ひとり暮らしの初期費用や毎月の出費は?万一に備えた貯蓄や投資で将来に備えよう

ひとり暮らしの初期費用や毎月の出費は?万一に備えた貯蓄や投資で将来に備えよう

抽選で40名さまにプレゼント!
応募期間:2024年4月26日(金)~5月25日(土)

ひとり暮らしにかかる費用というと、多くの人が家賃にばかり注意が向いてしまうのではないでしょうか。

しかし、ひとり暮らしを開始するときには家賃の何倍もの支出が初期費用として必要です。また、毎月の生活費など家賃以外にも必要な費用はたくさんあります。ひとり暮らしを始める前に、初期費用と生活費がどのくらいかかるのかを把握し、実現可能な計画を立てることが大切です。

この記事では、ひとり暮らしにかかる初期費用と生活費について解説していきます。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

ひとり暮らしを始めるときにかかる費用は?

ひとり暮らしを始めるときにかかる主な費用として、以下のようなものが挙げられます。

  • 引っ越し費用
  • 家具・家電購入費
  • 月々の生活費        

引っ越しには意外なほどお金がかかります。
引っ越し業者に依頼するのであれば、10万円程度は必要になります。

また、敷金・礼金で家賃の2ヵ月分〜3ヵ月分、仲介手数料で家賃の1ヵ月分、さらに初月の家賃の支払いもあるので、合計で家賃の4ヵ月〜5ヵ月分の費用が必要になってしまいます。
家賃5万円のアパートでひとり暮らしをする場合、20万円〜25万円の費用を不動産屋さんに支払うことになります。

鍵交換代やハウスクリーニング費用、火災保険料なども必要になるので、さらに10万円程度の支払いは覚悟しておいた方が良いでしょう。

家賃5万円のアパートへ引っ越すだけでも40万円以上かかってしまいます。
初めてのひとり暮らしであれば家具・家電も揃えなければなりません。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫など最低限必要な家電を揃えるだけでも、やはり10万円〜20万円程度は見ておく必要があります。

さらに、最初の月の生活費として10万円程度のお金も必要になるので、ひとり暮らしの初期費用として60万円〜70万円程度は用意しなければならないと考えておきましょう。

ひとり暮らしを始めるために必要なお金の一覧は以下の通りです。

【図1】ひとり暮らしの初期費用一覧

引っ越し代金10万円程度
敷金・礼金家賃の2ヵ月〜3ヵ月分
初月の家賃家賃1ヵ月分
鍵交換・クリーニング代10万円程度
火災保険料1万円~2万円程度
家具・家電購入10万円〜20万円程度
最初の月の生活費10万円程度
ひとり暮らしを始めるために
必要なお金の合計
40万円〜50万円程度+
家賃4ヵ月〜5ヵ月分

月々の生活費を整理してみよう

生活費を抑えるためには、毎月何にいくら使うのか、費目ごとに整理してみることが大切です。
このとき、費目を固定費と変動費に分けて考えるようにしましょう。

固定費とは毎月固定で必ず必要になる費用で、変動費とは毎月の支出額が増減する費用のことです。
以下では、国が実施している「2021年」のデータをもとに、ひとり暮らしの平均的な支出をまとめました家計調査 家計収支編 単身世帯。[参考1]

【図2】ひとり暮らしの平均支出

固定費変動費
住居費:22,118円食費:41,731円
水道光熱費:11,383円日用品費:5,830円
交通・通信費:18,916円被服費:4,843円
保険料:5,000円程度教養娯楽:17,654円
借金返済その他:24,860円
貯蓄・投資など保健医療:7,703円

保険料支払いや借金返済、貯蓄・投資などを除く固定費・変動費の合計は約15万5,000円となります。
ただし、上記データの住居費は、ローン完済後の持ち家に住んでいる方や、学生寮に入居している方、親からの仕送りで暮らしている方なども含まれます。
賃貸住宅に住む・あるいはローン返済がある場合、上記データよりも住居費は割高になる可能性が高いので、1ヵ月あたりの生活費の概算を求めたいときは、引っ越し先の家賃相場を当てはめるようにしましょう。

一般的には、住居費は月収の2割以下に抑えるのが基本とされています。
月収20万円なら家賃4万円以下の物件を、月収25万円なら家賃5万円以下の物件を探すのが理想的です。

