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お金が貯まらない人には、無計画な衝動買いや収支を把握していないなどの、共通する特徴があります。これらの特徴を改善し、貯蓄を効果的に進める方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、お金が貯まらない人の6つの特徴や貯めるための7つのポイント、お金を貯める際の注意点について紹介します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
お金が貯まらない人の特徴は?
お金が貯まらない人には、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、6つの共通する特徴について解説します。
1.後先考えずに買ってしまう
後先考えずに買ってしまう人は、なかなかお金を貯められません。毎日の生活の中で、ふと目に留まった商品やサービスを、その場の感情に流されて購入してしまうのかもしれません。
特に、限定品やセールといった言葉に弱く、お得感に惹かれて衝動買いを繰り返すと、いつまで経ってもお金を貯めることができません。
2.収支を把握していない
毎月の収支を把握していない人も、お金が貯まりません。収支を正確に把握していないと、どれだけのお金を何に使っているのか、そして本来はどれだけ貯蓄ができるのかが分からなくなります。
また、毎月の支出の内容がわからなければ、無駄な出費を特定して削るという支出の見直しができず、お金を貯めるのが難しくなるでしょう。毎月の固定費や変動費の把握こそ、収支管理の第一歩なのです。
3.お金を貯めるための目標・目的がない
貯蓄の目標・目的を決めていないことも、お金が貯まらない人の特徴です。車の購入費用や結婚準備費用など、目的を明確にしたうえで目標金額を設定すると、目的を達成しようという意欲を高められるため、お金を貯めやすくなります。
しかし、目的や金額を設定せず、漠然と「お金を貯めよう」と思っても、モチベーションが高まらず、お金を貯めるのが難しくなるでしょう。
4.定期的な見直しができていない
定期的な見直しができないことも、お金が貯まらない原因です。例えば、利用していないサブスクリプションサービスを登録したまま、年会費を払い続けているケースなどは見直す必要があります。
サブスクリプションサービスは、初めは必要だと思って登録したものの、次第に利用しなくなることも多いでしょう。解約手続きが面倒であることや忙しくて時間がないことを理由に、そのまま放置してしまうものです。
また、日々の生活に追われて、自分のお金の流れを把握できていない人も同様の傾向にあります。利用頻度が少ない定期購読や有料動画、携帯電話のサービス、クラブ会員などは定期的に見直したほうがよいでしょう。
5.リボ払い・分割払いを利用している
リボ払いや分割払いを利用すると、お金を貯めにくくなります。リボ払いとは、利用金額に関わらず、毎月一定額を返済する支払い方式ですが、手数料が高いというデメリットがあります。分割払いも、分割回数を増やすことで、1回ごとの支払金額を抑えることができますが、手数料が高くなるというデメリットがあります。
そのため、リボ払いや支払回数が多い分割払いを利用すると最終的な支払額の合計が高くなり、お金を貯めにくくなってしまいます。
6.貯蓄を後回しにしてしまう
貯蓄を後回しにしてしまうことも、お金が貯まらない要因の一つです。例えば出費が重なってくると、「残った分を貯金に回せばいい」「ボーナスが出たらカバーすればいい」「次の月で考えればいい」といった考えで、貯蓄を後回しにしてしまうことがあります。
こうした考えは、その場の対応としては楽かもしれませんが、実際には自分の欲求を優先する考え方につながり、貯蓄を習慣化する妨げになります。いざ、次月の収入やボーナスが入っても、他の用途に使ってしまうため、いつまで経ってもお金を貯められません。
お金を貯めるためのポイント
ここでは、お金を貯めるために心がけたいポイントを7つ紹介します。
1.目標額を決める
お金を貯めるには目標設定が重要です。目標設定の際は、以下のことに注意しましょう。
目的 | 何のためにお金を貯めるのか |
期間 | いつまでに目標を達成するのか |
金額 | 目標達成に必要な金額はいくらか |
例えば、貯金の目的を自動車購入の頭金を用意すること(目的)、購入する時期が1年後(期間)、用意すべき頭金が60万円(金額)であるならば、毎月5万円の貯蓄が必要となることが自動的に定まります。目標を具体化することで、毎月何円貯蓄しなければならないかが可視化されるため、お金を貯める意識を高められるでしょう。
2.家計簿をつける
家計簿をつけることは、お金を貯めるうえで非常に重要です。家計簿をつけることで以下の2点のメリットがあります。
- 収支の流れを把握できる
- 無駄な支出がわかる
家計簿をつけると、今まで意識していなかった収支の流れが明確になり、何にどのくらいのお金を使っていたのかはっきりわかります。それにより、無駄な支出を洗い出すことができ、削減した分のお金を貯蓄に回せます。
