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「SNSを見るとイライラする」「目の疲れや頭痛が気になる」といった症状は、SNS疲れのサインかもしれません。SNS疲れは、常に情報の波にさらされている現代の生活環境が引き起こす現象です。本記事では原因や症状を詳しく解説し、周囲に振り回されず自分らしいペースを取り戻すための具体的な対処法を紹介します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
1.SNS疲れとは
SNS疲れとは、X、Instagram、LINE、Facebookなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などでのやりとりを通じて、心身が慢性的に疲れを感じてしまう状態を指します。
スマートフォンの普及により、私たちは24時間、場所を問わずだれかと連絡が取れるようになりました。いつでもだれかとつながれる便利さがある一方で、絶え間なく流れてくる他人の日常や意見を追い続けることは、知らず知らずのうちに脳と心を疲弊させています。
特にコロナ禍を経て、コミュニケーションの形は大きく変化しました。SNSはもはや人間関係を維持するための大切なインフラとなっています。
「周囲の目を気にして、誤解を招かないよう気を遣い続けることによる疲れ」や「目まぐるしく更新される情報のスピード感」など、現代特有の社会的背景が私たちの心理的な重荷となっています。こうした環境の変化により、SNS疲れは一部の人に限った話ではなく、デジタルデバイスを手にするすべての人にとって「だれにでも起こりうること」となっているのです。
2.SNS疲れの具体的な症状
SNS疲れとは具体的にどのような症状なのか、精神面と身体面のそれぞれで見られる代表的な症状について紹介します。
精神面に現れる変化
SNSに疲れてくると、まず精神面にいくつかの変化が現れます。
他人の幸せを素直に喜べない
友人の結婚報告や旅行の写真を見たとき、以前なら「おめでとう」と思えたのに、なぜかモヤモヤしたり「どうせ自慢だろう」と冷めた気持ちになったりします。これは、他人の「特別な瞬間」と自分の「代わり映えのしない日常」を無意識に比べ、嫉妬や焦りを感じてしまうためです。自分だけが取り残されているような感覚は、心が消耗しているサインかもしれません。
他人からの評価が気になる
「いいね!」の数やコメントが少ないと、「投稿が面白くなかったかな?」「嫌われているのかな?」と過剰に不安を感じてしまいます。自分の価値を他人のSNSからの反応だけで測ろうとするため、通知があるたびに一喜一憂し、心が不安定になりがちです。
孤独を感じる
画面上では多くの人とつながっているはずなのに、「自分だけが輪に入れていない」というような疎外感を覚えてしまうことがあります。SNSでつながっているだけの状態は、本当の意味で心が通い合っている実感が持てず、かえって孤独感を深めてしまうことがあります。
「疎外感」についてより詳しく知りたい方は「疎外感とは?言葉の意味や感じやすい人の特徴、対処法について紹介」もご覧ください。
些細なことでイライラしてしまう
メッセージの返信が遅いだけで「無視された」と不安や憤りを感じたり、自分とは違う意見やマナーの悪い投稿に対して、必要以上にイライラが収まらなくなったりします。以前なら受け流せていたはずの些細な出来事に心が乱れてしまうのは、心にゆとりがなくなっているサインといえます。
身体面に現れる変化
心の疲れは、以下のように体の不調としても現れます。
スマホ老眼・ドライアイ

スマートフォンの小さな画面を凝視し続けると、ピント調節を担う筋肉が過度に緊張し、20代や30代でも一時的に老眼のような症状が現れます。画面から目を離した際に「遠くがぼやける」「ピントが合うまで時間がかかる」といった不調は、現代特有のスマホ老眼のサインです。
また、集中によるまばたきの減少は深刻なドライアイを招き、光をまぶしく感じたり、強い痛みが生じたりする場合もあります。
