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「令和2年国勢調査」によると、単身赴任をしていると見なされる単独世帯は約100万人以上(男性約72万人、女性約36万人)となっています。[参考1]仕事の都合で家族と離れて暮らす単身赴任は、子育て世帯でも多く存在します。
この記事では、単身赴任が子育てに与える影響と、効果的な対策について詳しく解説します。
参考1:総務省「令和2年国勢調査」
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
子育て中に単身赴任はどんな影響がある?
子育て中に夫または妻が単身赴任となった場合、パパとママの立場でどのような影響があるのでしょうか。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. パートナーの生活を気にしなくてもよい
単身赴任により、パートナーの生活スタイルに影響を与えることが少なくなります。例えば、どちらかが残業が多い場合でも、パートナーに気兼ねなく仕事に集中できます。また、単身赴任をしている側は家事や子育ての負担が軽減されますので、時間を自由に使えるようになり、精神的なゆとりが生まれるでしょう。
2. たまに会う家族の大切さを再確認できる
単身赴任中は家族と過ごせる時間が限られるため、普段は意識していなかった家族の大切さや、一緒に過ごす時間の貴重さをより感じるようになります。連休や長期休暇などにしか会えない分、お互いへの感謝や思いやりの気持ちが強くなり、家族の絆を深めるきっかけにもなるでしょう。
3. 知らない土地を知る・遊びに行く機会になる
単身赴任中は家族のもとに帰省するだけでなく、単身赴任先へパートナーや子どもたちが遊びに行くチャンスも出てくるでしょう。これまで触れたことのない文化や環境を知る機会にもなりますので、子どもたちの世界が広がります。普段ワンオペで子育てをしているパートナーにとっても、観光地や自然スポット巡りで癒されることでしょう。
4. ストレスや疲れが溜まってしまう
単身赴任中は、残されたパートナーが家事や子育ての大部分を担うことになります。これにより、自分だけの時間を持つ余裕がなくなり、ストレスや疲れが蓄積しやすくなってしまいます。特に子どもが小さい間は家事に加えて勉強や通院などのお世話もありますので、心身ともに疲れ切ってしまうことも多いでしょう。
5. 孤独を感じてしまう
単身赴任によりワンオペで子育てをする状況では相談できるパートナーが近くにいないため、孤独を感じてしまうことがあります。日常的に子育ての責任を一人で背負うことになりますので、特に教育や病気などで重要な決断を迫られたときに、孤独感を強く感じてしまう可能性があるでしょう。
6. 子どもに寂しい思いをさせてしまう
単身赴任中は、親の不在により子どもにも寂しい思いをさせてしまいがちです。親と離れて暮らすことによって、日常的な何気ない会話から愛情を受け取る機会が少なくなるため、物理的な距離以上に子どもは孤独を感じやすくなります。特に子どもが小さい間は親の不在を理解できずに、寂しさからストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
7. いざというときに頼れる人がいない
単身赴任によるワンオペの子育てでは、子どもが病気になったり、何かトラブルが起きたりなどの緊急時にすぐに駆け付けてくれる家族がいません。近くに実家がない場合、頼れるのは遠く離れたところにいるパートナーだけなのです。そのため平常時でも、何かあったときの不安が常に付きまとう場合もあるでしょう。
8. 夫婦間でうまくコミュニケーションが取れなくなる
単身赴任中は夫婦が物理的に離れて生活することになります。日常生活におけるちょっとした出来事や子どもの様子などを気軽に共有しにくくなるため、コミュニケーション不足になりがちです。メールなど便利なツールはありますが、文字では細かなニュアンスを伝えにくいため、誤解が生じやすくなる可能性もあるでしょう。
9. 子どもの成長を間近で見ることができない
単身赴任をする側の親にとって、子どもの成長や日々の変化を直接目にすることができないことは、単身赴任中最大のデメリットだといえるかもしれません。例えば、初めての言葉や歩き始め、困難を乗り越えた場面など、子どものかけがえのない瞬間を見逃してしまうことがあるでしょう。
ワンオペ育児で抱えやすい悩みや解消方法についてもっと知りたい方は「ワンオペ育児とは?抱えやすい悩みや解消方法を紹介」もぜひ参考にしてください。
単身赴任中に子育てをするポイント
単身赴任による子育てへの悪影響をできるだけ少なくするためにも、押さえておきたいポイントを紹介します。
1. 定期的にコミュニケーションをとる
常にそばにいることができない単身赴任中の子育てでは、定期的なコミュニケーションがとても重要になってきます。家族で曜日や時間を決めて、電話やテレビ電話などで近況報告をしあうことで、家族間の絆を保ちましょう。忙しい日々のなかでも、意識して時間を作ることで、互いに子育てを大切に考えていることを伝えあうことが大切です。
2. 両親や友達に相談してみる
単身赴任中の子育てでは、両親や友達など近しい人に相談すると大きな助けになることがあります。両親は人生の先輩でもありますので経験豊富です。また、友達は同じ子育て世代の視点から、共感や感情的なサポート、実践的な助言をしてくれるでしょう。単身赴任中の悩みを誰かに聞いてもらえるだけでも、精神的な支えとなります。
3. 万一の備えをしておく
パートナーが単身赴任で別に生活している場合、突然発生するかもしれない緊急事態に備えておくことも重要です。まずは、夜間や休日の子どもの体調不良による受診など、急な出費に対応できるように緊急用のお金を準備しておきましょう。また、近所の人と日頃から交流を持ち、何かあったときに親やパートナーに連絡してもらえる体制を整えておくと安心です。さらに、子どもにも緊急連絡先や119番通報の仕方を教えておきましょう。
4. 相手に対する感謝の気持ちを言葉にする
単身赴任中は距離があるため、家族間での意志の疎通が難しくなります。そこで、意識的に相手に対する感謝の気持ちを言葉にすることがとても大切です。子育ての大部分を担うパートナーへ、また単身赴任中に仕事に専念して稼ぐパートナーに対し、お互いに感謝の気持ちを言葉に表すことで、心の負担を軽減してモチベーションを維持することができます。
5. 子どもの様子をよく観察しておく
単身赴任中のワンオペの子育てでは、親だけでなく子どもにも精神的な不安を引き起こす可能性があります。子どもの不安は、甘えが強くなる、落ち着きがなくなる、食欲がなくなるなど行動や情緒に表れることがありますので、子どもを注意深く観察するようにしましょう。子どもの行動や心の変化に敏感になり、すぐに対処することで、子どもに安心感を与えることができるようになります。
6. 仕事のやり方や時間を変えられないか相談してみる
夫婦ともに働いている状況で単身赴任となる場合、ワンオペで子育てを担う側は仕事との両立が必要になります。そこでお互いに、時短勤務やリモートワークなど働き方や時間の変更ができないか、職場に相談してみることも重要な項目となるでしょう。柔軟な働き方でお互いにサポートし合いながら子育てをしていけるように積極的に話し合いをおこなうことが大切です。
7. 同じような体験をしている人に話を聞いてみる
パートナーが単身赴任をしている知り合い、パートナーが単身赴任中で自分も働きながら子育てをしているという同僚など、同じような境遇の人々に話を聞くのもおすすめです。仕事と子育ての両立の工夫や、時間管理・家事の効率化など具体的なアドバイスをもらえるだけでなく、共感してもらえることで孤独感も和らぐでしょう。
8. 支援サービスを活用する
ワンオペによる家事や子育ての負担を減らすために、家事代行や洗濯代行といったサービスを利用するのもおすすめです。一時保育や育児サポートプログラムなど、自治体が提供する子育て支援サービスを確認して、利用できるものは積極的に活用しましょう。これにより、限られた時間を子どもとのコミュニケーションに充てることができるようになります。
9. ストレス発散する方法を見つけておく
パートナーの単身赴任によるワンオペ子育てでは、ストレスの発散方法を見つけて実践することも大切なポイントでしょう。趣味や運動、友達とのランチなど、子どもが小さいうちは子連れでおこなえるストレス発散法がおすすめです。普段背負っている責任やタスクによるストレスを適切に発散して意識的にリフレッシュすることで、心のバランスを保つことができ、仕事と家庭の両立がしやすくなるでしょう。
10. 定期的に帰省する・思い出作りをする
単身赴任をする側は、子どもと一緒に過ごす時間を十分確保するために、単身赴任先から定期的に帰省するようにしましょう。定期的な親の帰省は子どもやパートナーとの絆を維持するのに役立ち、家庭内に安心感をもたらします。子どもの成長を見逃さないためにも、できるだけ帰省して家族で一緒に過ごす時間を設け、思い出作りをしていきましょう。
11. 赴任先に遊びに行く
家族で単身赴任先を訪れるのも、家族のつながりを保つために有効な方法です。単身赴任先の環境に触れることで、子どもは普段一緒に暮らしていない親の仕事や生活への理解を深めることができます。ぜひ赴任先で観光地巡りを一緒にして、思い出に残る素敵な時間を過ごしましょう。
単身赴任中の子育てと仕事の両立で悩んでいる方は「共働きの子育てでよくある悩みや不安の対処法!意識するポイントを合わせて紹介」や「子育てと仕事を両立したい!両立するためのポイントや先輩ママのテクニックを紹介」の記事もぜひご覧ください。
まとめ
令和2年における単身赴任者は100万人以上で、子育て世帯にも多く見られます。この状況は、自由な生活スタイルの一方で、子どもに寂しい思いをさせたり、コミュニケーション不足やストレスを引き起こしたりすることがあります。
しかし、家族の絆を強めるための方法もいくつかあります。
例えば、定期的に連絡を取ったり、できるだけ帰省したりすることが大切です。また、家事支援サービスを利用したり、リモートワークに切り替えたりすることで、負担を軽減できます。さらに一人で悩みを抱え込まずに、同じ状況にある人々などと情報交換をするのも効果的です。これらの取り組みで、単身赴任による影響を抑えながら、家族とのつながりを大切にした子育てに取り組んでいきましょう。
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※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
是枝花名子(これえだ かなこ)
FPライター。大学卒業後、大手生命保険会社にて法人営業を担当。住宅ローンの繰り上げ返済、子どもの教育資金や老後資金作りを極めるため、改めてFP技能士を取得。専門知識と主婦目線を活かした記事執筆が好評を呼び、現在は主にメガバンク、大手不動産サイト等にて保険・不動産・翻訳ライターとして活動中。2級FP技能士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