夫のお小遣いはどこまで含まれる?昼食代や飲み代の相場、適切な金額やルール決めについて

夫のお小遣いはどこまで含まれる?昼食代や飲み代の相場、適切な金額やルール決めについて

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物価高が続くなか、パートナーである夫から「お小遣いが足りない」といわれて困っていませんか。家計を預かる身としては、どこまでをお小遣いでやりくりしてもらうべきか、線引きに悩む方も多いはずです。

本記事では、お小遣いの平均額や内訳の目安、費目ごとの境界線について詳しく解説します。現状の家計と照らし合わせながら、夫婦で話し合ってみてください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

男性会社員のお小遣いの平均額

SBI新生銀行が毎年発表している「2024年会社員のお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣い額の平均は39,081円です。[参考1]

2023年には一度4万円台に乗ったものの、前年よりも1,477円減少し、再び4万円を下回る水準に戻りました。

年代別に見ると、前年に比べて50代では増加傾向にある一方、20代や40代では大幅に減少しており、世代間で大きな差が出ています。

参考までに、フコク生命でも2025年に夫婦のお小遣い調査をおこなっています。
20~50代男女を対象とした調査のため、全国の平均金額は28,054円と、男性会社員だけのSBI新生銀行の「2024年会社員のお小遣い調査」のデータより、約1万円低い金額になっています。また、お小遣い金額のエリア傾向として上位ベスト3(1位 福岡 46,212円、2位 東京都 38,148円、3位 大阪府 33,364円)を見ると都心エリアの方が高い傾向にあるようです。
47都道府県の夫婦のお小遣い調査を詳しく知りたい方は、こちらよりご確認ください。

参考1:SBI新生銀行「2024年会社員のお小遣い調査

夫のお小遣いは「どこまで」含めるべき?

世間一般の基準や、多くの家庭で取り入れられているルールを知っておけば、夫婦で話し合う際の目安になります。家庭ごとの事情を考慮しつつ、世間的な基準を参考に、納得のいくルール作りに役立ててください。

1.昼食代

男性会社員のお小遣いの使い道として、79.5%の人が昼食代をお小遣いから出しています。また、42.2%と約半数の家庭がお小遣いのなかに昼食代を含めています。

昼食代は日々発生する支出であるため、積み重なることでお小遣いにとって大きな負担になります。
例えば、毎日1000円未満(700円)のお弁当を買ったとしても、1ヵ月(20営業日)で1.4万円の出費にのぼる計算です。外食中心で1食1,000円かかる場合、月2万円に達します。