スマホ首・頭痛
スマートフォンを覗き込む「うつむき姿勢」は、頭を支える首に大きな負担をかけます。本来は緩やかなカーブを描いている首の骨が真っすぐになる「ストレートネック(スマホ首)」は、首の後ろの盛り上がりや、慢性的な肩こりの原因となります。首や肩の筋肉が固まると血流が滞り、頭痛やめまいを引き起こす場合もあります。
自律神経の乱れ・脳過労
寝る直前までスマートフォンを眺めていると、脳が「今はまだ昼間だ」と勘違いし、深い眠りを妨げてしまいます。その結果体内時計が乱れ、自律神経の乱れにもつながります。
最近では、物忘れが激しくなったり意欲がわかなくなったりする「スマホ脳過労」が増えています。もし「最近、判断力が鈍ったかも」「何をするにもやる気が出ない」と感じるなら、それは脳が情報を処理しきれずオーバーヒートしているサインかもしれません。
3.SNS疲れの主な原因
なぜSNSはこれほどまでに私たちを疲れさせるのでしょうか。その主な原因を紹介します。
他人と自分を比べてしまう
SNSには充実した毎日や成功体験など、だれかの「輝いている瞬間」があふれています。画面のなかの姿は「良い部分」を切り取ったものだと分かっていても、つい自分の現実と比較してしまい、劣等感を抱くことは少なくありません。このように、他人の充実した側面と自分の現状を無意識に比べて自信を失ってしまいます。
「いいね!」や反応を気にしすぎてしまう
自分の投稿に「反応があるかもしれない」という期待は、日常の強い刺激になります。しかし、「いいね!」がつかなかったり反応が少なかったりすると、まるで自分が否定されたような不安を感じることもあります。
「もっと評価されたい」「嫌われたくない」という思いから、常に周囲の反応を気にするようになると、心が休まりません。
「常につながっている」ことに疲れてしまう
「メッセージにはすぐ返信しなきゃ」「既読スルーだと思われたくない」といった、目に見えないルールに縛られてしまうことがあります。
24時間いつでもだれかとつながれる便利さは、一方で「常に相手の顔色をうかがわなければならない」という緊張感を生み出します。こうした絶え間ないつながりが生む息苦しさは、本来あるべき休息の時間を奪い、知らず知らずのうちに心身を追い詰めてしまいます。
情報が多すぎて脳が疲れてしまう
SNSには、膨大な情報や他人の日常が絶え間なく流れています。何気なく眺めているだけでも、脳は情報を処理し続け、フル回転の状態にあります。処理能力を超える情報を浴び続けると、脳は知らず知らずのうちにオーバーヒートしてしまいます。
「なんとなく体がだるい」「やる気が起きない」といった不調は、脳の疲れが限界を迎えているサインです。
「見逃してしまう」ことが不安になってしまう
「自分が見ていない間に、面白い話題や重要なニュースが流れているかもしれない」と不安になり、用がなくても何度もアプリを開いてしまうことがあります。
これは「取り残されることへの不安(FOMO:フォーモ)」と呼ばれる心理状態で、SNS依存を招く大きな要因の一つです。周囲から遅れることや仲間外れへの恐怖から、無理にチェックを続ける状態は、知らず知らずのうちに心を追い詰め、疲れを蓄積させてしまいます。
過激な出来事に引っ張られてしまう
最近のSNSでは、炎上騒ぎやショッキングなニュースといった、過激でネガティブな話題が優先的に表示される傾向があります。
自分には直接関係のない出来事であっても、刺激の強い情報を繰り返し目にすることで、心は大きなストレスを受け、精神的なエネルギーを激しく消耗してしまいます。
4.SNSに疲れてしまいやすい人の特徴
SNS疲れを感じやすい人には、いくつかの共通点があります。
真面目で責任感が強く、気配り上手な人
「コメントには全員に丁寧に返すべき」「既読スルーは失礼」と律儀に考える人ほど、SNS疲れを感じやすい傾向にあります。相手を不快にさせたくない思いから、SNS上のやり取りを「必ずこなすべき仕事」のように捉えてしまうためです。
