手取り15万円でひとり暮らしはできる?家賃や生活費の目安、節約方法を紹介

手取り15万円でひとり暮らしはできる?家賃や生活費の目安、節約方法を紹介

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手取り15万円でひとり暮らしを始める場合、収入が限られているため、家賃や生活費について不安に感じる方も多いでしょう。

この記事では、手取り15万円でひとり暮らしを始める際に確認すべきポイントや節約方法、さらには将来に備えるための対策について詳しく解説します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

手取り15万円の家賃の目安を把握しておこう

家賃は、手取りの3分の1程度が無理なく生活できる基準になります。そのため、手取り15万円の場合は、5万円前後の家賃が目安です。これ以上の家賃になると、生活費や貯金に回せるお金が限られてしまい、生活が厳しくなる恐れがあります。

また総務省統計局の家計調査によると、単身世帯における家賃(借家)の平均は約5.3万円です。[参考1]よって、手取り15万円の方でも、平均的な賃貸物件であれば暮らしていける水準といえるでしょう。

ただし、実際の家賃は地域によって大きく異なります。駅からの距離や築年数、間取りなどによっても差が出てくるため、自分のライフスタイルに合わせてバランスを見ながら家賃を設定しましょう。

参考1:総務省統計局 「家計調査」 1世帯当たり1ヵ月間の収入と支出 住居の所有関係別 単身世帯

ひとり暮らしの生活費の平均はどれくらい?

総務省統計局の2024年家計調査報告によると、単身世帯の1ヵ月あたりの平均消費支出は169,547円です。内訳には、食費、住居費、光熱費、通信費、交通費、娯楽費など、生活に必要な費用が含まれています。[参考2]

費目(単身世帯)月平均額
消費支出169,547円
食料48,204円
住居23,373円
光熱・水道12,817円
家具・家具用品5,938円
被服及び履物5,175円
保健医療8,502円
交通・通信20,564円
教育9円
教養娯楽20,375円
その他の消費支出24,592円

ただし、これはあくまでも全国平均であり、地域やライフスタイルによって大きく変動します。平均には高収入の層も含まれているため、すべての人がこの水準の支出をしているわけではありません。

また、生活スタイルを見直すことで支出を抑えられるため、手取り15万円でもひとり暮らしを始めることが可能でしょう。さらに、引っ越し時にある程度の貯金があれば、急な支出にも対応しやすくなります。

参考2:総務省統計局 「2024年家計調査」 p.15

手取り15万円でひとり暮らしを考えた際に確認すべきこと

手取り15万円でひとり暮らしを考える場合、限られた収入の中で無理なく暮らしていくためには、事前の準備や確認が重要です。ここでは、実際に生活を始める前に、どのような確認が必要かを解説します。

1.引越し先・引越し費用

どの地域に住むかによって、家賃は大きく変わります。立地や築年数、間取りによって家賃相場は異なるため、自分の生活スタイルや収入に合った物件を選ぶことが大切です。例えば駅近の物件は便利な反面、家賃が高くなる傾向があります。利便性と費用のバランスを考慮し、物件を選びましょう。

また、敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用の確認も欠かせません。なぜなら、物件や不動産会社によって、初期費用が大きく異なる可能性があるためです。

さらに、引越し業者への支払いも発生するため、相見積もりを取る、引っ越す人が多い繁忙期(主に3月)を避けるといった費用を抑える工夫も必要です。

2.必要な家具・家電

ひとり暮らしを始める際には、生活に必要な家具や家電を揃える必要があります。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・照明など、生活の基本となるものは優先して用意すべきでしょう。

一方で、テレビやテーブル、収納棚などは生活が安定してからでも問題ありません。すべてを一度に揃えると出費がかさむため、自分にとって本当に必要なものは何か、優先順位を決めておくことが大切です。必要最低限のものから購入し、生活に合わせて徐々に買い足していく方法なら、出費を抑えながら無理なくひとり暮らしを始められるでしょう。

