新婚生活がうまくいく間取りは?

新婚生活がうまくいく間取りは?

新居選びは、ポイントを押さえて夫婦双方が納得できるように決める必要があります。夢と希望と幸せにあふれた部屋探しのように思えますが、実はこのタイミングで最初の夫婦喧嘩になってしまうケースも少なくありません。

新居選びを間違えてしまうとその後の夫婦関係に亀裂が走ってしまったり、生活を圧迫したりすることもあります。

この記事では新居の選び方のポイントを詳しく紹介していきます。 新婚生活のスタートをうまく切れるように、自分たち夫婦に適した間取りを考えていきましょう。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

新婚生活をより良いものに!部屋選びは大切なポイント

新婚生活を仲良く幸せに過ごすポイントの1つは「部屋選び」です。

部屋選びで最も重視すべきなのは家賃です。

ふたり暮らしの家賃相場は「手取りの3割」などと言われます。しかし、管理費や共益費などを考えると、家賃そのものは手取り給与の2割程度で探したほうが無難です。

夫婦どちらかの給与の2割と見るか、夫婦合わせた給与の2割と見るかによって選択できる物件の幅は変わってきます。

夫婦合わせた世帯月収の2割として考えるのであれば、かなり満足のいく物件を借りられるでしょう。「貯蓄をがんばりたい」という方は、夫婦どちらか一方の給与の2割として考えるのがおすすめです。

地域別の家賃相場を押さえておくことも大切

地域によって家賃相場は大きく異なります。

例えば、全国平均の家賃を100とした場合の家賃相場は以下のようになります。

【図1】全国の家賃相場の差

全国の家賃相場の差

[出典]総務省:小売物価統計調査(構造編)(2018年)をもとに株式会社ぱむ作成

100を超えているのは東京・神奈川・埼玉・千葉など関東圏だけです。100に最も近いのが兵庫となっており、兵庫の家賃が全国平均と考えると良いでしょう。

一度引っ越してしまうと、安易に別の物件に引っ越すのは難しいことです。新婚生活早々からつまずかないために、部屋選びは身の丈にあった納得できる物件を選択しましょう。

新婚夫婦が間取り・レイアウトで困りがちなこと

新婚夫婦はまだお互いの生活リズムが理解できていないことも多く、部屋の間取りによってケンカが増え、日常生活にストレスを抱えてしまうことにもなりかねません。

新婚夫婦が間取りや部屋のレイアウトで困りがちなこととして、以下のような事柄が挙げられます。

  • 仕事部屋がなくパートナーがテレビを見ている横で仕事をしなければならない
  • 玄関が狭く靴の収納がない
  • リビング・ダイニングが狭く人を家に呼ぶとき恥ずかしい
  • キッチンが狭すぎてふたりで家事ができない
  • 浴室が狭くお風呂でくつろげない
  • コンセントの配置が悪く足を引っ掛けてしまう
  • トイレがリビングに近く、音や臭いが気になる

多くの新婚夫婦が感じている間取りの一番の失敗例は「狭さ」です。

結婚前はお互いひとり暮らしをしてきたことから、ふたり暮らしになったときの狭さを考えずに新居を選んでしまうことが多いようです。ふたりで生活した場合の生活スペースやプライベートな空間について、しっかりと検討した上で新居を選ばなければ後悔してしまうかもしれません。

新婚夫婦におすすめの部屋づくり

では、新婚夫婦におすすめの間取りはどのようなものなのでしょうか。

■金銭的に余裕があるなら3LDK

家賃を支払う余裕が多いのであれば3LDKを選択すると良いでしょう。3LDKにすることによって夫婦それぞれの部屋を持つことができ、さらに客間も用意できます。

子どもが生まれた後も引っ越しの必要がなく、1つの部屋を子ども部屋にすることも可能なので、長い期間住み続けられる間取りです。

■最も人気のある間取りは2LDK

2LDKはリビングの他に部屋が2つあるため、1つは寝室にして、もう1つは仕事部屋や客間として使用できます。お互いプライベートな空間を保つことができ、ストレスなく生活できると新婚夫婦に最も人気の間取りです。

■家賃を抑えたいなら2DK

家賃を抑えたいのであれば2DKという選択肢もあります。リビング・ダイニングほど広くはありませんが、ダイニングは6畳程度の広さがあるので、リビングとして利用することも可能です。

さらに2つの部屋があるので、1つは仕事部屋などのプライベート空間として使用することも可能です。2LDKと同じような機能を果たしながらも家賃を抑えられるのは2DKのメリットです。

ただし、DKの間取りの物件は1980年代に建築されていることが多く、リフォームされて新しく見えても、実は築30年以上経っていることも少なくありません。

■1LDK以下の間取りは夫婦には不向き

2DKよりも狭い間取りになってしまうと、大人2人が居住するには少し狭くなってしまうので、あまりおすすめできません。ただし、リビング・ダイニングをかなり広くとっているような部屋もありますので、夫婦で納得できる部屋を見つけましょう。

夫婦で優先順位をつけて間取りを決めよう

広い間取りのほうがいいことは間違いありませんが、その分だけ家賃が高くなってしまうことも事実です。間取りをとるのか、お金をとるのか、夫婦間で優先すべき事柄を双方が納得できるように話し合って、新居を決めましょう。

家賃の安さを求めるのであれば、狭い物件を選ぶか、古い物件を選ばなければなりません。

一方、お互いのプライベート空間を守って、空間的にゆとりを持って暮らしたいのであれば2LDK以上の広い物件を借りる必要があります。

このように、夫婦にとって何をもっとも優先すべきなのか「どのくらいの家賃で」「どの程度の広さで」「築年数はどのくらいまで許容できるのか」などの条件についてしっかりと話し合うようにしましょう。

無限に家賃を支払える場合以外では、夫婦それぞれが100%納得できる答えは存在しません。夫婦で「何を優先でき、どこまで妥協できるのか」ということを決めた上で新居を探すようにしてください。

まとめ

新婚生活を円満なものにするために、新居の間取りは非常に重要です。多くの新婚夫婦が新居の狭さやプライベート空間がないことに「部屋選びを失敗した」と感じており、これが原因で喧嘩になってしまうことも少なくありません。

新居選びでは、まずは自分たちが居住している地域の家賃相場がどの程度なのかを把握し、「いくらまでであれば家賃を払えるのか」を検討しましょう。そして「どの間取りであれば夫婦が納得できるのか」の優先順位をつけて話し合いを行い、夫婦の希望にかなった新居を借りるのがよいでしょう。

引っ越しには、敷金や礼金、引っ越し費用などで数十万円が必要になります。夫婦双方が納得できる新居選びを心がけましょう。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

記事提供元:株式会社ぱむ