一方で、お弁当を持参する場合は、家計の食費になるため、夫のお小遣いの負担を大幅に削減できます。

2.会社の飲み会

会社の飲み会代は、仕事の付き合いとプライベートの境界線が曖昧になりやすく、夫婦間でもめやすい費目です。

歓送迎会や忘年会などの公式な行事と、同僚との飲み会では、家計から出すべきかお小遣いから出すべきかの判断が分かれます。

「歓送迎会のような部署全体の公式な飲み会は家計から、それ以外はお小遣いから」「月〇回までは家計、それ以上はお小遣い」などの折衷案を夫婦で話し合ってみてください。

3.たばこ・お菓子などの嗜好品代

たばこや缶コーヒー、お菓子などの嗜好品は、お小遣いのなかからやりくりしてもらうと良いでしょう。

生活に必須の出費ではなく、個人のリフレッシュや楽しみのためのものを家計から捻出すると、毎月の生活費を大きく圧迫する原因になりかねません。

嗜好品は「自分のお小遣いの範囲内で楽しむもの」とルールを明確化してみてください。

4.友人との交際費・趣味の費用

友人との交際費や、個人の趣味にかかる費用は、基本的にはお小遣いのなかでやりくりしてもらいましょう。

休日のゴルフや釣り、友人との飲み会などは、家計から無制限に出すと収支のバランスが大きく崩れます。

ただし、適度な息抜きは必要です。そのため、家計に余裕がある月や、ボーナスが入ったタイミングは「特別費」としてお小遣いを追加するのも良いでしょう。

また、トレーニングジムやフットサル代など、健康維持につながる場合は、例外を設けるルールも有効です。

家庭の経済状況とストレス発散の必要性を天秤にかけながら、どこまでお小遣いで負担してもらうか相談してみてください。

5.美容院代

美容院や理髪店にかかる費用は、身だしなみとして家計から出す家庭と、お小遣いから出す家庭に分かれます。

1回数千円のカットのみを月に1回利用する場合には、清潔感を保つための「必要経費」と捉え、家計から出しても良いでしょう。

一方で、パーマやカラーリングを楽しんだり、ヘッドスパなどの追加メニューを頼んだりする場合は、個人の「こだわり」としてお小遣いから支払ってもらうのが妥当といえます。

美容院代はどこまでなら家計から出せるかを、夫婦でしっかりとすり合わせておくことが大切です。

6.仕事の消耗品

スーツやワイシャツ、ビジネスシューズなど、働くために必要なものは、収入を得るための必要経費にあたるため、基本的に家計から出すと良いでしょう。

仕事で必要なものをお小遣いから負担してもらうと、夫の手元に残るお金が極端に少なくなり、不満が溜まりやすくなります。

しかし、仕事の消耗品でも「どこまでの価格帯を家計から出すか」の基準を決めておくことが大切です。

業務に必須な最低限の機能を超える部分は「こだわり」に分類されます。 そのため、家計から出すのは基本となる金額までとしましょう。それ以上に高いものを購入する場合には「差額をお小遣いから出してもらう」といったルールの導入を検討してみてください。

実用的な取り決めをしておけば、家計の急な出費を防ぎつつ、夫のこだわりも尊重できます。

7.スマートフォン代(通信費用)

スマートフォン代(通信費用)の基本料金は家計から、ゲーム課金や有料アプリなどの個人的な利用分はお小遣いから負担してもらうのが良いでしょう。

スマートフォンゲームのアイテム課金や、音楽、動画などのサブスクリプション代は、家計で負担すると支出が膨らむ可能性があります。

利用明細を一緒に確認しながら、基本料金の〇円は家計から、それ以外にかかる費用はお小遣いから、と明確に切り分けましょう。

8.交通費・車のガソリン代

交通費や車のガソリン代は、通勤用かプライベート用かで、負担を分けましょう。

通勤や業務で必要な移動費用は生活に必要な経費ですが、個人の外出は趣味や娯楽に分類されます。

車の場合には、用途に合わせて給油のタイミングを分けたり、ETCカードを家計用と個人用で変えたりすると、基準を明確化しやすくなります。

9.病院代(医療費)

病気やケガの治療費は、お小遣いに含めず、家計から出すのが望ましいでしょう。

健康にかかわる出費をお小遣いから出すルールにすると、夫が受診を我慢してしまう可能性が高くなります。 そのため、急な体調不良や定期的な通院、それに伴う薬代などは、医療費として家計から出すことを検討してみてください。

ただし、サプリメントやマッサージ代といった病気やケガの治療行為から逸脱したものについては、お小遣いから出してもらうなど、境界線を明確にしておきましょう。

お小遣い範囲の決め方と運用ルール

ここでは、お互いが納得できる金額やルールを決めるための具体的な手順について解説します

1.まずは家計の収支を明確化する

お小遣いの額を決める前に、毎月の収入と生活にかかる費用を可視化する作業を始めましょう。

手元にいくら残るのかがわからない状態では、お小遣いをいくら渡せるのか正確な判断を下せません。

毎月の手取り額から、以下のような固定費や変動費を差し引いて計算してみてください。

費用
固定費・住宅ローン・家賃
・水道光熱費
・通信費
・教育費
・保険料
・自動車維持費 など
変動費・食費
・日用品費
・交際費
・医療費
・交通費 など

数字という客観的な事実をベースに話し合えば、夫婦間で感情的な衝突を防げます。

まずは毎月の費用を整理して、お小遣いにどれくらい回せるのかを確認してみましょう。

2.お小遣いの割合と範囲を話し合う

家計の収支が明確になったら、お小遣いの割合と範囲を夫婦で話し合いましょう。

この金額をベースラインに設定し「昼食代」や「会社の飲み会代」などの費用ごとに、どこまでお小遣いで賄うかを明確にルール化しましょう。

「これは家計から出ると思っていた」という後々のトラブルを未然に防ぐために、しっかりと話し合うことが大切です。

3.ボーナスや臨時収入があった場合はどうするか決めておく

 

