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自分で好きなように使える「自分の時間」は、誰にとっても必要なものです。しかし、毎日忙しくて「自分の時間がない」と感じる人も多いのではないでしょうか?
本記事では、子育て、仕事、介護など忙しい理由別に、自分の時間を作るための対処法を紹介します。限られた時間を有効活用し、自分の時間を上手に作りましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
自分の時間がないと感じる理由
自分の時間がないと感じる理由は、人によって異なります。主に、以下のような場合に、自分の時間がないと感じることが多くなります。
1. 子育てで余裕がない
子育て中は、なかなか自分の時間をとれません。何もできない小さい子どもは、そばについて世話をしなければならないでしょう。子どもが危ないことをしないよう、常に見ている必要もあります。
子育てが忙しくても、炊事や洗濯などの家事はこなさなければなりません。子どもに手がかかれば、専業主婦(主夫)であっても、家事にまで手が回らなくなってしまいます。
2. 仕事が忙しい
仕事が多忙で残業や休日出勤が多い場合、趣味を楽しんだりくつろいだりすることが難しくなってしまいます。家に帰ってもお風呂に入って寝るだけになってしまい、家族と過ごす時間もとれないかもしれません。
会社に勤めていれば、自分だけが早く帰るというわけにもいかないことがあります。仕事上の付き合いで、飲み会などに時間をとられることもあり、気がつくと自分の時間がないという状況に陥っていることもあるでしょう。
3. 仕事と家事の両立で忙しい
仕事が多忙な場合、家事と両立させようとすると、ますます自分の時間はとれなくなってしまいます。毎日残業で帰宅が遅い場合には、家事をする時間もないかもしれません。
仕事をしながら子育てする場合には、さらに負担が大きくなってしまいます。両立するためのコツを知っておくと役立つかもしれません。「子育てと仕事を両立したい!両立するためのポイントや先輩ママのテクニックを紹介」で両立のポイントを解説していますので、こちらをぜひ参考にしてみてください。
4. 介護で余裕がない
家族の介護をしている人は、食事やトイレ、入浴などの介助をしなければならないこともあります。自宅介護をしていれば、長時間自宅を空けることも難しいでしょう。実家の家族を遠距離介護しなければならない場合には、移動の時間もかかってしまいます。介護をしている間は、自分の時間はあまりないでしょう。
子育て、仕事、介護など、忙しい理由は人それぞれです。いずれにしろ、自分の時間がなければ、疲労やストレスが溜まってしまいます。自分がやりたいこともできなければ、前向きに生きる元気も湧いてこないでしょう。忙しい人も、自分の時間を確保することが大切です。
【子育て・家事の場合】自分の時間を作るための対処法
子育てと家事を両立させようとすると、どうしても自分の時間がなくなってしまうことも多いでしょう。子育て中の人が自分の時間を作るために、どんなことを意識しておけばよいかを説明します。
1. パートナーと話し合ってみる
パートナーがいる人は、パートナーと協力しながら家事や子育てを分担するのが理想です。しかし、実際には夫の仕事が多忙で、妻のみに家事や育児の負担が偏ってしまうようなケースも多くなっています。
自分の負担が大きいと感じる場合、パートナーと対処法を話し合ってみましょう。言いたいことが言えずにストレスを溜め込むと、パートナーとの関係性も悪化してしまいます。毎日忙しくても週に一度は話し合いの時間を作るなど、ストレスを溜め込まずに、改善の糸口を見つけるための工夫が必要です。
2. 働き方が変えられないか考える
仕事が忙し過ぎて家事や育児に手が回らない場合、働き方を変えられないか考えてみましょう。最近は、リモートワークが可能な会社も増えてきました。在宅勤務をすれば、通勤に時間をかけずにすむため、家事をする時間や子どもと一緒に過ごす時間を増やせます。
子どもが3歳未満の場合、育児・介護休業法により時短勤務(短時間勤務制度)が認められています。時短勤務を選択すれば、仕事と育児のバランスが取りやすくなり、気持ちに余裕を持つことができます。子育て中の働き方について、会社や上司に相談してみることも必要です。
3. ベビーシッターや家事代行サービスの利用をする
子育て中に自分の時間を作るには、子どもを預けるところが必要です。実家などに預ける以外に、ベビーシッターや一時保育などのサービスを利用する方法もあります。少しの時間子どもと離れるだけでも、リフレッシュできるでしょう。
掃除や洗濯、買い物などは家事代行サービスに依頼するのもおすすめです。近年は従業員の福利厚生として、ベビーシッターや家事代行サービスを導入する企業も増えています。自分やパートナーの会社の福利厚生制度も調べてみましょう。
