多様性を受け入れる風潮が根付いていることから、海外からの移住者にとって居心地の良い国と言われています。

日本との時差は約1時間と短く、年間通して常夏の気候なので、体に負担をかけずに移住できるところも人気の理由です。

マレーシアは日本より物価や住居費が安いため、1ヵ月あたりの生活費は14万円~18万円程度が相場です。

ただ、首都クアラルンプール付近に住むと、条件が同じでも住居費がプラス3万円~4万円ほど増えるので要注意です。

2位:タイ

タイと日本との交流は600年に及び、当時から友好な関係を築いていることから、世界屈伸の親日国としても知られています。

常夏のタイでは南国リゾート気分を満喫でき、きれいな海に囲まれて暮らしたいというシニア層に人気です。

費用面については移住するエリアによって差があり、たとえば首都バンコクに住む場合は、1人あたり12万円~20万円ほどの生活費がかかると言われています。

一方、パタヤなどでは5万円~10万円とバンコクの2分の1程度の費用で生活することも可能です。

3位:ハワイ

日本からの観光客も多いハワイは、一年通して気候が温暖で、かつ大規模な災害リスクの少ない地域として知られています。

日本人や日系人が多く、日本語または片言の英語でも生活できるため、言葉の壁を感じにくいところも魅力のひとつです。

気になる費用面ですが、ハワイは日本よりやや物価が高いため、住居費も賃貸で10万円/月ほどかかります。

食費も日本の1.5倍~2倍ほどかかるので、移住するにはある程度まとまった資金を用意する必要があります。

4位:フィリピン

近年、著しい経済成長を見せるフィリピンは、日本人投資家たちが注目し始めて以降、日本からの移住者が増えている国です。

気候は雨季と乾季にわかれていますが、年間の平均気温は27℃前後と暖かく、一年通して快適に過ごすことができます。

日本から近く、かつ他の国に比べると永住権を獲得しやすいところも移住先として人気を博している理由のひとつです。

費用面ですが、フィリピンでは外国人の土地所有は法律で禁じられているため、賃貸が基本となります。

他国同様、住むエリアによって住居費は異なりますが、郊外なら日本円にして2万円程度で2LDKの住まいを確保することも可能です。

5位:台湾

親日国として知られる台湾は、安全面や治安も良く、安心して観光・移住できる国のひとつです。

台湾グルメは日本でも人気ですので、移住先の食生活にもなじみやすいでしょう。

食費も全体的に安めですが、住居費に関しては地域差が大きく、首都圏の賃料は日本の都市部の賃料とほぼ変わりません。

郊外に行けば、設備が整った1DKを3万円前後で借りることができます。

老後に海外移住するならしっかりと「お金の計画」を立てよう

海外に移住する際は、渡航費用やビザ取得費、日本での住宅の引き払い代といった初期費用がかかります。

さらに移住後は、住居費や食費、通信費、光熱費などの支出が毎月発生します。

老後の収入は年金頼りになる方がほとんどですので、移住先を決めるときは国や地域ごとの物価などを考慮したうえで、年金収入のみで生活できるかどうかをしっかり検討しましょう。

移住先での生活費を計算して、年金収入のみではお金が足りないと思ったら、現役時代からコツコツと貯蓄するか、iDeCoや個人年金保険などで資金づくりの計画を立てておくことをおすすめします。

まとめ

海外に移住すると、温暖な気候の中で快適に生活できたり、さまざまな文化に触れて刺激を受けたりと、いろいろなメリットがあります。

物価の安い国に行けば生活費も節約できますが、住むエリアによっては住居費が割高になることもありますので、現地の物価情報は入念にチェックしておきましょう。

特に医療保障は日本ほど充実していない国が多いので、万一の時に備え、海外移住費は余裕をもって用意しておくことが大切です。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

記事提供元:株式会社ぱむ