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将来への漠然とした不安やお金の心配、抱えていませんか?人生は「キャリア」「結婚」「子育て」「老後」など、さまざまなライフステージの連続です。この記事では年齢やライフイベント別に見たライフステージの特徴と、その時期に必要な資金や備えについてわかりやすく解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
ライフステージとは
ライフステージとは、人生を年齢やライフイベントで区切った段階のことです。就職、結婚、出産、子育て、退職など、誰もが経験する可能性のある出来事は、生活スタイルや価値観を大きく変えるきっかけになります。例えば、20代で就職したばかりの頃と、30代で子育てに奮闘している頃では、お金の使い方や将来設計、心配ごとなども大きく変わってくるものです。
実はライフステージの分け方は、厳密に決まっているものではありません。乳幼児期、青年期、高齢期のように「年齢」で区切ることもあれば、就職、結婚、子育てといった「ライフイベント」で分けることもできます。大切なのは、節目ごとに自身の状況を把握し、変化に合わせて柔軟に人生設計を見直していくことです。それが、将来への漠然とした不安を解消し、より豊かな人生を送るための第一歩となるでしょう。
次の項目からは、ライフステージを「年齢別」と「ライフイベント別」に分けた場合を例に挙げて、各ステージにおける環境の変化・その都度かかるお金について解説していきます。
【年齢別】ライフステージの例
人の一生を年齢別に分けた場合、一例ではありますが、次の6つのライフステージに分けることができます。
【年齢別】ライフステージの例
- 乳幼児(0歳~6歳頃)
- 少年期(7歳~14歳頃)
- 青年期(15歳~24歳頃)
- 壮年期(25歳~44歳頃)
- 中年期(45歳~64歳頃)
- 高齢期(65歳~)
では、年齢別の各ライフステージにおける特徴、環境の変化(かかるお金・健康面)をそれぞれ見ていきましょう。
1. 乳幼児

乳幼児期(0歳~6歳頃)は、心身の発達がもっとも著しく進んでいく時期です。親の庇護のもと、健康な体と心の基礎を作ることが重要な時期でもあり、適切な生活リズムを整えることが基本となります。
2. 少年期
少年期(7歳~14歳頃)は、家庭から学校へと生活の中心が移り、学校生活を通して友人関係を築き、集団生活を学ぶことで社会性を育む時期です。身体的・精神的な発達が著しく、ケガが多かったり、反抗期がやってきたりするのもこの時期の特徴です。善悪の判断や倫理観が形成される時期でもあり、周囲の大人の影響を大きく受けるなど、多感な時期といえるでしょう。
3. 青年期
青年期(15~24歳頃)は、進学や就職を通して社会へ巣立つ準備を進める、人生の重要な転換期の1つです。青年期が進むにつれて、一人暮らしを始める、生活の中心が学校から職場へと移るなど、自立生活の基盤作りが本格化します。さまざまな経験をしながら自己肯定感を高め、将来の目標を見据えながら、多様な価値観に触れ、人間関係を構築していくことが重要となります。
4. 壮年期
壮年期(25歳~44歳頃)は、キャリア形成と家庭を築く人生の基盤となる時期です。結婚、出産、住宅購入、育児といった大きなライフイベントが集中し、人生でもっとも活動的な時期となります。キャリアアップと共に収入が増え安定する一方、家庭を築くと、結婚式費用、出産・育児費用、マイホームの頭金や住宅ローン、子どもの教育費などで出費も増える方もいることでしょう。体力的なピークを迎える年代でもありますが、年代が上がるにつれて、さまざまなストレスや生活習慣の乱れから健康を損なうリスクも高まります。
5. 中年期
中年期(45歳~64歳頃)は、キャリアや家庭が安定し、役職に就くなど仕事上での責任が増す時期であり、人生の折り返し地点を迎える時期ともいえます。お子さまがいる場合、大学進学費用や仕送りなどで教育費のピークを迎えることも。一方、体力や健康に変化を感じ始め、生活習慣病のリスクも高まる時期です。中年期がさらに進むと、親の介護や自身の老後など、将来の課題に本格的に向き合っていくことになります。
6. 高齢期