4. 時短できる家電を買ってみる
家事にかかる時間は、家電を使って短縮することも可能です。食器洗い乾燥機があれば、食器洗いの手間がかかりません。洗濯乾燥機があれば、洗濯物を干す手間を省けます。ロボット掃除機があれば、寝ている間や出かけている時間に自動で床を掃除できるでしょう。材料を入れてスイッチを入れるだけで本格的な料理が作れる電気圧力鍋もあります。
時短できる家電は便利ですが、あれもこれも買おうとするとお金がかかってしまいます。自分が特に労力がかかると感じる家事に役立つ家電から導入してみましょう。
5. 通販サイト・ネットスーパーを活用する
今はインターネットで何でも購入できる時代です。通販サイトやネットスーパーを活用すれば、外に買い物に行く時間を減らし、自分の時間を生み出せるでしょう。特に、重たいものやかさばるものは自分で無理して運ばず、ネットで頼むのがおすすめです。
自社で配送を行っているネットスーパーでは、注文すればその日のうちに持ってきてもらえるところも多くなっています。自宅が配達エリアになっているネットスーパーをチェックしておくと、急に足りないものが出てきたときに便利です。
6. ある程度はあきらめも肝心
完璧主義の人は、家事も手抜きしたくないかもしれません。しかし、家事にこだわり過ぎると、自分の時間がなくなるだけでなく、思うようにいかないストレスも溜まってしまいます。気持ちの余裕を持つために、時々は手抜きすることも覚えましょう。
疲れているときには無理をしないことが大事です。料理を一品減らしたり、お惣菜を買って帰ったりしましょう。毎日掃除をしているなら、2日に1回にしてみると、その分空き時間が作れます。
【仕事の場合】自分の時間を作るための対処法
仕事が慢性的に忙しい場合、何らかの対策を考えないと状況は変わりません。仕事で多忙な人が自分の時間を作る方法を説明します。
1. 効率化できる作業を洗い出す
仕事が原因で自分の時間がない場合、まずは業務効率化が不可欠です。効率化できる作業がないかどうか確認しましょう。
例えば、会議をオンライン化すれば、打ち合わせの移動時間を短縮できます。自分に負担が偏っている場合、他の人にも業務を任せられるよう、業務マニュアルを作ることも考えましょう。
効率的に作業をするには、優先順位を考えた上で、スケジュールを立てて進めることが大切です。時間配分を決めておき、時間内に終わらせることを意識しましょう。
2. ツールやアプリを活用する
IT化やDX化により、業務の自動化や効率化ができることも多いはずです。ビジネスに役立つツールやアプリを積極的に活用し、作業にかかる時間を短縮しましょう。
例えば、プロジェクト管理ツールを使えば、案件のスケジュールや進捗状況が一目でわかるほか、納期のリマインドやチームメンバーへのタスクの割り当てなどにも便利です。また名刺管理アプリを使えば、連絡先の検索や取引先情報の共有などを効率化できます。
このように業務内容に適したツールやアプリを活用して、業務の生産性を大きく向上させることで、無理なく自分の時間を作ることができるでしょう。
3. 思い切って転職をする
仕事が忙し過ぎて自分の時間が全くとれない場合、転職も視野に入れておくのがおすすめです。国も働き方改革を推進するようになり、従業員のワークライフバランスを重視する企業は増えています。働きやすい企業に転職すれば、自分の時間を増やせる可能性があります。
多忙な人は、転職活動に費やす時間もあまりないかもしれません。求人情報をダラダラ見続けるのではなく、最初から条件を絞っておき、条件に合った求人のみをチェックしましょう。転職エージェントにサポートしてもらうのも一つの方法です。
【介護の場合】自分の時間を作るための対処法
介護は先が見えないため、いつになったら自分の時間ができるのかと絶望的な気持ちになることもあります。介護をしている間こそ、積極的に自分の時間を作る工夫が必要です。以下のような対処法を考えてみましょう。
1. 介護休業制度を利用する
介護休業制度とは、育児・介護休業法で定められている制度で、2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする家族がいる場合に利用できます。介護休業制度を利用すれば、対象家族1人につき3回まで、通算93日までの休業が認められます。[参考1]会社と相談し、介護休業を申請することも考えてみましょう。
介護休業制度以外にも、通院の付き添いなどで短時間の休みが必要なときに利用できる介護休暇制度や、介護のための労働時間を短縮してもらえる介護短時間勤務制度も設けられています。こうした制度も活用しましょう。
参考1:厚生労働省「介護休業について」
2. 介護サービスを利用する
自分の時間を確保するために、介護サービスを活用する方法もあります。介護する人が一時的に介護から離れて休息をとる「レスパイトケア」のサービスもあります。レスパイトケアには、日帰りで介護施設を利用できるデイサービスや1泊から施設に入所できるショートステイ、ホームヘルパーに来てもらえる訪問介護があり、介護保険も使えます。
自分で家族の介護を続けるのが困難な状況の場合、介護施設に入居してもらう方法もあります。介護の悩みは一人で抱え込まず、地域包括支援センターや市町村の相談窓口で相談してみるのがおすすめです。
3. 働いている会社の介護支援制度を利用する
従業員の介護離職を防ぐため、独自に仕事と介護の両立支援制度を設けている企業も増えています。
例えば、休暇や休業の取得に関する制度として、時間単位や半日単位の休暇取得があります。さらに、就業時間の調整に関する制度としては、フレックスタイムや時差出勤があり、勤務場所に関する制度では、在宅勤務やテレワークが挙げられます。加えて、転勤に対する配慮などの支援をおこなっている会社もあります。このように、介護との両立を支援するために、多岐にわたる制度が用意されています。[参考2]
働いている会社で介護との両立支援制度がある場合には、上手に制度を活用しましょう。
参考2:厚生労働省「仕事と介護 両立のポイント(パンフレット)」p.6
4. 介護がしやすいよう、家をリフォームする
介護に時間をとられている場合、自宅をリフォームすれば時間短縮ができるかもしれません。移動しやすいように、段差を無くしたり、手すりを付けるといったバリアフリーリフォームをすれば、家族が介助なしで移動できることもあるでしょう。
要介護者等が、自宅に手すりを取付ける等の住宅改修を行おうとする場合、18万円を上限として介護保険から住宅改修費として支給されるほか、所得税や固定資産税が安くなる優遇もあります。[参考3][参考4]自治体独自の助成金が受けられるケースもあるため、役所に問い合わせてみましょう。
参考3:厚生労働省「介護保険における住宅改修」p.1
参考4:国土交通省「令和6年度国土交通省税制改正事項(住宅局関係抜粋)」p.1
自分の時間を作るためのポイントや注意点
自分の時間を作りたいと思ったときうまくいかなければ、余計ストレスを感じてしまいます。自分の時間を作るポイントを押さえておきましょう。
1. 時間がないと感じる瞬間や理由を洗い出す
時間ができたとき何をしたらよいかわからなければ、自分の時間を作ろうというモチベーションも起こりません。時間がないと感じたタイミングや理由を洗い出してみることで、自分の時間を作る目的を明確にしましょう。
その目的を達成する時間を確保するために、今までの時間の使い方を見直します。具体的には、自分がやらなければならないタスクを分解し、無駄なことをしていないか、効率よいやり方に変えられないか、他人に任せられないかなどの視点で検討し、最も効率よいタスクのやり方を見つけて実行することです。
そこで生まれたゆとりの時間で、趣味や勉強などに取り組む人もいるでしょう。子どもに落ち着いて向き合いたいと感じる人もいるかもしれません。ゆとりの時間を自分の時間に変えて目的を達成する時間の過ごし方をイメージして、常にその他のタスクを効率よくこなす工夫をしていきましょう。
2. 1日の時間の使い方を書き出してみる
1日の時間は限られていますが、時間の使い方によって自分の時間を増やすことも可能です。何にどれくらい時間を使っているのかを書き出してみましょう。スケジュールを時間軸で管理できる手帳を使うと便利です。
目に見える形にすることで、自分のために過ごせるすき間時間を見つけられるかもしれません。仕事や家事の後、移動時間など、さまざまなすき間時間を無駄にせず、好きなことをする時間にあてられれば、新たに自分の時間を作ることができるでしょう。
まとめ
子育てと家事を両立したい場合、仕事が多忙な場合、家族の介護が必要な場合などには、自分の時間がないと感じることが多くなります。ストレスや疲労を溜めず、やりたいことができるよう、自分の時間を確保することを目指しましょう。
子育て中は時短勤務の選択、ベビーシッターや家事代行の利用で自分の時間が作れます。仕事が多忙な場合には、業務効率化の手段を考えましょう。介護に時間がとられている場合には、介護休業の取得、介護サービスの利用などの方法があります。
自分の時間を作るためには、何のために時間が必要なのかを目的を明確にしておくことが大切です。限られた時間を上手に使って目的を達成することで、さらに人生の充実度を高めていきましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
森本 由紀(もりもと ゆき)
行政書士、FPライター。法律事務所で経験を積んだ後、独立。クライアントの生活設計や子育てについてのアドバイス、気持ちを整理するためのカウンセリングに力を入れている。FPとして、各種サイトで法律・マネー記事やコラムの執筆・監修も担当。AFP(日本FP協会認定)、2級FP技能士、行政書士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