3.毎月かかる生活費

手取り15万円でひとり暮らしをする場合、家賃以外にどれだけのお金が必要かを把握しておくことも重要です。なぜなら、生活には家賃以外にも、食費・光熱費・通信費・交通費・日用品代・医療費・娯楽費など、さまざまな支出が発生するためです。

毎月かかる生活費を見落としていると、給料日前にお金が足りなくなったり、急な出費に対応できなかったりする恐れがあります。自分にとって必要な出費と無駄な出費を見極め、毎月どのくらいのお金が必要かをあらかじめ整理しておくことで、安定したひとり暮らしを送りやすくなるでしょう。

ひとり暮らしの費用について詳しく知りたい方は、「ひとり暮らしの初期費用や毎月の出費は?万一に備えた貯蓄や投資で将来に備えよう」もご覧ください。

手取り15万円でも貯金はできる?貯蓄額の平均は?

日々生活をしていると、「貯金なんて無理」と感じる方もいるかもしれませんが、手取り15万円でも工夫次第で貯金はできます。金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)によると、年収300万円未満の単身世帯の貯蓄額(金融資産保有額)の中央値は50万円です。[参考3]

手取り15万円という限られた収入の中で貯金をするには、ある程度の節約意識が必要になりますが、無理に生活を切り詰める必要はありません。大切なのは、毎月一定額を必ず貯めるのではなく、余裕がある月に少しずつ貯めていくことです。出費が少なかった月に数千円でも貯められれば、徐々に貯金が増えていくでしょう。

参考3:金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](令和5年) <問2(a)>

手取り15万円のひとり暮らしで節約する方法

手取り15万円でひとり暮らしをする場合、限られた収入の中でやりくりするために日々の節約が大切になります。しかし、無理に節約をしすぎると生活の質が下がり、長続きしない原因にもなります。

そこで重要なのは、無理のない範囲で、支出を見直せるポイントを見つけることです。ここからは、手取り15万円で暮らしていくために実践しやすい節約方法を紹介します。

1.収支の把握をする

節約を始めるうえで、まず取り組みたいのが収支の把握です。家計簿をつけることで毎月「何にいくら使っているのか」「どれくらい残っているのか」を把握することで、無駄な出費を把握し、支出を見直しましょう。

家計簿をつけるのは手間がかかるイメージがありますが、最近ではスマホアプリで手軽に管理できる方法が増えています。例えば、クレジットカードや銀行口座と連携することで支出が自動で記録されたり、レシートをスマホで撮影するだけでデータ化されたりする機能もあるので、自分のやりやすい方法で、家計簿をつけ始めることをおすすめします。

家計簿のつけ方について詳しく知りたい方は、「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」もご覧ください。

2.固定費の見直しや無駄はないか確認する

毎月必ずかかる固定費の見直しは、節約をするうえで効果的です。特に光熱費や通信費は、契約プランを見直すことで支出を抑えられる可能性があります。

例えば、電気やガスの契約を見直してより安い料金プランに変更すれば、年間で大きな節約につながります。また、スマートフォンの通信費が過大になっていないか確認し、契約を格安SIMに変更することも、年間で大きく節約できるポイントです。

固定費は一度見直すだけでその後も継続的に節約効果が続くため、生活を圧迫せずに支出を減らすことが可能です。

3.自炊や作り置きをする

外食やコンビニ食は手軽ですが、頻繁に利用すると出費が膨らんでしまいます。そこで、食費を抑える方法としておすすめなのが、自炊や作り置きです。

自炊を習慣にすることで、1食あたりのコストを抑えられます。また作り置きをしておけば、忙しい日でも手軽に食事を済ませられ、無駄な外食を防げるでしょう。最初は簡単な料理からでも構わないので、無理のない範囲で始めてみてください。

4.ふるさと納税をする

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすることで、その地域の特産品や日用品などの返礼品が受け取れる制度です。実質2,000円の自己負担で、寄付額に応じた返礼品を受け取れる仕組みとなっており、活用すれば生活費を節約できます。[参考4]