お金が貯まらない人の特徴でも述べましたが、収支の把握が貯蓄の第一歩です。
家計簿の付け方やポイントなどについてより詳しく知りたい方は「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」もご覧ください。
3.固定費やその他かかる費用を見直す
家計簿により収支の流れを把握できた後は、その改善に移行します。家計の支出は、食費・消耗品費などの変動費と毎月一定の金額を支出する固定費に分けられます。主な固定費は以下のとおりです。
- 住居費
- 水道光熱費
- 通信費
- 保険料
- サブスクリプションサービスの利用料
- 教育費
- 車の維持費
これらの費用を見直すことで、貯蓄に回す資金をねん出します。例えば、格安SIMへの乗り換えや利用していないサブスクリプションサービスの解約などをおこなうことで、固定費を長期的に削減できるでしょう。固定費を見直すことで、削減した分のお金を貯蓄に回すことができます。
4.自身のお金の使い方を見直す
お金の使い方を見直すことでも、お金を貯められます。欲しいと思ってもすぐに購入せず、本当に必要なものか見極めることが大切です。欲しいものが、今の自分にとって本当に必要なものか、少し時間をおいて吟味してみましょう。時間を空けることで冷静になれたり、実は類似品を持っていたりなど、不必要な支出を抑えられることがあります。
また、外食や小さな買い物が多い場合も見直しが必要です。1回あたりの支出が少なくても、回数が多いとお金をたくさん使ってしまい、家計を圧迫してしまうからです。不要なものを買わず、余計な支出を削ることでお金が貯まりやすくなるでしょう。
上手なお金の使い方や使うためのコツについて知りたい方は、「上手なお金の使い方とは?使うタイミングやお金を上手に使うためのコツを紹介」もご覧ください。
5.保険を見直してみる
保険の見直しも、お金を貯めるための方法の一つです。本来、保険はライフステージの変化に応じて定期的な見直しが必要です。なぜなら、生活環境の変化によって必要な保障内容が異なるからです。
例えば子育て世代の場合、残された家族の生活費や子どもの教育費を考慮した保障が必要ですが、子どもが独立した後は教育費等は不要となるので保障を見直すのがおすすめです。
以前の保障内容が今の自分のニーズと合っていない場合もあるため、お金を貯める際に一度保険を見直してみるとよいでしょう。
保険の内容を見直したいと考えている方は、「フコク生命の商品一覧」もご覧ください。
6.給与が入ったらまず貯金するお金は分けておく
お金を貯めるためには、給与が入った際に貯蓄用のお金を分けておくことが重要です。この方法はお金が手元にあると、ついつい後先考えずに使ってしまったり、貯金を後回しにしてしまったりする人におすすめです。
生活費などの口座とは別に、貯蓄専用の口座をつくっておきます。給与が入ったらすぐに、貯蓄用の口座に入金するとスムーズに貯蓄できるでしょう。こうすることで、日常の生活費とは別に、着実に貯金を積み立てることができます。
7.新NISAやiDeCo・個人年金保険を活用する
新NISAやiDeCo・個人年金保険を活用する方法もあります。新NISAは2024年1月から始まった少額投資非課税制度です。通常、金融商品(株式や投資信託など)に投資して利益を得ると、20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で投資すると利益が非課税となるため、資産形成の手段の一つとして活用のメリットが大きいです。[参考1]
iDeCoは個人型確定拠出年金の略称で、老後の資金を自ら積み立てる制度です。[参考2]掛け金が全額所得控除され、運用益も非課税となるため、税制優遇を受けながら長期的な資産形成ができ、受け取る際にも控除が受けられます。[参考3]
個人年金保険とは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に老後の生活資金を準備するためのものです。毎月一定額のお金を積立て、ある年齢に達すると年金が受け取れる仕組みです。その年齢に達する前に亡くなった場合は、死亡保険金などが支払われます。[参考4]
個人年金保険の保険料を自動引き落としにすると、自動的にお金を貯めることができます。しかも、個人年金保険は個人年金保険料控除の対象となり、最高4万円の控除が受けられるため、節税メリットもあります。[参考5]
個人年金保険について詳しく知りたい方は「みらいプラス」の紹介をご覧ください。
※みらいプラスは、個人年金保険料税制適格特約を付加せずにご契約いただいた場合、一般生命保険料控除の対象になります。
参考1:金融庁「NISAを知る」
参考2:国民年金基金連合会「iDeCoってなに?」
参考3:国民年金基金連合会「iDeCoのメリット」
参考4:金融庁「基礎から学べる金融ガイド」p.18
参考5:国税庁「生命保険料控除」
どれくらいの貯蓄が必要?