現実の人間関係と同じ熱量ですべてのやり取りに向き合おうとすると、知らぬ間にキャパシティを超えてしまいます。責任感の強さがかえって自分を追い詰め、心をすり減らします。
他人の評価や視線が気になりやすい人
一回の投稿に「どう思われるだろう」「自慢だと思われないか」と何分も悩んでしまう人は、自分の素直な気持ちよりも「他人からの視線」を優先しがちです。常に周囲の反応を推し量る緊張状態で利用しているため、人一倍気疲れしやすくなります。
他人の目を基準に自分を演じ、反応に一喜一憂する向き合い方は、心を常に張り詰めさせ、深い疲弊を招きます。
感受性が豊かで、共感力が高い人
友人の悲しい投稿に触れて自分のことのように落ち込んだり、だれかの怒りの投稿で動悸がしたりと、他人の感情を敏感に受け取る「共感力の高さ」が負担になることもあります。
SNS越しに伝わる負のエネルギーをそのまま吸収してしまうため、心まで乱されやすくなるのです。他人の痛みと自分の感情との境界線が曖昧になることで、精神的な活力を削られ、深い疲弊へとつながってしまいます。
5.SNSに疲れてしまったときの対処法
SNSに疲れたと感じたら、早めに対処することが大切です。今日からできる対処法を3つ紹介します。
物理的に距離を置いてデジタルデトックスをする
アプリをいきなり削除する必要はありません。まずは「寝室に持ち込まない」「食事中はかばんにしまう」「トイレに持って行かない」といった、無理のない範囲でスマートフォンに触れない時間を作ってみましょう。
物理的に距離を置くことで、情報の波にさらされ続けている脳や心を強制的に休めることができます。視界からスマートフォンなどのデバイスを消す環境をあえて整えることが、心身の健やかさを取り戻すきっかけになるでしょう。
通知設定を見直して、自分のペースを見直す
通知音が鳴るたびに画面を確認していると、本来大切にすべき自分の時間が、いつの間にかだれかのペースに振り回されてしまいます。
そこでSNSのプッシュ通知をオフにしたり、SNSのアイコンをフォルダのなかのパッと目に入らないところにしまったりして、無意識にスマートフォンへ手が伸びるきっかけを減らしてみることをおすすめします。「通知が来たから見る」のではなく「自分が見たいときにだけ見る」という主体的なルールを作ることで、自分のペースを取り戻せるようになるでしょう。
ミュート機能を活用する

見ていてモヤモヤする投稿や、苦手な相手に対して、無理に関わり続ける必要はありません。フォローを外したりブロックしたりするのは角が立つのではと心配な場合は、「ミュート機能」を有効に使いましょう。ミュート機能を使えば、相手に通知されることなく特定のアカウントや投稿を非表示にできるため、穏便に距離を保つことができます。ミュート機能で今の人間関係を維持したまま、目に入る情報を自分の意思で整理することで、SNSをより居心地の良い場所へと変えられるでしょう。
6.まとめ
SNS疲れは、常にだれかとつながり続ける現代特有の環境のなかで、知らず知らずのうちに心身が消耗してしまう状態です。他人と自分を無意識に比べて落ち込んでしまうような精神面の変化や、スマホ老眼、脳過労などの身体的な不調は、心身が限界を伝えている重要なサインといえます。
そこでSNSの通知の設定を見直したり、物理的にスマートフォンから離れる時間を作ったりといった、自分のペースを守る工夫を少しずつ取り入れ、無理のない範囲でSNSとの付き合い方を見直していきましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
佐藤 静香(さとう しずか)
FPライター。損害保険会社に20年勤務後、Webライターとして活動中。保険会社での経験とFPとしての専門知識、また子育て中の母である目線を活かし、難しいお金の話を分かりやすく解説することを得意としている。金融系メディアを中心に、保険、資産形成、家計管理などの記事執筆を担当。2級FP技能士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ
