入院給付金はどう決めればいい?仕組みや注意点、手続きの流れについても解説

入院給付金はどう決めればいい?仕組みや注意点、手続きの流れについても解説
                 

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入院給付金とは、病気やケガで入院した場合に保険会社から受け取れる給付金のことです。保険に加入する際は、入院給付金の内容についてしっかり押さえておく必要があります。

この記事では入院給付金とは何か、入院にはいくらかかるのか、入院給付金の設定金額はどう決めれば良いのかなどを解説します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

入院給付金とは?

入院給付金とは、病気やケガで入院した場合に保険会社から受け取れる給付金です。なお入院給付金は、入院した日数に応じて受け取れる日額給付方式と、一時金としてまとめて受け取れる一時金給付方式の2種類があります。

ここでは、入院給付金の仕組みと支払限度日数、入院給付金が必要な理由を説明していきます。

入院給付金の仕組み

入院した日数に応じて給付金を受け取れる日額給付方式の場合、受け取れる入院給付金は設定した給付金日額×入院日数で計算します。

たとえば、入院給付金の日額を5,000円に設定し、15日間入院した場合に受け取れる入院給付金は、5,000円(給付金日額)×15日(入院日数)=75,000円(入院給付金)になります。
なお、入院給付金の日額は、保険加入の際に加入者が設定します。

支払限度日数とは

支払限度日数とは、入院給付金を受け取れる上限日数のことです。長期入院や入退院を繰り返した場合など、入院日数が長くなるケースは保険会社が支払限度日数を定めています。

【長期入院の場合の例】
支払限度日数が60日間、入院給付金日額5,000円の保険に加入し、病気で75日間入院した場合に受け取れる給付金は以下のとおりです。

入院給付金=5,000円×60日=30万円
このように、保障の対象となるのは60日間だけで、残りの15日間分は入院給付金を受け取れないため注意が必要です。
【入退院を繰り返した場合の例】
支払限度日数が60日間、入院給付金日額5,000円の保険に加入し、入退院を繰り返した場合の例をみてみましょう。
1回目の入院の退院日の翌日から2回目の入院までの期間が60日~180日以内※であった場合、1回の入院とみなします。(※保険会社によって異なります。)
そのため、1回目の入院が50日で退院日の翌日から60日~180日以内に2回目の入院を50日した場合、1回の入院で100日間とみなされ、100日分ではなく、支払限度日数である60日分の入院給付金を受け取ることになります。

入院給付金はなぜ必要なの?

入院給付金は民間の保険会社から支払われる給付金ですが、そもそも、民間の医療保険はなぜ必要なのでしょうか。
「医療技術は日々進歩しているし、公的医療保険があるので民間の医療保険は必要ないのでは?」と思うかもしれません。

確かに、厚生労働省の「患者調査」によると入院日数の中央値は2005年が9日、2011年が8日、2017年が7日と、入院日数は年々短くなっています。[参考1](※1)

しかし、入院1件あたりの医療費自己負担額は、2013年が150,354円、2019年が166,812円と、増えてきています。それに、公的医療保険があっても一部の医療費を自分で負担する必要がありますし、入院すると治療費だけでなく、入院時に必要な日用品の購入費、家族の交通費、入院して働けなくなったときの生活費などがかかり、ある程度まとまったお金が必要になるでしょう。

民間の医療保険で手術給付金・入院給付金を受けとることができれば、医療費はもちろん入院時にかかる諸費用の負担をもカバーすることができるので、加入しておくことをおすすめします。

(※1)中央値とは、データを⼤きい順(または⼩さい順)に並べたとき、真ん中にくる値のこと。
参考1:厚生労働省「患者調査

実際の入院費用はどれくらいかかるの?

電卓と悩む女性

実際の入院費用はどれくらいかかるのでしょうか。

入院1件あたりの医療費自己負担額の推移を見てみると、2013年は150,354円、2016年は156,442円、2019年は166,812円と年々増加しています。[参考2](※2)
医療費の自己負担額には病気やケガの治療に必要な検査や注射、点滴、手術、リハビリ代などが含まれます。
つまり、入院に備えてお金を準備しておくなら、治療費だけでも約17万円程度を用意する必要があるのです。

(※2)入院1件あたりの診療報酬点数から算出される医療費自己負担割合3割の場合の自己負担額。高額療養費制度適用前の金額。
参考2:厚生労働省「医療給付実態調査

入院費用以外の諸費用も把握しておこう

入院にかかる費用は、治療費や入院費だけではありません。差額ベッド代や食事代、お見舞いに来る家族の交通費、入院時に使用する消耗品などの諸費用もかかる点に注意しましょう。これらの諸費用は公的医療保険適用の対象外となるため、全額自己負担となります。
つまり、前述の入院費以上にお金がかかる可能性もあるということです。

差額ベッド代とは、通常より条件のよい病室を利用したときに発生する費用です。個室や風呂トイレ付きの部屋を利用したときに、費用が発生します。

入院給付金はいくらに設定すべき?