ボーナスや臨時収入が入った月のお小遣いの扱い方は、あらかじめ夫婦で取り決めておくのが鉄則です。

事前にルールを決めておかないと、夫婦間で衝突を生む原因になりかねません。

そのため、ボーナス月のお小遣いは、一律〇万円といった「定額アップ」にするか、支給額に対する「割合(〇%)」で渡すのかを話し合っておきましょう。

夫の仕事へのモチベーションを保ちつつ、家計の貯蓄を守るために、バランスの良い取り決めを行ってみてください。

4.定期的に見直すことが大事

一度決めたお小遣いのルールは、子どもの誕生、住宅購入、昇進などのライフステージや、物価の変化に合わせて見直す必要があります。

例えば、子どもが誕生したり、入学したりするタイミングでは、教育費の負担が急激に増します。そのため、これまでどおりのお小遣い額を維持するのが難しくなるケースがあるでしょう。

一方で、昇進して手取りが増えた際や、住宅ローンの返済が一段落した時期には、お小遣いを上乗せする余裕が生まれます。

「1年に1回」「昇給のタイミング」など、あらかじめ見直す時期を決めておき、柔軟に運用することで、家計管理がしやすくなり、お互いに不満を溜めこみづらくなります。

どのように渡す?お小遣い制の種類について

お小遣いの渡し方には、さまざまな種類があります。

夫が計画的にお金を使える節約家タイプなのか、手元にあるとつい全部使ってしまう浪費家タイプなのか、また家計を管理する側の負担も考慮して、渡し方を決めましょう。

それぞれの渡し方のメリットとデメリットを比較しながら、家庭にぴったりのスタイルを見つける手がかりにしてください。

1.定額制

毎月一定の金額を渡す「定額制」は、毎月の家計からの支出が一定に保たれるため、管理する負担が軽くなるお小遣いの渡し方です。

加えて、夫は与えられた範囲内で自由にやりくりできるため、お金の管理が得意なタイプなら、浮いたお金を趣味や欲しいものの購入へ充てられます。

一方で、夫がお金の管理があまり得意でない場合には、月の前半でお小遣いが不足しがちになり、追加を求められるケースがあります。

定額制は、お金の管理を計画的にできる家庭に向いている方法です。

2.報酬制

家事や育児への貢献度に応じてお小遣いの金額が変動する「報酬制」は、夫の家事参加を促す効果が期待できる方法です。

パート勤務やフルタイムなど、共働きで毎日忙しく過ごしている家庭の場合、家事分担の負担を解消する手段となり得ます。

例えば、基本のお小遣いを2万5,000円とし、プラスアルファのインセンティブを設けてみましょう。

その際、以下のように、明確な料金表を作成するのがおすすめです。

  • 朝のゴミ出しを担当したら1回100円
  • 週末のお風呂掃除をピカピカにしたら1回500円
  • 休日に子どもと公園へ遊びに行ったら1回1,000円

頑張り次第で変動するシステムにすれば、夫が自発的に家事や育児に参加してくれるため、妻側の負担を軽減できます。

家事の分担でもめるケースが多い家庭は、報酬制を提案してみてください。

3.都度払い制・申告制

飲み会や美容院などでお金が必要になったタイミングで、その都度お小遣いを手渡す「都度払い制・申告制」は、支出を細かく管理できるのが魅力です。

何にいくら使うのかをお金を渡す前に把握できるため、不要な出費を未然に防ぎ、お金の使い道を可視化できます。一方で、毎回のお願いや確認作業が重なると、お互いにストレスがかかりやすいのがデメリットです。

そのため、都度払い制を導入する場合は、5,000円程度までの少額については、自由に持っていける場所にお金を用意しておくなど、毎回申告しなくても良い仕組みをつくっておくと負担を減らせます。
夫がお金の管理を苦手としている浪費家タイプの場合、お互いの妥協点を探りながら申告制を取り入れてみてください。

お小遣いが足りないといわれた場合はどうすればいい?