高齢期(65歳~)は仕事上での現役を引退し、セカンドライフが始まる時期。年金収入を主とした生活設計に加え、医療費や介護費用への備えが必要です。これまでの経験を活かして、地域活動や趣味に時間を費やし、社会とのつながりを維持することが生活の質を高める上で重要になります。しかし、加齢にともなう身体機能の低下は避けられず、認知症や転倒・骨折などによる介護が必要になるリスクも高まります。
【ライフイベント別】ライフステージの例
長い人生ではさまざまなライフイベントが発生します。こちらでは、成人してからやってくる代表的なライフイベントを6つ挙げてみました。
【ライフイベント別】ライフステージの例
- 就職
- 独身
- 結婚
- 出産・子育て(前期)
- 子育て(後期)
- 老後
では、ライフイベント別に分けた各ライフステージにおける特徴、環境の変化(かかるお金・健康面)を見ていきましょう。
1. 就職
社会人としての第一歩「就職」は、経済的自立を果たす重要な転機です。この時期には、お金と健康の基礎を築くことが重要になります。
就職すると、安定した収入を得る喜びと共に、税金や社会保険料といった負担も始まります。一人暮らしを始める場合は、引っ越し費用や家電購入などの初期費用に加えて、日々の生活費も発生します。これらは自分の給料で賄っていくことになりますので、計画的な管理が重要になります。
健康面も自己管理が始まりますので、仕事のストレスや不規則な食生活に注意しましょう。就職を機に、自身で医療費の出費に備えるために医療保険へ加入したりする方も多いです。
この年代は「まだ大丈夫」と思っている方が多いのですが、年齢を重ねるにつれ、病気やケガをする確率が高くなるので、保険への加入が難しくなる可能性があります。
就職したばかりの時期に一度は生命保険や医療保険などの加入を検討しておくことをおすすめします。
就職と同時に一人暮らしを始める場合のポイントを知りたい方は「社会人の一人暮らしにかかる費用は?家賃の目安や見るべきポイントについて解説」もぜひご覧ください。
2. 独身
独身時代は、時間とお金をもっとも自由に使える貴重なライフステージ。主に、自由な自己投資と将来への備えの両立が重要になります。
趣味や旅行、自己啓発など、自分自身の可能性を広げるための自己投資に積極的に取り組む絶好の機会といえるでしょう。一方で、将来の結婚やマイホーム購入といった目標に向けた計画的な貯蓄を始めたい時期でもあります。
健康面ではやはりすべて自己管理ですので、定期的な健康診断の受診やストレスマネジメントを続けておこなっていきましょう。
独身の方が万一の際に備える保険として、まずは、ケガや入院に備えた医療保険や就業不能保障がおすすめです。死亡保障については、ご自身の葬式費用や親の老後の介護費用にいくら必要か考えてみるとよいでしょう。
3. 結婚

結婚は、生活の基盤がひとりからふたりへと大きく変わる節目。押さえておきたいキーワードは、ふたりの未来設計とお金の管理です。
まず大きくかかる出費として、結婚式や新婚旅行が挙げられます。家計を統合する・しないはカップルによりますが、夫婦で将来の目標を共有し、住宅購入や子育て、老後など必要な資金を話し合い、協力して貯蓄を進めることが大切です。収支を見直すとともに、お互いの価値観を尊重したお金の管理方法を確立していきましょう。
健康面では、定期的な健康診断はもちろん、結婚を機にお互いの健康状態を把握し、健康的な生活習慣を共に築いていく意識を持つことが大切です。
家族としてお互いに支え合い、万一の際に備えてご夫婦それぞれが死亡保険や医療保険へ加入しておくと安心でしょう。
また、老後は遠く感じるかもしれませんが、気付いた時には目の前にやってきます。早めに個人年金保険に加入しておくことで、長期に渡る資産形成につながりますので、少ない積立額でも自然と老後生活資金の準備ができ、将来に安心感を感じることもできます。個人年金保険に加入するのが一番多いのもこの年代です。
結婚費用の準備について詳しく知りたい方は「【結婚式】47都道府県、結婚式にいくらかかった?」や「結婚費用の記事一覧」もぜひ参考にしてください。
4. 出産・子育て(前期)
出産・子育て(前期)は、喜びと共に、大きな経済的負担や生活の変化が始まるライフステージ。そこで重要となるのは、責任増加に対する自覚と教育資金の準備です。
