少ない収入でお金を貯める方法はある?お金を貯めるコツや注意点について

少ない収入でお金を貯める方法はある?お金を貯めるコツや注意点について

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収入が少なくても、収支を把握して固定費・変動費を見直すことで貯金が可能です。

この記事では、まず基本として少ない収入でもお金を貯める方法やお金が貯まらない理由や注意点を解説します。その上で、今日から実践できる少ない収入でもお金を貯めるコツや収入アップの方法を具体的にご紹介します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします

少ない収入でお金を貯める方法

少ない収入で、毎月やりくりしているため、なかなかお金が貯まらないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ここでは、収入が少なくても確実にお金を貯めるための7つの方法を紹介します。

1.収支を把握する

お金を貯めるための第一歩として、収支を把握することが非常に重要です。なぜなら、収支を把握できていないと、削減できる支出や貯金できる額などを把握できず、無駄遣いを減らすことができないからです。

収支を把握する良い方法は、家計簿をつけることです。例えば、毎月の給与や副収入などの収入と、家賃や食費、光熱費といった支出を記録します。スマートフォンの家計簿アプリを使えば、レシートを撮影するだけで簡単に記録できるでしょう。

家計簿に必要な項目などについてより詳しく知りたい方は「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」もご覧ください。

2.固定費を見直す

毎月必ず出ていくお金を見直すのも有効な方法です。決まった出費は「固定費」と呼ばれ、家賃や携帯電話料金、水道光熱費、車両費、保険料などが例として挙げられます。

固定費は1ヵ月では少額でも、1年間節約できれば大きな差となるため、節約効果を実感しやすいという利点があります。例えば、携帯電話の料金が高いと感じている方は、格安SIMに乗り換えることで毎月の出費を大幅に抑えられる可能性があります。

あるいは、利用していないサブスクリプションサービスを見直すことで、確実に支出を減らせるでしょう。少ない収入でお金を貯めるには、まず固定費の見直しを取り組むのが有効な方法です。

3.変動費を見直す

変動費とは、毎月かかる費用が一定ではなく、変動する支出のことを指します。例えば、日々の食事にかかる食費や、週末に出かけるレジャー費用、友人との飲み会代などの交際費、シャンプーや洗剤などの日用品費などが挙げられます。

これらの費用は、その月の状況によって大きく変わるため、予測が難しいという特徴があります。一度節約を意識したとしても、継続的な努力なしに効果を持続させることは困難です。そのため、毎月何にお金を使っているのかを把握し、本当に必要なものかどうか、優先順位をつけながら支出を見直していくことが大切です。

4.家計簿アプリを活用する

家計簿を書くのが苦手であれば、家計簿アプリを活用するのも一つの方法です。手書きや手入力の家計簿に比べ、手軽に家計管理が進められるからです。

例えば、銀行口座やクレジットカードと連携できるアプリなら、自動で収入や支出を読み込んでくれるので、手入力の必要がありません。仕事帰りや買い物の後など、スマートフォンを使って思いついたときに、その場で家計簿を記録できるというメリットもあります。

自動で計算や集計をおこなってくれるので、簡単に収支を把握できます。アプリであれば、支出の傾向をグラフで見たり、毎月の貯蓄額を確認したりできるため、モチベーション維持にもつながり、続けやすいでしょう。

5.先取り貯金をする

先取り貯金は、給与が振り込まれたら、生活費を使う前に決めた金額を貯金する方法です。例えば、手取り額が20万円の場合、給料日に2万円を貯金用の口座へ自動振替を設定する方法があります。家賃や光熱費など、毎月必ず支払う固定費と同じように考えることがポイントです。

残りの18万円の中から固定費・変動費を支払うようにします。生活費や趣味などの費用は、固定費を支払った残りでやりくりするのです。そうすることで、確実に貯金を続けることができるでしょう。

6.口座を分ける

お金を貯めるためには、先取り貯金でも紹介したように給与振込口座とは別に貯金専用の口座を持つことがおすすめです。給与振込口座から貯金用の口座へ自動振替設定をすれば、忙しい日々でも手間をかけずに貯金できます。