入院給付金は、入院費のみをカバーするなら一時金で20万円ほど、加えて食事代や家族の交通費、日用品、杖などの医療機材費などもカバーしたい場合は一時金で30万円ほどに設定すると安心でしょう。

病気やケガでの入院は治療費や入院費だけではなく、それ以外の諸費用もかかることを把握し、入院にかかる費用全体をカバーするのがおすすめです。

フコク生命の「ワイド・プロテクト」は、短期入院はもちろん、長期入院にも備えやすい、入院給付金を受け取れる医療保険です。「未来のとびら」と一緒に契約した場合、入院給付金は最大30万円で、入院費に付随する諸費用の支払いにも備えることができます。

入院給付金で注意すべき点

入院給付金は、病気やケガで入院した際に受け取れる給付金です。しかし、うまく活用するには、いくつか注意したいポイントもあります。
ここでは、入院給付金を利用する際の注意点を解説します。

請求手続きの流れを把握しておく

まず1つ目の注意点は、入院給付金の請求手続きの流れを把握しておくことです。
請求時の手続きに不備があったり、請求期限を過ぎてしまったりすると、入院給付金を受け取れない可能性があります。
請求時に慌てることがないよう、加入している保険の請求手続きをしっかり確認しておきましょう。

適用されない場合もある

入院給付金を含め、保険の給付には保険会社ごとに要件が定められています。

要件に当てはまらない場合、入院給付金を受け取れない可能性があるため、注意しましょう。たとえば、人間ドックや美容整形等、治療を目的としない入院の場合は原則入院給付金が支払われません。給付金が支払われる要件は、保険の加入前に確認しておくことをおすすめします。

入院給付金の請求手続きの流れ

パソコンの前で電話をかける女性

入院給付金はどのように請求すればよいのでしょうか。

ここでは、一般的な入院給付金の請求手続きの流れを説明します。

STEP1.保険会社に連絡する

入院したら、まずは保険会社に連絡しましょう。連絡する際、保険証券や証券番号が分かる書類を手元に用意するとスムーズです。

STEP2.入院の詳細を申告する

保険会社から、入院の詳細について確認があります。具体的には、入退院日・傷病名・手術名などです。

STEP3.請求書類を受け取る

申告した内容をもとに、保険会社から請求書類が渡されます。郵送が一般的ですが、担当者から直接手渡されるケースもあります。

STEP4.請求書類を作成・提出する

入手した請求書類に必要事項を記入し、作成します。医師の診断書などが必要なケースもあります。提出も直接、あるいは郵送での対応となります。

STEP5.請求書類を確認してもらう

提出した書類は、不備がないか保険会社が確認します。請求書類の提出以外に、治療の内容や経過、障害の状態などの調査が入るケースもあります。

STEP6.給付金が支払われる

提出した書類に誤りがなければ、入院給付金が支払われます。支払い後には、受取人宛に支払明細書が送付されます。

入院給付金の支払い事例を紹介

では、実際に入院給付金が支払われる事例について、みていきましょう。

事例1

まず、フコク生命の「ワイド・プロテクト」(入院一時給付金額20万円)に加入しており、不慮の事故で2日入院し、手術を受けたケースを紹介します。
このケースでは、給付金請求により入院一時給付金20万円と、手術給付金10万円の合計30万円が受け取れます。

事例2

フコク生命の「未来のとびら」と「ワイド・プロテクト」(入院一時給付金額30万円・長期入院給付金日額2万円)をパックで契約しており、病気により35日継続入院するケースを紹介します。
このケースでは、入院一時給付金30万円と、31日目以降の5日分の入院について長期入院給付金10万円が保障されるため、合計40万円を受け取れます。

まとめ

入院給付金とは、病気やケガで入院した際に受け取れる給付金です。入院給付金には一時金給付方式と日額給付方式の2種類があります。
請求手続きの把握や免責期間、給付条件をきちんと理解してから、医療保険に加入しましょう。

保険の種類や特徴、選び方に関することは、「保険にはどんな種類がある?それぞれの特徴やおすすめの選び方を解説!」で詳しく紹介しています。

フコク生命の「ワイド・プロテクト」は、短期入院に備える一時金給付方式と、長期入院に備える日額給付方式を組み合わせた医療保険です。
入院時にまとまった金額のあるいは一時金で給付金を受け取れる医療保険を探している際は、一度検討することをおすすめします。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

【FP紹介文】
大木千夏(おおき ちなつ)
独立系FP、金融ライター。もともとは臨床検査技師として病院に勤務、その後フリーランスライターとして独立した。ライターとして活動するうち、金融業界に興味を持ちAFP取得後、独立して横浜に事務所開設。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。