期間限定キャンペーン中!
Contents
この記事を読んでいる人におすすめ!
子育てをしていると、たくさんの幸せや喜びを感じると同時に、「ちゃんと育てていけるのか」「今の子育てで間違っていないのか」など、大きな不安に襲われることもあります。
なかには、「望んで生んだ子どもを育てることに不安を抱えるなんて…」と自己嫌悪に陥ってしまう方も少なくないようです。
しかし、育児に不安を抱えることは決してめずらしいことではありません。育児に不安を感じても、自分を責めたり落ち込んだりせず、落ち着いて不安を解消する方法を模索しましょう。
この記事では、育児不安の原因や、育児不安を起こしやすい人の特徴、育児不安になってしまったときの対処法について解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
育児中にぬぐえない不安…この原因は?
育児中に感じる不安を解消するためには、自分が何に対して不安を感じているのか、的確に把握する必要があります。
育児不安の原因は人それぞれですが、ここではよくある不安の原因を4つ紹介します。
1. 金銭的な不安
厚生労働省の「平成27年版厚生労働白書 -人口減少社会を考える-」によると、子育て中の20~40代の半数以上が「子育てで出費がかさむ」ことを不安・悩みのひとつに挙げています。
子どもにかかる費用はさまざまありますが、中でも教育費を負担に感じている方が多い傾向にあります。
子どもの教育費は進学先によって異なりますが、文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について 」によると、幼稚園から高校まですべて公立に進学した場合の学校教育費は約150万円、すべて私立に進学した場合は約450万円かかると言われています。
さらに大学に進学した場合、文部科学省の「国公立私立大学の授業料等の推移」によると、国立大学は53万5,800円(公立大学は約53万8,000円)、私立大学は約86万8,000円の年間授業料が発生するため、4年間通った場合のトータル費用は国公立大学で約215万円、私立なら約350万円となります。
学校教育費以外にも塾や習い事などの学校外教育費がかかるほか、食費や服飾費などの生活費もかかりますので、子育てに必要な費用を工面できるかどうか、経済的な不安を感じる方は多いようです。
子育てにかかる費用についてくわしく知りたい方は「子育てにかかる費用はいくら?0歳~大学卒業までの総額をシミュレーション!」もあわせて確認してみてください。
2. 仕事・家事への不安
子どもが小さいうちは育児に追われ、なかなか自分の時間を確保することができません。
保育園に預けていても、体調が悪いときは仕事を休まなければなりませんし、子どもをあやしたり、抱っこしたりしていると、なかなか家事も進みません。
特にもともと仕事が忙しい方は、今後仕事と子育てをうまく両立していけるのかどうか、不安を感じやすい傾向にあります。
3.心身の疲労に対する不安
子どもが生まれると、昼夜問わず赤ちゃんのお世話に追われたり、歩き始めた子どもを追いかけたりして、一日が終わる頃にはぐったり…ということもめずらしくありません。
体力だけでなく、子どもの成長やしつけのことで悩んだり、自分の時間を取れないことにストレスを感じたり、孤独を感じたりと、精神面に大きな負担がかかることもあります。
「みんなやっていることだから」とがんばりすぎると、人によってはうつやノイローゼを発症してしまうこともあるようです。
くわしくは「育児うつの症状は?今すぐ使えるチェックリストと予防法!」や「これって育児ノイローゼ?重くなる前に試したい3つの方法」もあわせて確認してみてください。
4.はじめてへの不安
人は、はじめてのことに不安を抱きやすいものです。
特に育児においては事前に想定できないことが起きやすく、日々何が起きるかわからず、事前に対処法を用意することも難しいため、不安を感じてしまうという人もいます。
育児不安を起こしやすいのはどんな人?
子育て中の方は多かれ少なかれ、誰でも悩みや戸惑いを感じるものですが、強い育児不安をぬぐえない人には、いくつかの共通点があります。
ここでは、育児不安を起こしやすい方の特徴や共通点を4つ紹介します。
1. 女性の方が育児不安を抱えやすい
育児は本来夫婦で一緒に行うものですが、日本ではまだまだ育児=女性が担うものという風潮が根強く残っています。
実際に厚生労働省の「平成27年版厚生労働白書 -人口減少社会を考える-」によると、末子が6歳未満の夫婦の育児・家事時間は、夫が約60分であるのに対し、妻は約460分と、約7.5倍に及んでいます。
共働きの場合であっても、夫70分に対し、妻は約370分と大きな差があり、育児・家事負担の大半が妻に集中していることがわかります。
また、「子どもを育てていて不安に思うことや悩み」についての回答を男女別でみると、「気持ちに余裕を持って子どもと接することができない」や「仕事や家事が十分にできない」など、ほとんどの項目で男性よりも女性の方が悩みが強い傾向にあることがわかります。
心身に疲労が蓄積すると、ネガティブな気持ちが強くなり、育児に対する不安や悩みも大きくなります。
自宅で赤ちゃんとふたりきりになるとあれこれ考える時間が増えてしまうこと、ママ友の子どもと比較してしまうことなども、不安を増長させる一因になります。
2.出産したばかりの方
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜問わず泣いたり、授乳をしたりしなければならないので、パパ・ママは文字通り休む間もありません。