出産費用、育児用品、食費、保育料、幼児期から始める場合の習い事など、予想以上の出費に備える必要があります。この時期は、家族が増えることによる支出の増加に直面するため、計画的な資金管理がこれまで以上に重要になります。
健康面では、専業主婦、共働き、シングルマザーの方など、ご家族のスタイルに関わらず、心身ともに疲労が蓄積しやすい時期。大切な小さな命を24時間守り育てているのですから、当然のことです。産後の回復や子どもの健康管理を最優先に考え、公的支援制度や企業の両立支援制度を積極的に活用しましょう。
この時期には、育児休業中の収入減やご自身の万一の際に備え、貯蓄や保険の死亡保障額の増加など、見直しをおこなうケースが多いです。
お子さまの教育費の準備についてもっと知りたい方は「子どもの教育費の記事一覧」もぜひ参考にしてください。
5. 子育て(後期)
子育て後期で押さえておきたいポイントは、教育費のピークに向けた備えと老後対策の初期、という2点でしょう。ちょうど、年齢別ライフステージの「中年期」に当たる方も多いかもしれません。
子どもの教育費がもっともかかる時期であり、塾や習い事、部活動費などが増加するため、家計は常に教育費のプレッシャーにさらされます。特に、大学進学時には高額な資金が必要です。同時に、親である自分自身の老後資金形成も並行して進める必要がありますので、資金計画のバランスが重要になります。
健康面では、子どもの精神的なケアの他、更年期や生活習慣病など、ご自身の心身の変化にも注意する必要があります。
この時期には、ご自身の医療保険の見直しや、個人年金保険への加入ができる最後の時期になってきますので、この時点でまだ準備ができていない方は一考の余地があります。
お子さまの教育費の準備についてさらに知っておきたい方は「子どもの教育費の記事一覧」もぜひご覧ください。
6. 老後
老後は、現役時代とは異なる生活スタイルになります。そこで鍵となるのは、セカンドライフを豊かにするための資金計画と健康管理です。
自由な時間が増える一方で、医療費や介護費用といった予期せぬ出費が増える可能性も高まります。老後破産に陥らず、趣味や旅行など自分らしいセカンドライフを送るためにも、計画的な資金準備が不可欠だといえるでしょう。
健康面では、身体機能の低下や病気のリスクが増すため、定期的な健康管理や適度な運動、社会との繋がりを保つことが大切です。
老後資金についてもっと知りたい方は「老後資金はいくら必要?年金だけでは足りない?金額の目安や備える方法について」や「定年後はどう過ごす?備えておくべきことや定年前後での注意点についても紹介」もぜひ参考にしてください。
ライフステージの変化に合わせて保険も見直そう
人生には就職、結婚、出産、子どもの独立、退職などさまざまな転機があります。このようなライフステージの変化に応じて、必要な保険も見直すことが重要です。特に、家族構成や生活環境の変化によって、リスクや必要資金も変わってきます。将来設計を見据え、最適な保険を選び、安心を手に入れましょう。
こちらでは、フコク生命の商品から、各ステージに合った保障をご紹介します。
1. 複合型保障「未来のとびら」
「未来のとびら」は、医療保障、就業不能保障、死亡・高度障害保障、高度ながん治療保障、そして介護保障などを自由に組み合わせることができる複合型保険です。病気やケガによる入院や治療費はもちろん、万一の事故や病気で働けなくなった場合の生活費、ご家族の生活を支える死亡保障まで、幅広く対応します。
ライフステージに合わせたおすすめポイント
- 社会人になりたての方、独身の方:
入院給付金で医療費の自己負担分をカバーし、就業不能保障で収入減少に備えられますので、キャリアに集中できます。 - 結婚して家族が増えた方、中高年の方:
死亡保障や介護保障の付加により、万一の際にご家族が経済的に困らないように備えられます。これから責任が重くなる時期だからこそ、複合型保障が安心です。
2. 学資保険「みらいのつばさ」
お子さんが生まれたら、教育資金の準備は重要な課題です。小学校から大学までの道のりを踏まえた場合、教育資金が数千万円かかることもありますので、早めの備えが必要です。
学資保険「みらいのつばさ」は、高い貯蓄性を持ち、お子さんの必要な教育資金を計画的に準備できる保険です。特長は、入学や進学時期に備えられる受取方法(ステップ型・ジャンプ型)が選択できること、契約者の万一の際は保険料払込免除となり祝金・満期保険金は保険料が払い込まれたものとして受け取れることなどがあります。
