つわり(悪阻)がひどい…始まる時期やつわりの種類、ひどい時の対処法について紹介

つわり(悪阻)がひどい…始まる時期やつわりの種類、ひどい時の対処法について紹介

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つわりは妊娠初期に多くの女性が経験するつらい症状です。はじめて妊娠した方は、今まで経験したことがない症状に驚き、不安に思うかもしれません。しかし、つわりについて知り、家族やパートナーのサポートを受けることで、ずいぶん楽に過ごせる可能性があります。

この記事では、つわりの時期や症状、つわりがひどいときにするべきこと、そして妊娠中に気を付けるべきことや考えておくべきことなどを紹介します。これからつわりを迎える方やつわりでつらい方はぜひ参考にしてください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

つわりとは

つわりとは、妊娠初期の女性が経験する吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状のことです。

症状が重く、食べ物を受け付けなくなったり胃液や血液を吐いてしまうような症状が出たり、頭痛やめまい、肝機能障害などが現れたりする場合は妊娠悪阻(にんしんおそ)とよばれ、入院が必要になることがあります。[参考1]

参考1:厚生労働省「妊娠中の症状等に対応する措置

つわりが始まる時期や期間はどれくらい?

つわりが始まる時期や期間は人によって異なり、程度や症状についても個人差が大きいとされています。つわりが始まる一般的な時期や期間、経験している人の割合など目安となる情報を紹介します。

1.一般的な時期は妊娠5週目から12週〜16週目ごろ

一般的に、つわりは妊娠5週目からはじまり、12週~16週まで続きます。妊娠6週~9週目くらいに症状が最も強くなり、10週目以降に徐々に収まる人が多いとされています。

しかし、つわりの症状や期間は個人差が大きいため、妊娠4週目から始まる人もいれば、妊娠後期(28週~39週)になってもおさまらない人もいます。あるいは、妊娠中に全くつわりを経験しない人もいます。

2.どれくらいの人が経験している?

妊娠中の多くの女性が経験するとされるつわりですが、どのくらいの人が経験しているのでしょうか。妊娠中に働いていた女性へのアンケート調査によると、約8割の女性がつわりを経験したと答えています。[参考2]

また、つわりの重さについて聞いたところ、以下のような回答がありました。

【1人目妊娠中のつわりの重さ】[参考2]

とても重かった26.5%
やや重かった35.8%
どちらともいえない18.6%
やや軽かった15.7%
とても軽かった3.4%

これをみると、約6割の人がつわりは重かった(とても重かった、やや重かった)と答えています。多くの女性が経験するつわりは、かなり大きな負担であることがわかります。

参考2:PRTIMES 雪印ビーンスターク株式会社「「妊娠中に働いていた女性の実態調査」調査概要

つわりの症状にはどんなものがある?

つわりの症状は多種多様です。一般的なつわりのイメージである吐き気以外も数多くの症状が現れます。ここでは、主なつわりの症状を7つ紹介します。

1.吐き気と嘔吐

吐き気と嘔吐は、つわりの代表的な症状です。食べ物を食べてもすぐに吐いてしまう、吐くものが何もないはずなのに吐き気が止まらず嘔吐を繰り返してしまうのは典型的な症状といってよいでしょう。ひどい場合は、胃液を吐いたり嘔吐物に血が混じったりすることもあります。

2.食欲不振

胃もたれや胃のむかつきが発生して、食欲不振になることもよくあります。ご飯が食べられなくなったり、好きなものが食べられなくなったりすることも珍しくありません。食べられた場合でも、食の好みが変わることもあります。

3.体重の減少

吐き気や食欲不振が続くと、体重が減少することもあります。水を飲むのがやっとといった状態が続くと、体重が大幅に減少しても不思議ではありません。しかし、1週間のうちに3~4kg以上体重が減少している場合は、重度なつわりであるもしくはつわりが重症化した妊娠悪阻の可能性があるため医師に相談したほうがよいでしょう。[参考3]

参考3:厚生労働省「妊娠中の症状等に対応する措置

4.匂いに敏感になる

これまで気にならなかった日常的な匂いに敏感になることがあります。どの匂いが苦手になるかは人によって異なります。例えば、パンの焼ける匂いが気になったり、ペットの匂いが気になったり、お米が炊ける匂いが気になったりするなど人によってさまざまです。

