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「無駄遣いしているつもりはないのに、お金が貯まらない」という人は多いかもしれません。しかし、貯金ゼロの場合はさまざまなリスクがあるため、今後に備えることが大切です。
この記事では、貯金ゼロの人の割合や貯金があることのメリット、お金の増やし方などを解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
貯金がゼロの人の割合はどれくらい?
2021年の金融広報中央委員会の調査では、貯金がゼロの人(金融資産を保有していないと答えた人)の割合は、全世帯の全国平均で25.8%です。[参考1]
世帯主の年代別で見てみると、貯金ゼロの人の割合は以下のようになっています。
世帯主の年代 | 金融資産を保有していない人 |
20歳代 | 38.5% |
30歳代 | 27.3% |
40歳代 | 27.6% |
50歳代 | 26.3% |
60歳代 | 21.8% |
70歳以上 | 20.5% |
参考1:金融広報中央委員会「各種分類別データ(令和3年)」
貯金ゼロは危険?今後必要となる資金について
貯金がゼロの人の割合について、「意外と多いかも」と感じたかもしれませんが、貯金ゼロの状態はリスクを伴います。
なぜかというと、医療費や入院費、結婚費用、マイホーム購入の費用など、ライフステージが進むごとに大きな資金が必要になるためです。
ここでは、今後必要になる資金をそれぞれ紹介していきます。
医療費・入院費
一般的に、病気やケガなどで病院を利用する機会は年齢が上がるとともに増えるものです。しかし、若くても病気やケガをしてしまう可能性は誰にでもあるため、医療費や入院費はある程度備えておく必要があります。
令和3年度のある調査では、過去3年以内に健康診断で「所見あり」と言われた人の割合は、20代でも男性が2割、女性が1.5割程度というデータがあります。
また病気だけでなく、突然の事故に備えることも大切です。
フコク生命の「就職するとき まだ若いから、保険は必要ない?」で詳細なデータを紹介しています。
結婚費用
リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」の調査によれば、結婚にかかる費用のうち挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額平均が303.8万円と高額です。[参考2]貯金ゼロで支払える金額ではないため、その後の生活費なども加味すると貯金は400万円以上必要と考えたほうがよいでしょう。
結婚費用にいくらかかるのか、いくら貯金が必要なのか詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。
参考2:リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2022調べ」
マイホーム購入の費用
ライフプランによっては、マイホームの購入を検討する人もいるでしょう。
47都道府県20代~50代の男女で持家にお住まいの方100名ずつに購入価格をアンケートにて聞いたところ、地域によって費用目安は異なりますが、もっとも高額な東京都の平均住宅購入価格は3,811万円、反対にもっとも安い北海道は2,160万円という結果が出ました。マイホームの購入費用として、おおむね2,500万円〜3,500万円程度かかると覚えておくとよいでしょう。
47都道府県のマイホーム購入費用についてもっと詳しく知りたい人は、「【9/23は不動産の日】あなたが買った家の値段を教えてください!」も参考にしてみてください。
教育資金
教育資金は、学校にかかる費用である学校教育費だけでなく、習い事の費用を含む学校外活動費、学習塾にかかる費用を含む学校外教育費を合わせた費用のことをいいます。
公立なのか、私立なのかによって教育資金の総額は変わります。子どもの教育費について、より詳しく知りたい人は「子育てにかかる費用はいくら?0歳~大学卒業までの総額をシミュレーション!」もご覧ください。
介護費
介護費は公的介護保険の適用により、自己負担額を減らすことは可能ですが、適用外の部分やそもそも介護費が高額になる場合は、貯金で賄わなければなりません。
生命保険文化センターの「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」によると、介護に必要な費用は1ヵ月平均8.3万円です。[参考3]1年分に換算すると約100万円で、介護する年数が長ければ長いほど必要な費用は多くなります。
介護費用について、詳しくは「介護費用はいくら必要?民間の介護年金保険は必要なのか」も参考にしてみてください。
参考3:公益財団法人 生命保険文化センター「介護にはどれくらいの費用・期間がかかる?」
貯金があることのメリット
「貯金がなくても生活に困ったことはない」という人もいるかもしれませんが、貯金があることによって得られるメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
急な出費に対応できる
貯金があると、急な出費に対応できることがメリットの一つです。
例えば事故や病気による治療費、水回りをはじめとした家の設備の修繕費などは急に発生します。
そのような際に貯金があれば、急な出費があっても対応できます。
心のゆとりや余裕が生まれる
心にゆとりや余裕が生まれることも、貯金があることのメリットです。
何か不慮の事態が起きたとしても、貯金があると思えれば、切羽詰まることもなく、余裕を持って対応できます。
また、親族や知人の結婚や出産といった嬉しい出来事にも、快くお祝いを出せますよ。
貯金ができない人の特徴
実は、貯金ができない人には特徴があります。もしここで挙げる特徴に当てはまる人がいたら、この記事の後半で紹介する内容を参考に、将来に備えることを検討してみてください。