参考1:総務省統計局「家計調査報告家計収支編2021年(令和3年)平均結果の概要」P15

費用を抑えるための節約術

ひとり暮らしの費用を抑えるためには以下の2つの点を意識して生活することが大切です。

  • 初期費用は抑えめに
  • 固定費はできるだけ安く

初期費用は抑えめに

引っ越しに伴う初期費用はできる限り抑えたいものです。
引っ越しで貯蓄を使い切ってしまうとその後の生活が大変になってしまいます。

以下の方法によって初期費用を抑えることに努めましょう。

  • 敷金・礼金なしの物件を探す
  • 引っ越しは業者を使わずに家族や友人の力を借りる
  • 新しい家具・家電の購入を控え、手持ちの家具・家電を持参する

固定費はできるだけ安く

また、毎月の支出をできる限り抑えたいのであれば、固定費を小さくすることが得策です。保険を見直したり、スマホを格安SIMに切り替えたりなど、できる限り固定費を削減しましょう。

変動費を節約しようとすると、どうしても「食費を抑えるために1食抜く」「交通費を節約するために歩く」「大切な人との飲み会を控える」など、継続が難しい方法を選びがちになります。固定費を抑えるのであれば、日々の生活を無理なく過ごしつつ節約をすることができるようになります。

まずは節約のために「固定費のなかで削れる部分はないか」を検討するようにしましょう。

貯蓄や投資で将来に備えよう

平常時は収入と支出のバランスが取れていても、病気やケガなどで入院して働けなくなった場合、収入のない状態で生活を続けなければなりません。
万一のことがあっても普段通りの生活を続けていけるよう、数ヵ月分の生活費を蓄えておくことが大切です。

ここでは日々の生活の中で貯蓄を効率的に増やしたり、万一に備えるための方法を3つご紹介します。

1.先取り貯蓄する

先取り貯蓄とは、毎月決まった金額をあらかじめ貯蓄に回す方法です。

家賃や食費などの生活費を差し引いて、残ったぶんを貯蓄に回すという方法だと、月々の貯蓄額が安定しない上、つい余ったぶんを使いすぎてしまう可能性があります。
毎月の収支をきちんと把握しておけば、月々いくらまでなら安定して貯蓄に回せるのか算出できるので、給与が入ったら先取り分を貯蓄用の別口座に移しておきましょう。

2.投資を行う

超低金利時代といわれている現代日本では、口座にお金を入れているだけでは効率よく資産を運用することができません。
口座に入れっぱなしのお金がある場合は、税金面で利点のあるNISAなどを利用して上手に投資・運用することを検討してみましょう。

3.保険に加入する

万一の場合に備えられる保険の中には、貯蓄に特化したタイプの商品もあります。

ただ、満期保険金のある保険は毎月の保険料が割高になるので、予算を考慮しながら加入を決める必要があります。
貯蓄性のない掛け捨てタイプであっても、病気やケガをした時に保障を受けられるため、貯蓄の少ない人ほど保険への加入を検討することをおすすめします。

また、生命保険料控除という制度があり、契約者が支払った保険料のうち一定額が生命保険料控除として所得から差し引かれ、その分所得税と住民税の負担が軽減されます。 

ひとり暮らし前にはとにかく計画が大切!

ひとり暮らしを始める前に、初期費用についても日常の生活費についても、とにかくしっかりとした計画を立てることが大切です。

ひとり暮らしを始めるときには以下の順番で物件を探しましょう。

  1. 自分が無理なく用意できる金額(毎月の家賃と初期費用)を決める
  2. その予算の範囲内で済む物件を探す
  3. 予算から余ったお金で家具や家電を買う

特に、毎月の支出のなかで最も多くの金額を占める家賃が、自分の収入に見合っているかどうかの検討は非常に大切です。

家賃は「手取り収入の2割以下」が理想といわれています。

そのため、手取り収入が20万円であれば4万円以下が身の丈にあった家賃ということになります。
物件を探すときには、自分の手取り収入の2割以下に収まる家賃の物件を探しましょう。
家賃以外の固定費については、まず自分の給与から無理なく払えるかどうかを検討することが大切です。

「家賃は高いけど無理してこの家に住みたい」など、感情的な理由で固定費を支出してしまうと生活は困窮します。
特に家賃やローンなどの固定費は一度決めてしまうと簡単に削減することができない費用です。
ひとり暮らしの前にはしっかりとした計画をもとに支出額を決めましょう。

まとめ

ひとり暮らしを始めるときには、60万円〜70万円程度の初期費用が必要です。
生活費を効率的に節約していくためには、自分は何にいくら使うのかの費目を固定費と変動費に分けて列挙することが大切で、固定費を節約することによって生活はかなり楽になります。

特に家賃は固定費のなかで最も大きな支出です。無理なく家賃を支払っていくことができるように、家賃は手取り収入の2割以下に収まる物件を選びましょう。
事前にしっかりと計画を立てておくとこで、お金に困ることなくひとり暮らしを満喫できます。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

記事提供元:株式会社ぱむ