育児うつの症状は?今すぐ使えるチェックリストと予防法!

育児うつの症状は?今すぐ使えるチェックリストと予防法!

育児中は誰しも、大なり小なり疲れを感じるものですが、もし「何もやる気が起きない」「気分が落ち込んで立ち直れない」といった症状が現れ始めた場合は、育児うつの可能性があります。

放っておくとどんどん症状が悪化し、自分にはもちろん、子どもにも悪影響を及ぼすおそれがありますので、心や身体に不調を感じたら、育児うつに陥っていないかどうかチェックしてみましょう。

この記事では、育児うつの基礎知識や、育児うつ度がわかるチェックリスト、育児うつになった場合の対処方法について解説します。

育児ノイローゼについても気になる方は、「これって育児ノイローゼ?重くなる前に試したい3つの方法」でくわしく紹介していますので、あわせて読んでみてください。

ワンオペ育児や仕事と育児の両立・・・増える育児うつとは?

育児中は、小さな子ども中心の生活になるため、親は自由な時間や休息を取りにくくなってしまいます。

そのため、身体的にはもちろん、精神的にも疲れがたまりやすい状態にあり、健康な方でも育児うつに陥る可能性があります。

育児うつになると、体力や気力が失われ、何をするのも面倒に感じたり、子どもの世話を苦痛に感じたりするようになります。

特に女性は、妊娠・出産にともなうホルモンバランスの乱れや、ワンオペ育児の影響などから、男性の2倍ほど育児うつになりやすいと言われています。

育児うつは出産の2週間後~数ヵ月の間に発症することが多く、適切なケアを行わなかった場合、症状が長期化するおそれがあります。

参考:厚生労働省「うつ対策推進方策マニュアル2.うつ病を知る

コロナ禍も育児うつを増長する原因に

2020年初頭から世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症は、今なお終息の目処が立たず、国は不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。

そのため1日中子どもとふたりきりで家にこもる時間が長いとすると、孤独感や閉塞感がより強くなり、ストレスが溜まりやすい状況の方が増えているかもしれません。

実際、コロナ禍における子どもと保護者の生活と健康の現状を明らかにするために、国立研究開発法人 国立成育医療研究センターが実施した「コロナ×こどもアンケート 第4回調査 報告書」によると、子どもを持つ親の約3割に中等度以上のうつ症状が見られたそうです。

理由はさまざまですが、「コロナ禍で気軽に外出出来なくなり、ストレスの発散方法がなくなってしまった」「子どもとずっと一緒にいるのがつらい」といった意見が見られることから、コロナ禍が育児中の親の心に少なからず悪影響を与えていることがうかがえます。

もしかして育児うつ?自分用・パートナー用チェックリスト

育児うつは目に見えない心の病ですので、身近な方はもちろん、自分自身でさえも症状に気付かないことがあります。

育児うつは重症化するほど治療に時間がかかりますので、自分やパートナーの体と心に不調を感じたら、育児うつになっていないかどうかチェックしてみましょう。

ここでは、厚生労働省「うつ対策推進方策マニュアル2.うつ病を知る」をもとに、育児うつのチェックに使えるリストを自分用・パートナー用の2種類に分けてご紹介します。

自分用チェックリスト

パートナー用チェックリスト

自分またはパートナーの症状と比較し、当てはまる項目が半数以上あったら、育児うつの可能性があります。

自分ひとりで抱え込もうとすると、かえって症状が悪化してしまう可能性がありますので、専門の医療機関を受診することを検討してみましょう。

なお、当てはまる項目が半数に満たない場合でも、「つらい」「苦しい」といった気持ちが強い場合や、体調不良が長引く場合は、自己診断せずに専門家に相談することをおすすめします。