目的や目標が定まっていない
貯金ができない人は、目的や目標が定まっていないという特徴があります。
明確な貯金の目的や目標がないと、お金を貯める意欲がわきづらく、あればあるだけお金を使ってしまったりしがちです。
収支が把握できていない
使った金額を把握できていないことも、貯金できない人の特徴です。「何に使ったかは覚えていないけど、いつの間にかお金が減っている」といったタイプの人がこの特徴に当てはまります。
例えば衝動買いが多いといった人は収支が把握しにくくなっている可能性があります。
貯金ゼロから増やす方法を紹介
貯金できない人の特徴に当てはまっていたら、ここで紹介する方法を試してみてください。
お金の増やし方については、「お金の増やし方とは?増やす方法やポイントを紹介します!」でも詳しく解説しています。
家計簿をつける
とくに収支を把握できていない人は、まず家計簿をつけるところから始めてみましょう。
家計簿に収支を記録することで、無駄遣いが明確になり、節約ポイントを把握できるようになります。家計簿の詳しいつけ方については、「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」を参考にしてみてください。
保険を見直す
家計簿をつけて、無駄な支出や固定費の節約ができたら、次は保険の見直しをしてみましょう。まだ保険に入っていない人は、自分に必要な保障を検討して加入するのがおすすめです。ライフステージによって必要な保障は異なるため、自分のライフステージに応じた保険に加入することで、支払う保険料に無駄がなくなります。
今から始められること
貯金ゼロの場合、「何から始めればよいかわからない」という人もいるかもしれません。
ここでは、貯金ゼロの人が今からでも始められる3つのことを紹介します。
自動積立定期預金
自動積立定期預金とは、預金口座から定期的に自動で積み立てる定期預金です。
積み立ては自動なので、自分で入金手続きをする必要はありません。毎月決まった金額を自動で積み立ててくれるので、貯金が苦手な人にもおすすめです。
つみたてNISA・iDeCo
つみたてNISAやiDeCoを活用するのも、貯金ゼロの人におすすめの方法です。
どちらも得られた利益や配当金に対する税金が非課税となるため、よりお得に資産運用できます。
つみたてNISAは年間40万円まで積み立てられます。[参考4]つみたてNISAについては、「【NISA】47都道府県、NISAを活用しているのはどこ?月々の掛金は?」もぜひご覧ください。
一方、iDeCoは国民年金の加入区分によって、年額14.4万円〜81.6万円の差がありますが、自分で毎月の積立額を設定できる仕組みです。[参考5]iDeCoについて、より詳しく知りたい人は「【iDeCo】47都道府県、iDeCoを活用しているのはどこ?月々の掛金は?」も参考にしてみてください。
参考4: 金融庁「つみたてNISAの概要」
参考5:iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の仕組み」
貯蓄性のある保険への加入
個人年金保険や貯蓄型の生命保険などに加入することも、貯蓄を始めたい人におすすめです。
保険料は定期的に引き落とされるため、先取り貯金のように利用できます。先取り貯金とは、先に一定額を貯金に回すことで、お金の使い過ぎを防いで貯金する方法です。
保険料は年末調整で手続きすると、生命保険料控除を受けられるため、節税にもつながります。貯蓄のために保険加入を検討するなら、個人年金保険「みらいプラス」がおすすめです。
また、子どもの教育費用のために貯蓄をするのであれば、学資保険「みらいのつばさ」がおすすめです。「みらいのつばさ」は入園・入学のたびに祝金・満期保険金が受け取れるS(ステップ)型と、大学進学時に祝金・満期保険金をまとめて受け取れるJ(ジャンプ)型の2種類の受取方法があり、各家庭に合った受取方法を選べます。
ライフイベントに合わせた保険を選ぶのも大事
貯金がない人こそ、万一に備えて保険に加入しておきましょう。
貯金ゼロの状態だと、急な病気やケガの出費に対応するのには限界がありますし、万一に備えられるだけの金額をコツコツと貯めるのも時間がかかりますよね。保険に加入すると、保険期間内であれば万一の場合にお金を受け取ることができます。そのため、貯金ゼロの人ほど保険に入って備えておくことが大切なのです。
保険を選ぶときは、ライフイベントに合わせて保険の種類を検討しましょう。
フコク生命では、年齢や性別、家族構成を選ぶだけでぴったりな保険を探せる「かんたん検索」を公開しています。まずは、こうした保険選びのサポートサービスを活用し、自分が必要としている保険を探してみましょう。
まとめ
この記事では、貯金ゼロのリスクや今後必要になる資金、貯金があることのメリット、貯金の増やし方について解説しました。
貯金があることで急な出費に対応できるため、心のゆとりや余裕につながります。そのため、貯金ゼロという人は、目標や目的を設定したうえで、家計簿をつけて収支を把握しましょう。
収支を把握したら、自動積立定期預金やつみたてNISA、iDeCOの活用、保険の見直しや加入を検討してみましょう。特に保険であれば加入することで、急な病気やケガに備えることができます。
保険を選ぶ際は自分のライフイベントに合わせて、保険を選びましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
【FP紹介文】
大木千夏(おおき ちなつ)
独立系FP、金融ライター。もともとは臨床検査技師として病院に勤務、その後フリーランスライターとして独立した。ライターとして活動するうち、金融業界に興味を持ちAFP取得後、独立して横浜に事務所開設。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。