出産のとき、いつ・どこが・どれくらい痛い?先輩ママに聞いてみた!

出産のとき、いつ・どこが・どれくらい痛い?先輩ママに聞いてみた!

出産日が近づいてくると、「やっと赤ちゃんに会える!」という喜びがふくらむ一方、出産時の痛みに対する不安もわき上がってきます。

ベネッセ教育総合研究所「妊娠・出産の実態」内のアンケート調査によると、「お産の時の痛みが怖い」という回答が7割以上で、多くの方が出産時の痛みに不安を抱えていることがわかります。

実際の痛みは体験してみないとわかりませんが、少しでも出産の不安を軽減できるよう、出産の痛みに関する基礎知識や、先輩ママの体験談をチェックしておきましょう。

この記事では、出産時に痛む部位や、痛みに関する体験談、痛みを軽減する方法などについて解説します。

陣痛から出産、どこがどれくらい痛い?

出産が近づくと、赤ちゃんを体外に押し出すために、子宮が収縮をはじめます。

この収縮にともなう痛みが「陣痛」で、お産が進行するにつれて、徐々に痛みの強さや場所が変化していきます。

ここでは、出産時の痛みを4つの段階に分けて詳しく解説します。

出産の前兆や出産を控えた際にやっておきたいことなどは「もうすぐ出産…直前の兆候はどんなものがある?当日の流れは?」で詳しく紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。

陣痛開始直後~子宮口の開き始め

陣痛が始まり、子宮口が徐々に開き始めると、主に下腹部から腰にかけて痛みを感じ始めます。

この段階の痛みは生理痛に近く、痛さの度合い・範囲ともにさほど大きくはありません。

子宮口が半分開いたとき

子宮口が半分くらい開くと急に痛みが強くなり、痛む範囲も腰全体~外陰部周辺にまで広がります。

自分ひとりで痛みを乗り切るのが難しくなるため、パートナーに腰をさすってもらったり、押してもらったりする方も多いようです。

子宮口が完全に開いたとき

子宮口が完全に開くと、赤ちゃんの体が下の方に降りてくるため、痛みは外陰部~肛門付近へと移動し始めます。

下腹部や腰の痛みもなくなるわけではなく、赤ちゃんが出てくるまでは下半身全体に強い痛みを感じ続けます

出産のとき

子宮口から赤ちゃんの頭が出てくる頃には、下腹部や腰の痛みがやや和らぐ一方、外陰部や肛門付近の痛みはより強くなります。

赤ちゃんの体は一般的に頭が最も大きいので、痛みのピークは頭が出るまでですが、それまでは強く引っ張られるような痛みが続きます。

なお、赤ちゃんの頭が出てくる際は会陰切開を行いますが、分娩の痛みの方がはるかに強く、人によっては切開に気付かないこともあります。

陣痛が始まってから出産するまでの時間は人によって違いがありますが、初産婦の場合は10~12時間以上かかるケースが多いようです。

多くの妊婦さんは陣痛が10分間隔になってから病院へ行きますが、分娩が近づくにつれて陣痛の間隔は徐々に狭まっていきます。

長く辛い陣痛を乗り切るため、出産の痛みを軽減する方法を記事後半「出産時の痛みを軽減する方法」で紹介します。

出産の痛みを例えると?先輩ママに聞いてみた

出産時の痛みの感じ方には個人差があるため、人によって痛みの度合いを説明する「例え」にも違いがあります。

ここでは、実際に出産を経験したママたちの声を参考に、出産時の痛みを3つの言葉で表現してみました。

1.強烈な生理痛

「お腹と腰が、今までで1番ひどい生理痛のとき以上に痛かった。」
(30代 女性)

生理痛は、子宮壁から剥がれ落ちた子宮内膜が、血液と一緒に押し出される際に発生します。

陣痛と同じく、子宮が収縮することによって生じる痛みなので、「生理痛のような痛みだった」と表現する方も少なくありません。

ただ、生理痛に比べると出産時の痛みはより強いため、「ものすごく強烈な生理痛」と例えられることもあります。

2.お腹を激しく壊したときの痛み

「とにかく下腹部が強烈に痛かったです。例えるとお腹を壊したときに近かったように思います。」
(40代 女性)

出産時の痛みは、しばしばお腹を激しく壊したときの痛みにも例えられます。

ただ、出産では子宮口が完全に開いて赤ちゃんが降りてくるまでいきんではいけないので、「お腹を下したときよりひどい」と振り返る方も多いようです。

3.鼻からスイカを出したような痛み

「よく聞く例えですが『鼻からスイカを出せる』くらい、もしくはそれ以上に痛く、下半身が張り裂けるのではと思うほどでした。」
(20代 女性)

