倹約家とは?「節約」や「ケチ」との違いや倹約のポイントを紹介

倹約家とは?「節約」や「ケチ」との違いや倹約のポイントを紹介

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将来に向けて倹約家を目指したいけれど、どのようなことから始めれば良いのかと思ってしまいますよね。

この記事では「倹約」と「節約」「ケチ」との違い、倹約をするメリット、倹約家になるためにぜひ押さえておきたいポイント6つ、そして注意点もご紹介します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

「倹約」の意味

「倹約」という言葉を聞くと、一見ストイックな生活をイメージする方も多いかもしれません。しかしその意味は、実はとてもシンプルです。
倹約とは「出費を可能な範囲で減らし、浪費しないこと。無駄遣いをしないで費用を切りつめること」を指します。わかりやすくいえば「無駄遣いせずに、必要なものやサービスにおいて、計画的にお金を使うこと」。そして倹約家とは、この考え方を日常生活に取り入れている方のことになります。

「節約」や「ケチ」との違い

倹約と似たものに「節約」や「ケチ」という言葉があります。倹約家だというと、これらのイメージで捉えられてしまうこともあるでしょう。しかし実際には、これらの間には以下のような違いがあります。

1. 節約とは

節約とは「無駄を省いて切りつめること」を指します。節約という言葉には、例えば冬の寒い日にエアコンを付けずに我慢するなど、光熱費や食費など生活を心地良く送るために最低限必要な経費をも削るイメージがある方も多いかもしれません。このような節約生活を続けていると、ストレスをともなうことも予想されます。

2. ケチとは

ケチとは「必要以上にお金を使うことを制限する、金銭や品物を惜しんで出さないこと」を指します。例えば、友人との食事では自分が損をしたくない一心で、割り勘の際に1円単位まで請求するなど、人のためにお金を使うことをためらうことなどが挙げられます。自分本位で、どんなことに対してもお金を出し惜しみするのがケチな方、といえるでしょう。

倹約をするメリット

では、倹約をするメリットを改めて考えてみましょう。
倹約家になることの主なメリットは、計画的にお金を管理できる点です。マイホーム購入や教育資金、老後資金など、自分の目標を設定して倹約することで、着実に貯蓄を増やし、心のゆとりを得られます。
また、日々の消費において「これは本当に今必要な出費なのか?」と考える習慣がつき、無駄遣いが減らせるのもメリットのひとつ。このような考え方や習慣が、本当に欲しいもの、やりたいことに使えるお金を増やすことにつながるのです。
倹約は単なる節約ではなく、将来への投資であり、人生の選択肢を広げるための戦略だといえるでしょう。

倹約家になるためのポイント

倹約家といっても、どんなことから始めれば良いのかわからない、という方もいるかもしれません。こちらでは、倹約家になるためのポイントを6つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

倹約家になるためのポイント6つ

  • 倹約するための目標を立てる
  • 毎月の収支を明確にする
  • 固定費や変動費で無駄はないか確認する
  • 買う前に情報収集をする
  • クーポンやポイントを活用する
  • 先取り貯金をしてみる

1. 倹約するための目標を立てる

まずは「何のために倹約をするのか」という目標を立てることが大切です。漠然と倹約するより、「アクセサリーが欲しいので毎月5,000円貯金する」「旅行資金を年間で〇〇万円貯める」など具体的な目標や目的を持つことでモチベーションがアップします。目標達成シートを作成し、目に見えるところに掲示するのも良いでしょう。

2. 毎月の収支を明確にする

倹約家を目指すためには、毎月の収支を把握することも欠かせないポイントです。最近は毎月の収支を把握するのに、便利な家計簿アプリやエクセル、昔ながらの紙の家計簿など、さまざまな方法があります。またキャッシュレス決済をよく利用している場合は、利用履歴から簡単に支出を確認できるため、これも活用すると良いでしょう。支出を「見える化」することで、無駄遣いが一目瞭然となり、倹約につながります。

家計簿についてもっと詳しく知りたい方は「家計簿に必要な項目とは?家計簿をつける際のポイントなども徹底解説!」もぜひご覧ください。

3. 固定費や変動費で無駄はないか確認する

家計簿で支出を把握できたら、固定費と変動費に無駄がないか見直しましょう。
固定費では、利用頻度の低い動画配信サービスなどのサブスクリプションサービスの解約や、電力・ガス会社の切り替えなどが効果的です。特にスマートフォンは格安SIMへの乗り換えで大幅な節約も。変動費では、外食を減らすだけでなく、計画的なまとめ買いで食費を管理しましょう。このように、固定費と変動費を日々減らす小さな工夫を考えることが、大きな倹約につながります。

4. 買う前に情報収集をする

欲しいものを見つけたら、本当に必要かどうか見極めるためにも、購入前に商品情報や口コミなどをじっくり調べることが大切です。また、買う前に一呼吸置くことで衝動買いを防げるだけでなく、他店の価格との比較をすれば安価に無駄のない買い物をすることができます。かしこく買い物をする習慣を身につけて、無駄遣いを予防しましょう。

5. クーポンやポイントを活用する

クーポンやポイントは、現代の倹約家の必須ツール。デジタル化が進み、よりお得に活用できるようになりました。買い物をすれば値引きやポイント還元されるだけでなく、アプリやウェブサイトを通して次のお得情報も入手可能です。複数の店舗のクーポンやポイント制度を比較検討することで、お得に買い物ができるかもしれません。さらに、貯まったポイントは特定商品との交換や、キャッシュバックで家計の助けにもなります。また、特定のクレジットカードとの連携でポイント還元率がアップすることもあります。このように、クーポンやポイントを駆使して、かしこく倹約生活を送りましょう。

6. 先取り貯金をしてみる

給料が入ったら、先に貯金分を分けておく「先取り貯金」もおすすめです。残ったお金でやり繰りする習慣をつければ、自然と倹約生活につながります。先取り貯金は会社の貯蓄制度の利用や、定額貯金などの自動引き落としも便利です。まずは、無理のない少額から始めてみましょう。

倹約をする際の注意点

倹約をおこなう際は、うまくいくポイントだけでなく、次のような注意点もあります。倹約は続けていくことが大切ですので、注意点についてもぜひ押さえておきましょう。

倹約をする際の注意点2つ

  • 無理のない範囲でおこなう
  • 安いものであれば良いというわけではない

1. 無理のない範囲でおこなう

倹約家とは、ただお金を使わないのではなく、かしこくやりくりする方のこと。そのため、無理な我慢は禁物です。使えるお金のなかで、メリハリをつけて楽しむことが大切です。

例えば、毎日質素な食事にするのではなく、たまには少し贅沢な材料を買ってみたり、外食を楽しんだりするなど、バランスを取りましょう。我慢ばかりではストレスが溜まり、かえって無駄遣いを招く可能性があります。楽しく続けられる範囲で、無理なく倹約を実践していきましょう。

2. 安いものであれば良いというわけではない

倹約家を目指す際に注意すべきは「安ければ良い」という考え方も挙げられます。たしかに安いものを選ぶことは節約になりますが、価格だけでなく、品質・耐久性・必要性をしっかり考えて選ぶことが大切です。

安価な商品は、すぐに壊れたり、使い勝手が悪かったりするケースも。実は、少し高価でも、本当に気に入って長く使えるものを選ぶほうが結果的にお得になることも多いのです。また「衝動買いしたものの使わなかった」とならないためにも、購入時には「本当に必要か」をよく考えましょう。価値ある投資としての視点を持つことで、無駄遣いを防ぐことができます。

まとめ

倹約家とは、目的意識を持って支出を管理し、必要な出費は確保しながら、無駄を省くことでお金をかしこく使います。節約家のように生活の質を大きく落とすことはせず、どんなことに対してもお金を惜しむケチな方とも異なります。倹約家は、例えば日常的な外食を控えつつ、旅行のための貯金をするといったように、お金の使い方にメリハリを付けているのです。

倹約のメリットには、経済的ゆとりや貯蓄の増加があり、これにより本当に必要なものにお金を使う余裕が生まれます。ご紹介した6つのポイントを押さえつつ、無理のない範囲で継続し、安さだけでなく品質や耐久性、必要性も考慮することが成功の鍵です。より豊かな人生を送るためのかしこい戦略として、倹約家を目指してみてはいかがでしょうか。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

是枝花名子(これえだ かなこ)
FPライター。大学卒業後、大手生命保険会社にて法人営業を担当。住宅ローンの繰り上げ返済、子どもの教育資金や老後資金作りを極めるため、改めてFP技能士を取得。専門知識と主婦目線を活かした記事執筆が好評を呼び、現在は主にメガバンク、大手不動産サイト等にて保険・不動産・翻訳ライターとして活動中。2級FP技能士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