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ライフスタイルや結婚への価値観が多様化している現代では、「結婚適齢期」という言葉を見聞きする機会も減ってきています。
ただ、周囲から結婚を促されたり、同僚や学生時代の友人の結婚報告を受けたりすると、あこがれの感情と共に、多少の焦りを感じる方も少なくありません。
結婚は人生に大きな変化をもたらす一大イベントでもありますので、自身の人生計画のためにも、いつ頃結婚するのが理想なのか、一度考えてみることをおすすめします。
この記事では、現代日本の結婚事情や、結婚に至るまでの交際期間、出産の平均年齢など、理想の結婚年齢にまつわる情報について解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
日本の「晩婚化」の現状
厚生労働省の「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成7年(1995)の夫婦の平均初婚年齢は、夫が28.5歳、妻が26.3歳でした。
一方、令和元年(2019)は夫が31.2歳、妻が29.6歳となっており、夫婦ともに平成7年より+3歳ほど平均初婚年齢が上昇しています。
そのため、近年のニュースでは男女ともに「晩婚化」が取りざたされるようになりました。
ただ、妻の初婚率の年次推移を年齢別にチェックすると、平成7年から令和元年にいたるまで、「25~29歳」にピークを迎え、30代以降は減少していくという構成に大きな変化はありません。
むしろ、20代の初婚率が減少する一方、30代の初婚率が増加したぶん、年齢別の初婚率の差は年々縮まってきています。
全体的に結婚年齢が遅くなっているというよりも、自分のライフスタイルや価値観に合わせて結婚する人が増えた結果、初婚の年齢が多様化しているのでしょう。
結婚に至るまでの交際期間は?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」によると、結婚に至るまでの交際期間は「1~2年未満」が最多で27.0%、次いで「2~3年未満」が24.4%、「3~4年未満」が15.6%となっており、7割近くの人が付き合い始めてから1~3年以内にゴールインしていることがわかります。
一方、交際4年目を境に結婚率は大幅に減少し、交際5年以上で結婚した人の割合は全体の約18%に留まっています。
結婚に至るまでの平均交際期間は3.2年間ですが、多くの人は交際1~3年ほどで相手との結婚を決めているようです。
なお、結婚を決めた理由については、過半数の人が「相手と一緒に将来を生きたかったから」「相手と一緒に生活をしたかったから」と答えている一方、「結婚する年齢になったから」と回答した人も約26%に上っています。
初婚年齢は多様化しているものの、結婚した人の4人に1人は「結婚適齢期」を意識しており、結婚のタイミングを決める基準にしていることがうかがえます。
特に女性は、結婚後に控えている妊娠・出産のタイミングから逆算して、「◯歳までに結婚したい」といった目標を立てている方もいるようです。
出産の平均年齢はいくつ?
厚生労働省の「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、第一子を出産したときの母の平均年齢は30.7歳で、平成27年~令和元年までの間に変動はありません。
細かい内訳をチェックすると、第一子出産時の母の年齢で最も大きな割合を占めているのは「25~29歳」で、全体の約32%となっています。
次点は「30~34歳」ですが、全体から見た割合は「25~29歳」とほぼ同じ約32%で、25~34歳までに第一子を出産する人が全体の過半数を占めていることがわかります。
ちなみに、第二子・第三子を出産したときの母の年齢は「30~34歳」がそれぞれトップを占めていることから、出産のピークは30~34歳といえるでしょう。
令和元年の妻の平均初婚年齢は29.6歳ですので、結婚してから第一子を出産するまで1~4年ほどのタイムラグがあるようです。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」の「結婚を決めた理由」についても、「子どもなど家族が欲しかったから」という回答よりも、相手と一緒に将来を生きたいor生活をしたいという回答が多かったことから、「結婚後しばらくは二人だけの生活を楽しみたい」と考えるカップルが多いのかもしれません。
出産年齢について詳しくは「出産年齢の限界は?体とお金のリスクを知っておこう」で解説していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
結婚適齢期はなくても、出産適齢期はある?
結婚そのものには「適齢期」がなくても、女性の妊娠・出産には適した年齢があることが医学的に指摘されています。
女性の卵子は、胎児の頃にピークを迎えた後、出生時には3分の1以下にまで減少してしまいます。
その後も年数と共に減り続け、思春期には出生時の10分の1にあたる20~30万個にまで縮減します。
卵子の数が減少すると自然に妊娠する力も低下するため、30歳を過ぎると子どもを望んでもなかなか妊娠しにくくなるといわれています。
厚生労働省の「平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る-」によると、特に35歳頃からは流産率も上昇するため、特にリスクの高い初産は、20代のうちに済ませるのがベストとされています。
結婚するタイミングは自由ですが、ゆくゆくは子どもが欲しいと考えているのなら、出産適齢期のことも考えて将来の見通しを立てた方が良いでしょう。
結論:結婚に最適な年齢はいくつ?
厚生労働省のデータからもわかる通り、かつての日本は男性・女性ともに20代のうちに結婚するのが主流となっていました。
しかし、女性の社会進出や、結婚観の多様化などにより、近年は「◯歳までに結婚すべき」といった風潮や縛りは失われつつあります。
実際、国立社会保障・人口問題研究所が5年ごとに実施している「第15回 出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、未婚男女の9割弱が結婚する意思を持っている一方、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と回答した人の割合は男性で約55%、女性は約59%と半分程度に留まっています。
残りの4割は「理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」と回答しており、結婚適齢期にこだわる人が少なくなっていることがわかります。
ただ、医学的に妊娠・出産に適した年齢がある以上、一定の年齢を過ぎてからの結婚はそれなりのリスクをともないます。
女性の平均初婚年齢の割合も「25~29歳」が最多を占めていることを考えると、子どもが欲しいと考えている女性にとって、20代半ば頃が結婚を考える一つの目安になっているようです。
まとめ
現代日本では結婚適齢期という概念が薄れており、自分のライフスタイルや価値観に合わせて結婚するカップルが増えてきています。
ただ、女性には出産適齢期があるため、実際には交際1~3年を経て20代半ば~後半に結婚し、30歳前後で出産するケースが多いようです。
もちろん、これはあくまで統計上の話であり、実際には子どもを望まないカップルもいますし、リスクを承知であえて結婚の時期を遅らせる夫婦もいます。
古い価値観や風習に縛られなくなった今、人生設計の選択肢は大幅に増えていますので、すでに結婚を考えているパートナーがいる方はもちろん、将来的に結婚を希望されている方も、長い目で人生計画を立ててみてはいかがでしょうか。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
記事提供元:株式会社ぱむ