出産時の痛みを表す言葉として広く知られているのが、「鼻からスイカを出したような痛み」という表現です。

小さな鼻の穴から大きなスイカを出すという表現は、子宮口から赤ちゃんの頭を出す瞬間の様子を如実に言い表しています。

出産時の痛みを軽減する方法

出産時の痛みを軽減する代表的な方法を2つ、紹介します。

1.ラマーズ法を実践する

ラマーズ法とは、1951年にフランスの産婦人科医フェルナン・ラマーズが提唱した心理的無痛分娩法のことです。

ラマーズ医師は、「痛みに対する恐怖心がさらに痛みを増長させる」という人の性質に着目し、呼吸などによって精神を落ち着け、出産に対する恐怖や緊張を緩和する方法を編み出しました。

ラマーズ法というと「ヒッヒッフー」のイメージが強いですが、実際には出産の進行度に応じて5つの呼吸法を使い分けます。

ワルツの呼吸

子宮口の開きが1cm~3cm程度、陣痛間隔が5分~10分程度のときは、「ワルツの呼吸」と呼ばれる呼吸法を実践します。

お腹が張ってきたら、一度大きく深呼吸した後、3秒かけて鼻から息を吸い、3秒かけて口から息を吐きます。

1・2・3・1・2・3…というワルツのリズムに合わせて息を吸う→吐くの動作を繰り返し、お腹の張りがおさまってきたら、ゆっくりと深呼吸した後、全身をリラックスさせます。

また、ワルツの呼吸を行うときは、はじめに下腹部に両手を当て、息を吸いながら外側に円を描くようになで上げます。

息を吐くときはおへそのあたりから下腹部に両手をまっすぐなで下ろします。

ヒッヒッフーの呼吸

子宮口が3~8cm開き、陣痛の間隔が5分を切ったら、ヒッヒッフーの呼吸に切り替えます。

お腹が張ってきたら大きく深呼吸し、「ヒッ」で短く口から息を吐く→鼻から息継ぎ→「ヒッ」で口から息を吐く→鼻から息継ぎ→「フー」と口から息を吐く、を繰り返します。

下腹部に当てた両手は、息を吸いながら脇腹の方へ斜めになで上げ、息を吐きながら下腹部に戻すという反復動作を行います。

いきみ逃しの呼吸

子宮口が10cmほど開き、陣痛の間隔が30秒程度になったら、いきみ逃しの呼吸を始めます。

途中までは「ヒッヒッフー」の呼吸と同じですが、最後に「ウン」と声に出し、いきみを逃します。

両手は膝の上に置き、息を吸いながら足の付け根までなで、息を吐きながら元の場所になで下ろします。

この動作は自分では難しいので、付き添いの方の力を借りるのがおすすめです。

いきみの呼吸

子宮口がすべて開いたら、おなかが張ってきたタイミングで深呼吸を2回行います。

3回目に鼻から息を吸ったら、10~15秒ほど息を止めていきみ、口から息を吐きます。

短促(たんそく)呼吸

赤ちゃんの頭が出たら、両手を胸の上に置いて、「ハッハッハ」と浅くて軽い呼吸を繰り返します。

以上がラマーズ法の基本ですが、いざ本番になると痛みでパニックになり、うまく呼吸できなくなる可能性もありますので、妊娠中から練習しておくことをおすすめします。

お腹のマッサージに関しては、できればパパに立ち会ってもらい、サポートをお願いするといいでしょう。

立会い出産について詳しくは「もうすぐ出産!生まれる前に知っておきたい「立会い出産」のこと」で解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください。

2.無痛(和痛)分娩

無痛(和痛)分娩とは、局所麻酔を打つことで、出産時の痛みを和らげる分娩法のことです。

出産の痛みは背中にある脊髄を通って脳に伝えられるため、腰の脊髄付近にある硬膜外腔に麻酔を打つことで、痛みを感じにくくすることができます。

ただ、無痛分娩を行うにはいくつかの条件があり、体格や持病の有無によっては施術を受けられない場合もあります。

まとめ

出産時の痛みは、お産が進行するにつれ徐々に強くなります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、「強烈な生理痛」「激しくお腹を壊した感じ」などと表現する方が多く、これまで経験したことのない強烈な痛みをともなうことがうかがえます。

痛みはラマーズ法などを実践すると軽減できますので、出産に備えて練習しておくことをおすすめします。

記事提供元:株式会社ぱむ