ライフステージに合わせたおすすめポイント
- お子さんが生まれたばかりの方:
早めに加入することで、時間をかけて無理なく教育資金を貯められます。大学入学など、まとまった教育費が必要な時期に備える計画的な準備に最適です。 - 万一のことがあってもしっかりお子さまに教育資金を残したい方:
契約者にもしものことがあっても、教育資金は保険でしっかりカバーできるので安心です。
3. 個人年金保険「みらいプラス」
多くの方が老後の生活資金に不安を抱いている現代、公的年金制度だけでは十分とはいえません。
「みらいプラス」は、毎月コツコツ積み立てて老後に受け取ることで、ゆとりあるセカンドライフをサポートする個人年金保険です。長期的な資産形成に適しています。
受け取る年金額が契約時に決まる「安心感」と配当金による年金額の「上乗せの楽しみ」の両方を感じられる商品です。
ライフステージに合わせたおすすめポイント
- 20代、30代の若年層の方:
若いうちから少額ずつでも始めることで、長期運用による効率的な資産形成が期待できます。 - 老後を意識し始めた方:
年金受取開始年齢を1歳単位で設定できますので、趣味や旅行など、ご自身のセカンドライフ計画に合わせて準備を進めることができます。
4. 介護・認知症保険「ずっとあんしんケアダブル」
超高齢化社会において、介護や認知症への備えは、ご自身の将来だけでなくご家族のためにも重要です。
介護・認知症保険「ずっとあんしんケアダブル」は、介護状態や認知症を発症した場合の費用をカバーする保険です。要介護状態で年金を一生涯受け取れ、所定の重度認知症に該当した場合に年金額が加算されます。この2つの保障で、もしもに備えることができます。
ライフステージに合わせたおすすめポイント
- 50代から60代の方:
ご自身が介護を受けるリスクが高まる世代です。元気なうちに加入することで、将来の費用への負担を軽減します。 - 介護・親の介護を経験している方:
家族による介護の負担は大きく、介護離職につながるケースも。ご自身の介護リスクに備えることで、将来における家族への過度な負担を軽減できます。
5. 一時払終身保険「グッとアップ」
まとまった資金がある場合に、幅広い目的の資産形成に対応できるのが、一時払終身保険「グッとアップ」です。
最大の特長は、高い返戻率です。契約日から約3年で解約払戻金が一時払保険料を上回り、その後も毎月増えていきます。将来の状況に応じて「死亡保険金」「解約払戻金」「確定年金」「介護終身年金」の4つから受取方法を選択可能です。
ライフステージに合わせたおすすめポイント
- 退職金やまとまった貯蓄がある方:
相続対策に活用でき、受取人を指定することで財産承継がスムーズに進みます。相続税の非課税枠が適用される可能性もあります。 - 将来のさまざまな資金ニーズに備えたい方:
教育費、住宅資金、介護費用など、将来の大きな出費に向けて、まとまったお金を賢く準備したい場合に便利です。
まとめ
人生は、年齢やライフイベントによって変化する、さまざまなライフステージの連続です。年齢別や就職、独身、結婚、出産、子育て、老後といった各ステージでは、必要な資金や健康課題が異なります。将来の漠然とした不安を解消し、豊かな人生を築くためには、それぞれの時期に応じた計画的な資金準備と健康管理が不可欠です。
特に、家族構成や生活環境の変化に合わせて保険などを見直すことで、安心を手に入れ、より充実した未来へとつなげることができます。ご自身の状況を常に把握しながら、柔軟に対応していきましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
是枝花名子(これえだ かなこ)
FPライター。大学卒業後、大手生命保険会社にて法人営業を担当。住宅ローンの繰り上げ返済、子どもの教育資金や老後資金作りを極めるため、改めてFP技能士を取得。専門知識と主婦目線を活かした記事執筆が好評を呼び、現在は主にメガバンク、大手不動産サイト等にて保険・不動産・翻訳ライターとして活動中。2級FP技能士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