貯金専用口座は、普段の買い物やレジャー費用などには一切手をつけないという意識で管理することが重要です。例えば「3年後に車を購入する」といった目標を立てて、毎月決まった金額を着実に積み立てることで、目標達成に近づくことができるでしょう。

7.キャッシュレスに切り替える

近年急速に普及しているキャッシュレス決済に切り替えることでも、貯金がしやすくなります。2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%(126.7兆円)[参考1]と過去最大規模となっており、以前に比べて一般的な支払い手段となっているため、気軽に切り替えられます。

例えば、スーパーマーケットで10,000円の買い物をした場合、還元率1%のキャッシュレス決済サービスを利用すれば100円分のポイントが貯まります。

さらに、明細をアプリで確認できるため、「家計簿は面倒・・・」という場合でも「先月はコンビニで3万円も使っていた」といった気付きが得られ、支出の見直しにも役立ちます。さらに貯まったポイントはそのまま買い物に使えるので、その分を貯金に回すことができます。

参考1:経済産業省「2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました

お金が貯まらないのはなぜ?

お金が貯まらない原因は、意外と身近なところにあります。一体どんな行動が「貯まらない」状況を生み出しているのか、詳しく見ていきましょう

1.自分の収入を把握できていない

お金が貯まらない大きな理由として、自分の収入を正確に把握していないことが挙げられます。例えば、月給25万円の会社員の場合、所得税や社会保険料などが引かれた後の手取り額を把握していないと、実際の収入よりも多く使ってしまう場合もあるでしょう。

また、毎月の収入が変動する歩合制の職業の方やフリーランスの方は特に注意が必要で、良い月の収入をベースに生活費を組み立ててしまい、収入が少ない月に支払いが滞る事態に陥りやすいです。

収入を把握していない状態で、ついクレジットカードで高額な買い物をしたり、無理なローンを組んだりすることで、貯金する余力がなくなってしまうのです。

2.後先考えずに買ってしまう

後先を考えずに買い物をすることも、お金が貯まらない理由の一つです。消費者庁の調査によると、アンケートの「衝動買いをする」に当てはまると答えた人は27.2%と、約4人に1人が衝動買いをすると答えています[参考2]。

例えば、家電や洋服など、高額な物を衝動的に購入してしまう人もいるでしょう。「最新型のスマートフォンがどうしても欲しい」「セールでブランドバッグが半額になっているから買いたい」など、家計の収支バランスを考えずに欲しい物を買ってしまうと、当然お金は貯まりません。
また、そんな高額な衝動買いはしていない、と思っている人も安心はできません。例えば、コンビニでお昼ご飯を買いに行ったはずが、レジ横に置いてあるガムやチョコレートまで手に取ってしまったり、スーパーで必要な食材を買うつもりが、特売品に惹かれて予定外の商品まで購入してしまったりすることも、少額ではありますが衝動買いです。
このような後先を考えない衝動買いは、知らないうちに積み重なって大きな出費になってしまい、結果的に家計を圧迫して貯金ができなくなってしまいます。

参考2:消費者庁「令和4年度消費者意識基本調査 調査結果の概要」p.12

3.返済計画を立てずにローンを組んでしまう

長期ローンを組む際には、慎重な返済計画を立てることが大切になってきます。特に住宅ローンや教育ローンといった多額の借入では、毎月の返済額を十分に検討する必要がありますが、これを怠ると、家計が圧迫されて収支のバランスを保つことが難しくなります。

また、将来には結婚や出産などの大きな出費が予想される場合には、ライフイベントを見据えた計画が必要です。返済額を支払うことだけを考えるのではなく、貯金の余裕を持たせたり、予想外の支出にも対応できたりするような、柔軟性のあるローン計画を立てましょう。