うつで育児ができないと思ったら

育児うつになると、体力ややる気が失われ、いつも通りに子どものお世話ができなくなる場合があります。

そんなときはどうすれば良いのか、具体的な対処法を4つご紹介します。

1.無理をせずに休む

育児うつになっているときに、無理をして家事や育児をやろうとすると、心身に負担がかかってうつ症状が悪化してしまいます。

ご飯の準備をしたり、おむつを替えたりなど最低限のお世話は必要ですが、それ以外のことは無理をせず、体と心を休ませることを優先しましょう。

例えば食事作りは出前を頼む、洗濯はクリーニングサービスを利用する、掃除をする回数を減らすなどです。全自動洗濯機やお掃除ロボットなどの便利家電に頼るのもよいでしょう。

特に子どもが生まれたばかりの頃は、夜泣きや夜間の授乳などで寝不足になりやすいので、睡眠をしっかり取ることを意識した生活を送りましょう。

2.完璧を求めない

努力家の方は自分に厳しく、常に完璧を求める傾向にあります。

ただ、子ども相手の育児は計画通りにならないケースが多く、うまく行かないことにイライラしたり、落ち込んだりしてしまいがちです。

「母親ならやれて当たり前」「こんなこともできないなんてだめな人間だ」など、必要以上に自分を追い込むと、ストレスが蓄積して育児うつになってしまいます。

まずは「~すべき」「~して当たり前」といった固定観念を払拭し、「たまにはいいか」「今日はもう休もう」など、自分を甘やかしてみましょう。

3.周囲の意見・情報に振り回されない

初めて育児をする方は、インターネットや本で調べたり、先輩パパ・ママの意見を聞いたりして、育児に役立つ情報を得ようとすることもあるでしょう。

確かに、ネットや本には育児に有益な情報が紹介されていることも多いですが、参考にした媒体によって記載されている内容が異なることも少なくありません。

たくさんの情報に振り回されると、かえって混乱してしまい、子育てに対する不安が増長してしまいます。

そもそも子育ての方法は十人十色で、これが正解というものはありませんので、周囲の意見やメディアの情報は参考程度に留めておきましょう。

4.周囲の助けを借りる

内閣府男女共同参画局調査課の「令和2年版男女共同参画白書」によると、性別役割分担意識に反対する人は、男女ともに増加してきているものの、日本では「妻が家事・育児を担うもの」という風潮が未だに根付いており、夫婦間の家事・育児の分担割合では、妻の負担が圧倒的多数を占めています。

いわゆるワンオペ育児の状態に陥っていると、知らない間に心身に負担がかかり、育児うつを発症する原因となります。

育児はママひとりの仕事ではなく、両親が助け合って行うものですので、「育児がつらい」と感じたら、遠慮なくパートナーに助けを求めましょう。

うつは人によって命に関わることもあります。夫婦ふたりで乗り切れないと思ったら、自分の親や託児所などのサポートを受けるのも1つの方法です。

また、保健所や市町村の保健センターなど、相談できる公的機関も知っておくと良いでしょう。公的な相談先は、厚生労働省の「知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス総合サイト:地域にある相談先」で確認することができます。

また、保育所や一時預かり、ファミリー・サポート・センターなどの子育て支援制度も活用しましょう。くわしくは「育児を支える!子ども・子育て支援制度をわかりやすく解説!」で紹介していますので、あわせて読んでみてください。

まとめ

厚生労働省「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療」によると、女性はおよそ12人に1人がうつ病になり、その割合は男性の2倍だと言われています。

特に女性は妊娠・出産にともなう女性ホルモンの変化により、ストレスに対する抵抗力が低下してしまっているので、育児うつになりやすい状態にあります。

無理に家事・育児をしようとしたり、ストレスを溜め込んだりすると、育児うつの症状が進み、体や心の状態が悪化してしまいます。

今回ご紹介したチェックリストで当てはまる項目が多かったら、無理をせずに休息を取る、周囲の助けを借りるなどして、体や心への負担を軽くすることに専念しましょう。

また、心の病は非常にデリケートな問題ですので、自分たちだけで解決しようとせず、うつの専門医の診察を受けることをおすすめします。

記事提供元:株式会社ぱむ