そもそも貯蓄とは、預貯金や株式・保険などのことで、いざというときのために蓄えているお金のことです。[参考6]貯蓄はどのくらい必要なのでしょうか?
金融広報中央委員会が実施している「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」を見ると、世代ごとの貯蓄額の平均値と中央値がわかります。中央値とは、データを小さい順に並べた際に真ん中に位置する値のことで、平均値よりも実感に近い数値となります。
【二人以上世帯の年代別貯蓄額の平均値と中央値】[参考7]
年代 | 平均 | 中央値 |
20歳代 | 249万円 | 30万円 |
30歳代 | 601万円 | 150万円 |
40歳代 | 889万円 | 220万円 |
50歳代 | 1,147万円 | 300万円 |
60歳代 | 2,026万円 | 700万円 |
70歳代 | 1,757万円 | 700万円 |
全体 | 1,307万円 | 330万円 |
【単身世帯の年代別貯蓄額の平均値と中央値】[参考8]
年代 | 平均 | 中央値 |
20歳代 | 121万円 | 9万円 |
30歳代 | 594万円 | 100万円 |
40歳代 | 559万円 | 47万円 |
50歳代 | 1,391万円 | 80万円 |
60歳代 | 1,468万円 | 210万円 |
70歳代 | 1,529万円 | 500万円 |
全体 | 941万円 | 100万円 |
上記のデータでわかるように、貯蓄の平均額や中央値は年代によって大きく異なります。貯蓄の目標は、最初は現実的な各世代の貯蓄額の中央値を目安にし、余裕が出てきたら平均値を目指すのがおすすめです。
貯蓄の平均額や貯蓄方法・ポイントについて知りたい方は、「貯蓄はいくら必要?年代・年収別の平均額や貯蓄方法・ポイントについて徹底解説」をご覧ください。
参考6:総務省統計局「家計調査の見方・使い方」
参考7:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(令和5年)」per22301.xlsx 4シート目
参考8:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]各種分類別データ(令和5年)」per12301.xlsx 4シート目
お金を貯めるために注意すべきこと
お金を貯めるために注意すべき点を2つ取り上げます。
1.無理に貯畜をしようとしない
お金を貯める際に重要なのは、自分の生活を圧迫しない範囲で貯蓄をおこなうことです。貯畜を増やしたい気持ちは分かりますが、必要以上に無理をすると、日々の生活が苦しくなり、ひいてはストレスを抱える原因になってしまいます。
例えば、毎月の生活費を極端に削り食費を節約しすぎた結果、栄養バランスを崩してしまうと、体調を崩す原因となります。趣味や娯楽を削りすぎると、ストレスを発散する機会を失ってしまうかもしれません。
無理な節約による貯蓄は、生活の質を低下させてしまう原因ともなるため、自分の収入や支出をしっかりと把握し、無理のない範囲でコツコツと貯めていくことが大切です。
2.パートナーに強要しない
お金を貯めるために注意すべきこととして、パートナーに強要しないことが重要です。特に夫婦や同棲中のカップルの場合、お互いの金銭感覚や価値観が異なることがあります。自分が節約や貯畜に熱心であっても、相手にそれを押し付けたり、無理強いしたりすることは避けたほうがよいでしょう。
パートナーの趣味や娯楽を「無駄遣い」といって否定したり、買い物に対して厳しい予算を押し付けたりすると、パートナーに大きなストレスを与えてしまいます。節約する際は、お互いの考えを尊重し、相手の立場を理解しながら話し合いを進め、共通目標を設定しましょう。
まとめ
この記事では、お金が貯まらない人の特徴を取り上げ、お金を貯めるための7つのポイントについて紹介してきました。
お金を貯めるためには目標額の設定や家計簿の活用、固定費の削減、お金の使い方や保険の見直し、先取り貯蓄、新NISA・iDeCo・個人年金保険の活用など、さまざまな手段があります。
しかし、無理な貯蓄はストレスの原因となってしまいます。またパートナーに無理に貯蓄を強要すると、関係が悪化するかもしれません。お金を貯める際は、自分に最も合った方法で、無理なくお金を貯めましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
馬場正裕(ばば まさひろ)
FPライター。ファイナンシャル・プランナーとして、各種サイトでマネー記事やコラムの執筆を担当した。消費者金融や外貨預金、家計管理、不動産関連の記事を執筆。FPとしての知識を生かした記事執筆の活動を行っている。2級FP技能士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