その他お金が貯まらない人の特徴について詳しく知りたい方は「お金が貯まらない人ってどんな特徴があるの?貯めるためのポイントや注意点についても紹介」もご覧ください。

少ない収入でお金を貯めるコツ

収入が少なくても、コツを押さえれば確実にお金は貯まります。重要なのは、無理のない範囲で継続的に取り組むことです。ここでは、誰でも始められる具体的な方法を4つ紹介します。

1.貯金の目的と目標金額を決めておく

少ない収入でお金を貯めるには、ただ漠然と「貯めたい」と思うのではなく、「何のために」「いくら貯めたいのか」という目的と目標金額を明確にすることが大切です。

例えば、「3年後に友達と行くヨーロッパ旅行のために100万円貯金する!」と決めたとしましょう。すると、旅行のワクワクするイメージが貯金を続けるモチベーションになり、無駄遣いを減らそうという意識が生まれます。

目的と目標金額を定めることで、貯金は単なる我慢ではなく、未来の楽しみを実現するための具体的な手段へと変化し、楽しみながら貯蓄を継続しやすくなるのです。

貯金額の設定によって、貯金の方法やポイントに違いがあります。詳しく知りたい方は目標とする貯金額に合わせて「1年間で貯金100万を目指す!メリットや貯金の方法、ポイントを紹介」や「貯金500万円って多いほう?みんなの平均貯金額や貯金のポイント・注意点を紹介」、さらに高額なら「1000万円貯金の方法とは?貯金額の割合や貯めるポイントを紹介」の各記事をご覧ください。

2.リボ払いや分割払いは避ける

少ない収入でお金を貯めるためには、リボ払いや分割払いは避けるべきです。金融庁の借金シミュレーターで計算してみると、20万円のバッグを金利10%で12回の分割払いで購入する場合、利息が1万1,323円かかってしまいます[参考3]。

リボ払いや分割払いの手数料は、本来なら貯蓄に回せるはずのお金です。少ない収入でも着実に貯蓄するためには、手数料が発生するリボ払いや分割払いは避け、できる限り一括払いにすることを心がけましょう。

参考3:金融庁「借金シミュレーター

3.生活防衛資金を準備しておく

少ない収入でお金を貯めるには、まず「生活防衛資金」の準備が重要です。日常生活では、予期せぬトラブルに見舞われる可能性があります。もしもの時に備えておかないと、生活が苦しくなる可能性があります。

例えば、突然の病気で入院することになり、収入が減った上に高額な医療費がかかってしまったとします。そんな時、生活防衛資金があれば、医療費の支払いや生活費の補填に充てることができ、慌てずに済みます。

そこで、まずは生活防衛資金を確保することを優先して生活にゆとりが出てきたら、その分を節税効果の高いiDeCoや収益が課税されないNISAなどに回して資産形成に取り組むとよいでしょう。生活防衛資金について詳しく知りたい方は「生活防衛資金とは?金額の目安や貯め方のポイントを紹介」をご覧ください。

4.個人年金保険に加入する

少ない収入でもお金を貯めるには、個人年金保険への加入がおすすめです。個人年金保険は、将来受け取る公的年金に上乗せして、老後の生活資金を準備するための私的な年金制度です。

個人年金保険に加入すると「個人年金保険料控除」が適用され、所得税や住民税が軽減されるため、節税効果も期待できます。また口座引き去りにすることで、先取り貯金のように自動的に資産形成に取り組めます。フコク生命の「みらいプラス」では、月々5,000円の保険料より個人年金保険に加入できます。詳しく知りたい方は「みらいプラス」の商品ページをご覧ください。

また、余裕が出てきた場合はiDeCoやNISAに投資することで、効率よく貯金を増やすことを目指すことも可能です。詳しくは「【iDeCo】47都道府県、iDeCoを活用しているのはどこ?月々の掛金は?」や「【新NISA】いよいよ新NISA開始!47都道府県、新NISAにいくら投資する?」をご覧ください。