5.強い眠気

妊娠初期(13週まで)には、日中の眠気が強くなります。原因は女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの分泌量が増加するからです。眠気が強い場合、無理せずに昼寝をした方がよいでしょう。[参考4]

参考4:e-ヘルスネット「女性の睡眠障害

6.身体がだるくなる

つわりの症状の一つとして、強い身体のだるさや倦怠感を感じることがあります。身体のだるさが強くなると寝たきりになることもあり、家事も手につかない場合もあります。強い眠気と相まって、何もする気力が起きなくなることも珍しくありません。

7.涎の量が多くなる

唾液の量が多くなりすぎて、食事以外のときでも涎が出続ける状態の人もいます。涎の量も個人差がありますが、タオルなどを口にくわえていても涎が止まらず、朝起きたらパジャマに涎のシミができてしまう人もいます。

つわりの種類別の対処法

つわりが起きているとき、少しでも楽になりたいと考えるのは当然のことです。吐きつわり、食べつわり、匂いつわり、眠気つわりのそれぞれの対処法について紹介します。

1.吐きつわり

ひどい吐き気があり、あまり食べられないときは無理に食事をとらなくても大丈夫です。しかし、空腹状態が続いてしまうと吐き気が強くなるかもしれないため、少量ずつ食べるのがおすすめです。

吐き気を和らげる効果が期待できる生姜を使った料理や卵豆腐のような口あたりや喉ごしがよいもの、レモンやお酢のような酸味があるもの、カレーのような香辛料を使ったものなど、自分が食べやすいものを食べましょう。

2.食べつわり

何か食べていないと気持ちが悪いという食べつわりの場合は、食べすぎにならないよう一回の食事量をコントロールすることが重要です。ゼリーやクラッカーのように食べやすいものや小さく切った果物などを用意するのがおすすめです。

また、つわりのときは胃の働きが弱まっているため、おじややうどん、豆腐といった消化に良いものを食べましょう。

3.匂いつわり

特定の匂いを嗅ぐと気分が悪くなり胃がムカムカするのが匂いつわりです。ゴミの匂いのような一般的に悪臭とされるものだけではなく、料理の匂いや洗剤の匂いなどでも不快に感じることがあります。

マスクを二重につけることで匂いをかがないようにすることや料理を冷やして匂いが出にくいようにするといった対策で匂いつわりを緩和できます。また、匂いの場所が特定できる場合は、その場所に近寄らないにすることも有効です。

4.眠気つわり

強い眠気を感じたら、無理せずに横になるのが一番の対策です。しかし、仕事中などで横になるのが難しいこともあるでしょう。その場合は、ストレッチをするなど身体を軽く動かすのも効果的です。倦怠感などもあり、仕事に集中できない場合は職場で相談をして有休を使うことも検討しましょう。

つわりがひどい時はどうすればいい?

ここまでは、一般的なつわりの対処用について紹介してきました。しかし、つわりの症状がひどくてつらいときもあるでしょう。つわりがひどいときの4つの対応策を紹介します。

1.医師に相談してみる

つわりの症状がひどいときは、医師に症状を説明してアドバイスを求めましょう。「みんなが経験することだから」といって我慢をしすぎると、精神的にも肉体的にも疲弊してしまいます。

自分では我慢できると思っていても、客観的に見たら妊娠悪阻の状態だったということもあるでしょう。つらいと思ったら無理に我慢せず、医師に相談してみましょう。

2.家族やパートナーにサポートしてもらう

つわりでつらいと感じたら、家族やパートナーのサポートをしてもらった方がよいでしょう。例えば、吐きつわりや食べつわりがひどいときに何が食べられるのかを一緒に考えることや匂いつわりの原因になるものを遠ざけてもらうといったサポートを頼むとよいでしょう。

3.家事の分担と精神的サポート

つわりの時期は身体が思うように動かないため、パートナーに家事を分担してもらうとよいでしょう。パートナーが部屋の掃除や料理、洗濯といった家事を引き受けてくれると、だいぶ楽になります。