特に産後間もないママはホルモンバランスが不安定な状態なので、心身の疲労が重なると育児不安が大きくなりやすい傾向にあります。
3. 完璧主義の方
何事もパーフェクトにやり遂げないと気が済まない完璧主義の方にとって、思い通りに事が進まない育児は、戸惑いとストレスの連続です。
完璧主義の方は、ミスや失敗を繰り返したり、計画通りに物事が運ばなかったりすると、自己嫌悪に陥ってしまいがちです。
自分を責める気持ちが「今後、ちゃんと子どもを育てていけるのだろうか」という不安につながってしまうようです。
4. 周囲にサポートを頼みにくい
夫が仕事で忙しい、両親が遠方にいるといった事情を抱えている方は、子育てで悩んだり、疲れていたりしても、なかなか周囲にサポートを頼むことができません。
「自分ひとりでなんとかしなければ」とがんばりすぎると、知らない間に自分のキャパシティを超えてしまい、不安や絶望感にとらわれやすくなります。
育児不安になってしまった時の対処法
では、育児に不安を感じたとき、悩みを抱えたときはどのように対処すれば良いのでしょうか。
まずは何に不安を抱いているかを書き出し、原因をはっきりさせてみることをおすすめします。
その上で、以下で紹介する3つの対処法を試してみてください。
1. パートナーや家族に相談する
子育てに限らず、不安や悩みを抱えているときは、ひとりで抱え込まないことが大切です。
自分ひとりでできることには限界があるので、なんでも自分でやろうとすると、心と身体が疲れてしまいます。
育児について不安なこと、悩んでいることを打ち明けるのは決して恥ずかしいことではありませんので、パートナーや親など、身近な人に本音を打ち明けましょう。
漠然とした不安を抱えている方も、他人に話を聞いてもらえれば、何に対して不安を感じているのか、その原因を探る糸口になる可能性があります。
もちろん、具体的にやってもらいたいこと、助けてもらいたいことがあるのなら、遠慮せずに相談してOKです。普段がんばっているパパ・ママだからこそ、時には他人に甘えることも大切です。
どうしてもパートナーや家族に頼れない場合は、ベビーシッターや自治体の育児支援サービスなどを利用して、自分ひとりの時間を作ったり、家事をサポートしてもらったりすることも検討しましょう。
2. ライフプランを考える
子どもにかかる教育費について、「大学までに◯◯万円必要」「塾や習い事には毎月◯万円かかる」などという情報ばかり耳にしていると、お金に対する不安ばかり募っていきます。
そうした問題を解消するには、パートナーと話し合い、具体的なライフプランを立てる方法が有効です。
例えば大学の進学費用についても、「350万円かかる」といわれると貯めるのが難しい金額に思えますが、毎年20万円ずつ、18年間かけて貯めるとなれば、決して実現不可能な金額ではないことがわかります。
このように、具体的なライフプランを立てれば、必要な金額や貯金のペースが明確になり、漠然としたお金への不安を解消することができます。
3. 完璧を求めない
育児に正解はなく、子どもが十人いれば、十通りの育児方法があります。思い通りにいかないことや、うまくいかないことがあっても、「それが当たり前」と切り替えて、あまり思い詰めないようにしましょう。
どうしても気持ちの切り替えがうまくいかないときは、インターネットの育児コミュニティやSNSなどを活用するのもひとつの方法です。
インターネットで自分が不安に思っていることを検索すると、同じようなことで悩んでいるパパ・ママが意外に多いことがわかります。
たとえ不安や悩みの根本的な解決にならなくても、「自分だけじゃない」とわかるだけでも、気持ちがかなり軽くなるでしょう。
ただ、インターネットには膨大な情報があふれており、のめり込みすぎると悪い方向に気持ちを引きずられてしまうおそれがあります。
特に育児不安を抱えているときは、ネガティブな情報や意見に振り回されないよう注意しましょう。
また、「完璧を求めない」のは育児以外においても同様です。
例えば便利家電や家事代行を利用して家事の負担を軽くすることで、気持ちも軽くなる可能性があります。
育児不安は珍しいことではない
子育てに不安を感じることは決してめずらしいことではなく、厚生労働省の「平成27年版厚生労働白書 -人口減少社会を考える-」によると、15歳以下の子どもがいる方のうち、子育てに関して負担・不安に思うことが「ある」と回答した人は男性で67.4%、女性で77.3%にも及んでいます。
育児中に漠然とした不安に襲われたら、まずは身近な人に相談し、胸の内を明かしてみましょう。
第三者の目線から冷静に分析したほうが、不安の原因や理由を突き止めやすくなります。
そのうえで、具体的な解決策やアドバイスをもらえることもありますので、ひとりで抱え込んだりせず、周囲に頼ることをおすすめします。
身近な人に相談しづらいのであれば、自治体の育児相談サービスや児童館の職員に相談してみても良いでしょう。
まとめ
育児不安は、子育て中の方なら誰にでも起こりうるもので、めずらしいことでも恥ずかしいことでもありません。
自分ひとりで乗り切ろうとすると、体や心が壊れてしまう可能性もありますので、育児について不安や悩みを抱えたときは、無理をせず周囲に助けを求めましょう。
身近にいる人はもちろん、自治体や民間サービスなどを利用すれば、子育てについて抱えている不安や負担、悩みを軽減することが可能です。
特に育児・家事の負担が大きい女性や、完璧主義の方は育児不安を抱えやすい傾向にありますので、早めに周囲のサポートを受けることをおすすめします。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
記事提供元:株式会社ぱむ