お小遣いが足りないといわれた場合の対処法を紹介します。冷静に状況を分析し、建設的な話し合いをするための参考にしてください。

1.何が足りないのか可視化する

「何にいくら足りていないのか」を可視化する作業を始めましょう。原因がわからないまま金額を増やしても、根本的な解決にならず、数ヵ月後に再び「足りない」と要求される可能性があるためです。

まずは直近1ヵ月のお金の使い道を一緒に書き出し、昼食代、飲み代、趣味、ガソリン代などにいくら使っているのか内訳を確認します。

会社の歓送迎会などの避けられない出費が重なって一時的に足りないのであれば、家計から特別費として援助する柔軟な対策が取れるはずです。また、お弁当代やランチの定食代が値上がりし、以前と同じ金額では昼食を食べられないケースもあるでしょう。

一方で、スマートフォンゲームなどの課金で浪費している場合には、対策が変わります。

何にお金を使っているのかを数字で把握すれば、無駄遣いが原因なのか、やむを得ない事情によるものなのか冷静に判断可能です。お小遣いが足りないといわれたら、夫婦でお小遣いの収支状況を整理する時間を設けてみてください。

2.家計の現状を共有する

次は、家計の現状を共有しましょう。

毎月の生活費や将来の貯蓄にどれだけの支出があるのかを、夫が正確に把握していない場合、「妻が出し渋っているだけ」と誤解されやすく、夫婦間の溝を深める原因になりかねません。

そこで、毎月の手取り収入から、住宅ローンや光熱費、保険料などの固定費と、食費や日用品代などの変動費を差し引いた家計簿を見せましょう。

「今のお小遣い額が、家計のなかでどれほど絶妙なバランスで成り立っているか」を視覚的に理解してもらうのが狙いです。

ただ「お金がないから無理」と感情的に伝えるのではなく「お小遣いを1万円上げると子どもの大学進学に向けた貯金額がこれだけ減る」と客観的なデータを示してみてください。数字を並べて伝えれば、夫の納得感を得やすくなります。

3.妥協案を提示する

「上げるか・上げないか」の極端な二択ではなく、条件付きの妥協案を提示するのが良いでしょう。

例えば、以下の方法が挙げられます。

  • 費目の負担を一部だけスライドさせる:「飲み代だけは家計から月◯回まで出す」「ガソリン代は家計、それ以外はお小遣い」など一部の項目を切り分ける
  • 報酬制を導入する:大掃除や洗車、家事などを「インセンティブ」として、お小遣いに上乗せする
  • 期間限定で試してみる:「〇ヵ月だけ〇円増やし、家計が赤字になったらもとに戻す」とテスト期間を設ける

お互いの条件をすり合わせれば、家計を守りつつ、夫の希望を一部かなえられます。

まとめ

お小遣いの適切な範囲や金額を決めるには、世間の相場を把握したうえで、夫婦間でしっかりと家計の現状を共有し合うことが大切です

一般的な男性会社員のお小遣い平均額は約4万円弱で、そのなかで昼食代や趣味の費用、嗜好品代をやりくりしているケースが多く見受けられます。一方で、会社の公式な飲み会代や仕事に必須となる消耗品は、家計から一部補充するなど、柔軟なルールを設けると良いでしょう。

もし夫から「お小遣いを上げてほしい」と要求された際は、家計簿や預金通帳などの客観的なデータを見せながら冷静に話し合いましょう。

ぜひ夫婦で協力して、明確なお小遣いのルールを作り上げてみてください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

高山 さとみ(たかやまさとみ)
金融・不動産専門ライター。法学部を卒業後、大手金融会社でライフプランニングの相談・提案業務に従事。その後、インテリアメーカーで建設現場の部材管理を担当。現在は「読者にわかりやすく伝える」をモットーに、ライター・ディレクターとして活動中。2級FP技能士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ

~47Life編集部からのコメント~
お小遣いのルールの正解は家計の状況やライフステージによって変わっていくものです。話し合いながら、無理のないルールに少しずつ調整していきましょう。