家族やパートナーにつわりの悩みやつらさなど聞いてもらうといった精神的なサポートを受けることも大切です。パートナーがつわりについて関心を持ち、一緒に考えてくれることで妊娠中の女性の精神的負担が軽減されるでしょう。

4.できたら職場にも伝えておくことが大事

妊娠がわかった段階で職場に伝え、協力を得られるようにしておくことも大切です。職場の中で伝えやすい上司や先輩、同僚などにつわりについて話し、リモート勤務や時短勤務にしてもらうこと、または一定期間休むといった方法で負担を減らす方法を考えてもらいましょう。

また、つわりで仕事を休める制度も存在しています。母性健康管理指導事項連絡カードや傷病休暇、つわり休暇といった仕組みを活用できるかもしれません。

つわりで仕事を休める制度についてより詳しく知りたい方は「つわりで仕事を休んでも大丈夫?活用できる制度や休む際のポイント・注意点」もご覧ください。

妊娠中に気をつけておくべきことや考えておくべきことは?

妊娠中はつわりをはじめとして、さまざまなトラブルが発生します。妊娠中に気を付けておくべき3つのことを解説します。

1.妊娠中にNGな食べ物は把握しておく

妊娠中はアルコール類や加熱が不十分な肉やチーズなどはNGです。
妊娠中の飲酒は、胎児や乳児が胎児性アルコール症候群になったり、低体重や特徴的な顔貌(小さな目や薄い唇など)、中枢神経の障害などになったりする場合があります。そのためアルコール飲料は、妊娠が分かってから授乳が終了するまで避けましょう。[参考5]

また妊娠中に注意すべき食べ物は、加熱が不十分な肉類には流産や死産、胎児の水頭症を引き起こす可能性がある寄生虫のトキソプラズマが含まれている場合があります。そのため肉類を食べる場合は、中心部までしっかり加熱してから食べましょう。

加熱していないナチュラルチーズなどには、早産や流産の原因となる食中毒菌のリステリアが含まれていることがあります。チーズを食べる際には、パッケージの表示に注意して、加熱殺菌されたプロセスチーズを選んで食べるようにしましょう。[参考5]

また、刺激の強いものや脂っこいものなどは胃腸に負担がかかりやすいため、NGではないものの避けたほうが無難です。

参考5:食品安全委員会「お母さんになるあなたと周りの人たちへ−妊娠の前から気をつけたい食べ物のこと−

2.脱水症状に気をつける

つわりの症状が強く出ると、嘔吐を繰り返してしまうことがあるため口の渇きや身体のだるさ、立ちくらみといった脱水症状が出るかもしれません。脱水症状を防ぐには、こまめに水分補給する必要があります。

その際は、水や麦茶などノンカフェインの飲み物を中心にして、コーヒーや紅茶などカフェインの入った飲み物は摂り過ぎに注意することが大切です。また、冷たい飲み物は身体を冷やしてしまうため、常温のものを飲むとよいでしょう。

3.休息時間とリラックスできる方法を見つけておく

妊娠中は体力的にも精神的にも疲れやすいため、ストレスを感じやすい状態になっています。ストレスを軽減するため、家族やパートナーに買い物や子育てをサポートしてもらったり、家事を分担してもらったりして休息時間を作りましょう。

また、軽く身体を動かしたり、ハーブティーなどのようなリラックスできる飲み物を飲んだり、好きな音楽を聴いたりといった自分がリラックスできる方法を見つけておくことも大切です。過度なストレスにさらされないように気を付けましょう。

まとめ

この記事では、妊娠中のつわりについて時期や症状、対処法、つらい時にどうするべきかなどについて紹介しました。つわりは約8割の女性が経験することであり、多くの人がつわりの症状にどう対処すればよいか困っています。

出産は妊娠している女性に大きな負担がかかることですが、家族にとっても重要な出来事です。つわりの悩みやつらさについても、一人で抱え込んで悩まずに家族やパートナー、職場の人などにサポートを求めたほうがよいでしょう。

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※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

馬場正裕(ばば まさひろ)
FPライター。ファイナンシャル・プランナーとして、各種サイトでマネー記事やコラムの執筆を担当した。消費者金融や外貨預金、家計管理、不動産関連の記事を執筆。FPとしての知識を生かした記事執筆の活動を行っている。2級FP技能士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