転職や副業で収入UPを目指すのもあり

転職や副業によって収入を増やし、その分を貯金するという方法もあります。
転職に関しては、自身の持つスキルや実務経験を活かして、より条件の良い企業へ移ることで収入アップを実現できます。特に、専門性の高いスキルや豊富な経験を持っている人材は、企業から高い給与を提示されることも多いでしょう。現在の職場で給与アップが見込めない場合は、転職という選択肢を検討することで、収入増加の可能性が広がります。

副業については、本業の給与に加えて新たな収入源を確保できるメリットがあり、在宅ワークやアルバイトなど、さまざまな働き方から自分に合った方法を選べます。例えば、隙間時間で働けるアルバイトに応募してみたり、趣味や特技を活かしてハンドメイド作品を販売したりするなど、色々な可能性を考えてみましょう。これらの方法でリスクを小さく始め、徐々に事業を拡大することもできます。ただし、副業を始める際は必ず勤めている会社の就業規則を確認しておきましょう。

少ない収入でお金をためるための注意点

収入が少ない状態でお金を貯めようとすると、いろいろと無理をしてしまうかもしれません。そうなると、お金を貯めることがストレスになってしまいます。ここでは、お金を貯めるうえでの注意点について解説します。

1.節約にこだわりすぎない

貯金のために節約を心がけることは大切ですが、過度な節約はかえってマイナスになることがあります。例えば、光熱費を節約するために常に暗闇で過ごしたり、食費を浮かすために栄養が偏った食事になったりして、心身ともに疲労します。

ストレスがたまると、その反動で必要以上の出費につながることもあります。家族との外食を控えすぎたり、趣味の時間を減らしすぎたりすると、精神的な疲れから「どうせ貯金できないなら」と高額な買い物をしてしまうかもしれません。

大切なのは、自分や家族が心地よく暮らせる範囲で無理のない節約を続けることです。適度な息抜きを取り入れながら、楽しく続けられる家計管理を心がけましょう。

2.本当に必要なものか今一度考える

買い物をする際、それが「本当に今必要なのか」を改めて考えることが重要です。例えば、新しいスマートフォンが発売された時、今使っているものがまだ十分使えるのに「欲しい」という気持ちだけで購入してしまうことがあります。

しかし、現在使用中のものが故障していない限り、スマートフォンの購入は後回しにしたり、少し安くなる1世代前のモデルにしたりすることでも対応できるはずです。

衝動的に買ってしまう前に、本当に必要なものなのか、優先順位を付けて見極めることが、限られた収入の中で無駄な出費を抑えて、貯蓄を増やすことできます。

3.短期間で考えない

貯金の目的と目標金額を決めることは、モチベーション維持に繋がる大切な第一歩です。しかし、無理に短期間で達成しようとすると、生活が苦しくなったり、途中で諦めてしまったりする可能性があります。

例えば、1年で100万円を貯めるのは難しいかもしれませんが、毎年10万円ずつ貯めて、10年で100万円の貯金をつくるのは、十分可能ではないでしょうか。

無理のない範囲で自分の生活レベルに合った目標の貯金額を決めて、焦らずマイペースに、コツコツと貯蓄していくことを心がけましょう。

まとめ

今回は収入が少なくてもお金を貯める方法やコツ、注意点について解説しました。お金を貯めるには、まず家計簿アプリを活用して、効率よく家計の収支を把握し、固定費や変動費を見直すことから始めましょう。

その上で、貯金専用の口座を作り、先取り貯金を実践することで、着実に貯金を増やしていきましょう。また、キャッシュレス決済を活用してポイ活を楽しむことも、貯金につながるのでおすすめします。

ただし、無理な節約は逆効果となる可能性があるため、長期的な視点を持って取り組むことが重要です。目的と目標を明確にして、リボ払いなどは避けながら、自分のペースで継続的に貯金を続けることがお金を貯めるコツといえるでしょう。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

馬場正裕(ばば まさひろ)
FPライター。ファイナンシャル・プランナーとして、各種サイトでマネー記事やコラムの執筆を担当した。消費者金融や外貨預金、家計管理、不動産関連の記事を執筆。FPとしての知識を生かした記事執筆の活動を行っている。2級FP技能士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