結婚を決めるタイミングはいつ?男女別のタイミングや踏み切れない理由についても紹介

結婚を決めるタイミングはいつ?男女別のタイミングや踏み切れない理由についても紹介

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恋人との付き合いが長くなると、結婚を意識しつつも相手に切り出すタイミングがわからないという方もいるでしょう。

お付き合いしている男女が結婚を決めるタイミングは、人によってさまざまです。全体的には、交際から2〜3年を目安に、男性側は仕事や経済力が安定してくる時期、女性側は出産のことを考え30歳前に結婚したいと考えるケースが多いようです。

この記事では、結婚を決めるタイミングについて男女別に解説するとともに、タイミングを逃さないポイントなどを紹介します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

結婚の平均年齢や交際期間はどれくらい?

結婚したカップルは、どれくらいの交際期間で、またどれくらいの年齢から、結婚を意識しているのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所が2021年6月に実施した「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の結果は次のとおりです。[参考1]

調査年平均初婚年齢平均交際期間
199728.5歳26.1歳3.4年
200228.5歳26.9歳3.6年
200529.1歳27.5歳3.8年
201029.9歳28.6歳4.3年
201530.6歳29.1歳4.3年
202130.7歳29.1歳4.3年

男女の平均初婚年齢は時代と共に晩年化し、結婚までの交際期間も伸びてきています。近年の調査結果を見ると、男性は30歳前後、女性は27歳〜29歳で結婚を意識するようです。

男性は30歳頃から仕事に脂が乗り始め、経済的にも安定してくる頃です。恋人がいるなら、そろそろ結婚して家庭を持ちたい、と考える時期なのではないでしょうか。

女性にとっても、20代後半〜30代はキャリア形成に大切な時期ですが、出産を希望している場合、「30歳までに結婚したい」という思いも出てくるのでしょう。

結婚までの平均交際期間は4.3年です。プロポーズから入籍や結婚式まで1年程度かかると考えると、結婚を切り出すタイミングは交際から2〜3年程度が目処になっているようです。

結婚するまでの交際期間についてはこちらの記事もご確認ください。
結婚するまでの交際期間はどれくらい?プロポーズの決め手やタイミング

参考1:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」p.47

結婚への考え方が変わってきている?

かつては「結婚するのが当たり前」という風潮がありました。しかし今は「必ずしも結婚する必要はない」との考えが一般的になってきています。

NHKが5年ごとにおこなっている「日本人の意識」調査によると、「結婚するのが当たり前」と答えた人の割合は年々減り続けており、2018年には27%まで減少しました。[参考2]

調査年結婚観(結婚すること)に対する考え方
人は結婚するのが当たり前だ必ずしも結婚する必要はないどちらともいえない
わからない、無回答
1993年45%51%5%
1998年38%58%4%
2003年36%59%5%
2008年35%60%5%
2013年33%63%4%
2018年27%68%6%

※各選択肢の回答結果を四捨五入して整数で示しているため、合計は必ずしも100%になりません

結婚したくない人や結婚に否定的な人が急増しているわけではありません。国立社会保障・人口問題研究所の調査では、25歳以上の過半数は「理想的な相手が見つかれば(1年以内に)結婚してもよい」と回答しており、多くの人はいい人がいれば結婚したいと考えているようです。[参考3]

ライフスタイルの選択肢が増え、より自由な生き方ができるようになった結果、自分の希望するライフスタイルや価値観に合わせ、結婚する・しない、するならいつするかを自分で決めるという考えが強くなっているのでしょう。

参考2:NHK「日本の意識 1973-2018」第49問 結婚観(結婚すること)を加工して作成
参考3:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」p.20

【男性編】結婚を決めたタイミング

男性が結婚を決めたタイミングとしては、主に次の4つが挙げられます

  • 仕事や収入が安定したとき
  • 周囲に既婚者が増えたとき
  • 遠距離恋愛になるとき
  • 子どもを授かったとき

1.仕事や収入が安定したとき

男性は「家族を養う」という意識が強い人が多いため、仕事が安定し、経済的な余裕ができるタイミングで結婚を考える傾向があるようです。

2.周囲に既婚者が増えたとき

仕事が安定する時期になると、会社の同僚や友人など、周囲に既婚者が増え、「自分もそろそろかな」と思うようになって結婚を決めるケースもあります。

3.遠距離恋愛になるとき

自身の転勤により遠距離恋愛になるタイミングで結婚を決める男性もいます。
仕事を持った社会人同士の遠距離恋愛は、忙しさによるすれ違いで、なかなかうまく行かない傾向にあります。
「このままでは気持ちが離れてしまうのでは」という不安が結婚を決めるきっかけになるようです。

4.子どもを授かったとき

以前から結婚を意識しながらも、なかなか切り出せずにいた男性の場合、彼女の妊娠をきっかけに結婚を決めるというパターンもあります。

【女性編】結婚を決めたタイミング

女性が結婚を決めたタイミングは、主に次の4つです

  • 付き合うときから結婚しようと決めていた
  • 妊娠・出産のことを考えたとき
  • 相手を生涯の伴侶として信頼できると確信したとき
  • 親しい友人が結婚したとき

1.付き合うときから結婚しようと決めていた

女性の場合は、付き合いはじめの時点で相手との結婚を意識している人が多いようです。結婚を前提とした交際を続けながら、男性からのプロポーズを待っている、というパターンです。

2.妊娠・出産のことを考えたとき

「子どもが欲しい」という理由から、出産適齢期など、年齢のことを考えて結婚を決める女性も多いでしょう。

3.相手を生涯の伴侶として信頼できると確信したとき

交際を経て、人生を共にするパートナーとして「彼とならやっていける」と思えるような相手だと確信したときに、結婚を決めるパターンもあります。

結婚という人生の岐路で、相手を決めるのは重大な選択です。本当に信頼できる相手、明るい未来を想像できる相手かどうかは大切な判断基準です。

4.親しい友人が結婚したとき

いつも遊んでいる親しい友人や幼馴染が結婚したときに「自分も結婚したい」と感じる女性もいるようです。

結婚に踏み切れない理由

結婚を意識しつつも、なかなか踏み切ることができないカップルもいます。男性と女性では、結婚に踏み切れない理由も異なるようです

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.男性が結婚に踏み切れない理由

男性が結婚に踏み切れない理由としては、たとえば次のようなものがあります。[参考4]

  • 経済的に余裕がない・不安がある
  • まだ結婚する必要性を感じない
  • 独身の自由さや気楽さを失いたくない、趣味や娯楽を楽しみたい
  • 家庭をもつことや子どもを授かることに自信がない

男性は仕事の安定や経済的ゆとりがないと、結婚を考える余裕が生まれにくい傾向にあります。まず、結婚するのにもさまざまな費用がかかります。たとえば結婚指輪や結婚式の費用、新婚旅行の費用、新居への引っ越し費用など、ある程度まとまったお金が必要です。

子どもを授かる・授からないにしても、家庭を持ち安定した生活を築いていくためには、それなりの経済力が必要だと考える人が多いようです。

晩婚化が進み、結婚しない選択をする人も増えており、急いで結婚する必要性を感じにくくなっていることも結婚に踏み切れない一因となっているでしょう。

結婚後は自由に使える時間やお金が制限されることも多く、独身の自由や気楽さを失いたくない、趣味や娯楽を自由に楽しみたいといった理由も考えられます。

結婚する際の費用についてはこちらの記事もご確認ください。
結婚に必要な貯金はいくら?かかる費用や貯金を成功させるポイントについて

また、彼女が子どもを望んでいる場合、子どもを授かることに自信がない、父親になることに不安を感じるなどの理由で結婚を決意できない人もいます。

2.女性が結婚に踏み切れない理由

女性が結婚に踏み切れない理由としては、たとえば次のようなものがあります。[参考4]

  • 仕事やキャリアへの影響
  • 経済的に余裕がない・不安がある
  • まだ結婚する必要性を感じない
  • 独身の自由さや気楽さを失いたくない、趣味や娯楽を楽しみたい
  • 家庭を持つことや子どもを産むことに消極的

家庭における妻・母の役割はまだまだ大きく、仕事を優先する女性にとって、結婚はハードルの高い決断のようです。

相手が共働きに協力的な男性であっても、子どもを授かれば、女性はどうしても仕事を休む期間が長くなってしまいます。出産後に復職しやすい環境の整備なども進んでいますが、キャリアを積んでいきたいと考えている女性は、結婚に踏み切りにくいケースもあるでしょう。

このほか、経済的な面や子どもや家庭を持つことへの不安、独身の自由さや気楽さを失いたくないといった理由で結婚を決められないパターンも多いようです。

参考4:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)

結婚のタイミングを逃さないためにできること

結婚後も2人が上手くいくように、お互いの仕事や生活習慣、子どもについての考え、経済的なことを全てクリアしてから結婚したい、と思う方は多いでしょう。

もちろん、結婚にあたって、そういった準備をすることは大切です。しかし、結婚のタイミングを逃さないためには、ある程度踏ん切りをつけて結婚を決める「勢い」も必要です。

「完璧な状態で結婚」することは、どのようなカップルでも難しいものです。至らない部分はカップルによってさまざまですが、結婚してからようやくわかることはたくさんあります。夫婦になってから、お互いを尊重しつつ調整していくことが大切です。

そもそも結婚は、お互いがその気にならなければできません。

結婚のタイミングを逃さないためには、2人で共通の目標を設定し、結婚への意識を合わせていくことが大切です。

たとえば「結婚への目標額を決めて2人で貯蓄する」、同棲をしている場合は、「2年以内に結婚すると期限を切る」など、結婚について具体的に考え、話し合うようにしましょう。

また、結婚したいタイミングがなかなか合わない場合は、結婚を希望している側が、相手を結婚に向けて力強く引っ張っていくことも重要です。相手がその気になるまで待っているだけでは、結婚に最適なタイミングを逃してしまうかもしれません。

進展がなければ、「別れる」という選択肢もあり得ます。後悔がないよう、お互いの気持ちを整理したうえで、先のことについて正直に話し合いましょう。

すでに結婚のタイミングを逃してしまったと思っている方は、自分の気持ちを整理して、結婚に対する考え、相手への想いなどを正直に伝えることから始めてみてください。

プロポーズの前に結婚までの流れも把握しておこう

プロポーズには「勢い」も大切ですが、成功した後には、やるべきことや考えなければならないことがたくさんあります。

結婚が決まってから慌てることのないよう、あらかじめプロポーズ〜両親への報告、結納〜婚姻届の提出、新生活〜結婚式と、おおまかな流れを段階別に把握しておきましょう

プロポーズから結婚までの流れや費用は、「プロポーズ前に知っておきたい結婚式までの流れ!かかる費用はいくら?」で解説していますので、参考にしてください。

結婚の意思を固めたらプロポーズのタイミングや場所も意識しよう

プロポーズはふたりにとって人生の大きな節目。そのタイミングや場所も意識して決めましょう

1.付き合い始めた日やパートナーの誕生日

プロポーズの「日付」にこだわる人は、付き合い始めた日やパートナーの誕生日など、ふたりの記念日をプロポーズの日に選ぶと、自然に言いやすいかもしれません。

2.普段の生活の流れで

日付にこだわらないなら、普段通りに生活しながら、自分のタイミングでプロポーズするのもあり。なんでもない日が、ふたりにとっての「プロポーズ記念日」になるのも素敵です。

3.自宅

自宅でのプロポーズは、ふたりきりの落ち着いた雰囲気の中でおこなえる点がメリットです。

ただし、日常の延長になりやすいため、プロポーズを切り出すタイミングが難しいかもしれません。また、パートナーがロマンチックな雰囲気の中でプロポーズされたいと思っている場合は注意が必要です。

4.レストランや思い出の場所

パートナーがロマンチックな雰囲気の中でプロポーズされたいと思っている場合は、夜景の見えるレストランやふたりの思い出の場所を選ぶのがおすすめです。またクリスマスなどロマンチックな雰囲気のイベントに合わせることで、気分をさらに盛り上げることができるでしょう。

サプライズなどの演出を行うかどうかは、パートナーの性格などを考慮して慎重に判断しましょう。

まとめ

晩婚化が進む昨今、男性は30歳前後、女性は27歳〜29歳で結婚する、または結婚を意識する人が多いようです

男性は経済的な安定や周囲が家庭を持つようになったとき、女性は出産する年齢を考えたときや相手への信頼度が高まってきたときに結婚を決意する傾向があります。

結婚を決めるタイミングは人それぞれです。お互いの結婚したいタイミングがなかなか合わない、という場合は、それぞれの価値観や考えを尊重したうえで、結婚について正直に話し合うことをおすすめします。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

ライター:竹国弘城(たけくに ひろき)
独立系FP、RAPPORT Consulting Office代表。証券会社、生損保代理店での勤務を経て独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自分のお金の問題について自ら考え、行動できるようになってもらうためのサポートを行う。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®、証券外務員一種、宅地建物取引士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