寄付金のうち2,000円を超える部分は所得税や住民税から控除されるため、税金を納付しつつ返礼品が受け取れるというメリットがあります。ただし、控除を受けるためには確定申告かワンストップ特例制度の申請が必要な点に注意しましょう。

参考4:総務省「よくわかる!ふるさと納税

将来の備えについても考えておくことが大事

毎月の生活をやりくりするだけで精一杯に感じるかもしれませんが、将来への備えも意識しておくことが大切です。なぜなら、病気やケガ、転職、収入の減少など、予期せぬ出来事が起きたときに備える余力があるかどうかで、生活の安定性が大きく左右されるからです。

ここからは、手取り15万円の方でも実践しやすい将来への備え方を解説します。

1.iDeCoや新NISAを活用する

iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を活用すれば、長期的な視点で将来に備えることが可能です。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、iDeCoやNISAを利用すれば非課税で運用できます。

投資による利益がそのまま手元に残るため、効率的に資産を増やすことが可能です。またiDeCoは、掛金が全額所得控除の対象で、課税される金額が少なくなるため、支払う所得税や住民税を減らせます。例えば、1年間で6万円をiDeCoに積み立てた場合、その分が所得から引かれて納税額が安くなる仕組みです。

少額から始められるiDeCoやNISAは将来の備えとして有効な選択肢であるため、無理のない範囲で検討してみるとよいでしょう。

みんながどれくらいNISAの掛金を出しているか詳しく知りたい方は、「【NISA】47都道府県、NISAを活用しているのはどこ?月々の掛金は?」もご覧ください。

2.副業を検討してみるのもあり

手取り15万円の中で生活費と貯金の両立を目指すには、収入そのものを増やすという選択肢もあります。副業が可能な職場であれば、空いた時間を使ってできる仕事を探してみましょう。

副業には、SNS運用代行やデータ入力、動画編集、配達などさまざまな種類があり、自宅で完結できるものもあります。自分の得意なことや興味のある分野を活かせば、本業の収入にプラスして少しずつ安定した副収入を得ることも可能です。

ただし、勤務先によっては副業に制限がある場合もあるため、あらかじめ就業規則を確認しておきましょう。

3.保険を見直しておく

貯蓄が少ない場合、病気やケガなどをしてしまうと生活に大きな影響があります。とはいえ、すぐに十分なレベルまで貯蓄を確保するのは難しいでしょう。そこで役立つのが保険です。既に保険に加入していても必要な保障が足りていなかったり、逆に保障が過大になっているケースもあります。 そのため、今の生活状況や将来の見通しに合わせて、定期的に保険の内容を見直すことが大切です。
例えばひとり暮らしであれば死亡保障は最低限に抑え、医療保険を充実させるなど、ライフスタイルに合った設計を検討しましょう。

将来の資金準備を兼ねて保険を活用するなら、個人年金保険の「フコク生命 みらいプラス」がおすすめです。月々5,000円から積み立てができ、保険料に対して100%以上の年金総額が得られます。
また、毎年支払う保険料は個人年金保険料控除の対象となるため、所得税や住民税を軽減することが可能です。万が一に備えながら将来の資金も準備したい方は、「フコク生命 みらいプラス」を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

手取り15万円でも、ひとり暮らしをすることは可能です。ただし、限られた収入のなかで生活を成り立たせるには、家賃や生活費をしっかり把握し、支出をコントロールする必要があります

毎月の支出を見直し、自炊や固定費の節約、ふるさと納税などの制度を活用して節約すれば、無理なく暮らせるでしょう。また、将来の備えとしてiDeCoやNISA、副業や保険の見直しなどに取り組んでおくことで、安定した生活を送りやすくなります。

本記事で解説した節約方法を取り入れ、無理のないひとり暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

宮崎 千聖(みやざき ちさと)
FPライター。神戸大学経済学部卒業後、銀行の融資課にてローンの相談・手続きを担当した。退職後はライターとして、メガバンクや司法書士法人のオウンドメディアなどで記事を執筆。カードローンやクレジットカード、資産運用、債務整理など幅広いジャンルで執筆している。2級FP技能士、証券外務員一種

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