結婚式のご祝儀ギモンを解決!知っておきたい相場やマナー

結婚式のご祝儀ギモンを解決!知っておきたい相場やマナー

結婚式に出席する場合、祝福の気持ちを込めてご祝儀を渡すのが習わしです。

ただ、ご祝儀の相場は新郎新婦との関係性によって異なる上、包み方や渡し方にも一定のマナーがあります。

知らない間に不作法な振る舞いをしてしまわないよう、事前にご祝儀に関する基本的なマナーやルールをチェックしておきましょう。

この記事では、ご祝儀に包む金額の相場や、包み方・渡し方の注意点、欠席してしまった場合のマナーなど、よくある疑問・質問について解説します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

結婚式のご祝儀、金額の相場はいくら?

ご祝儀は、結婚式や出産、就職など、おめでたい事を祝うために贈るものです。

お祝いの気持ちを形にしたものなので、いくらでも良いのではと思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、結婚式で贈るご祝儀には相場があり、平均を大きく下回る額を贈るのは一般的にマナー違反とみなされます。

「常識のない人」というレッテルを貼られないよう、事前に結婚式のご祝儀の相場をチェックしておくことが大切です。

■ご祝儀の金額は新郎新婦との関係性によって異なる

結婚式のご祝儀に包む金額の相場は、新郎新婦との関係性によって大きく異なります。

以下では、毎年実施されている「ゼクシィ結婚トレンド調査」の結果をもとに、ご祝儀の平均相場を新郎新婦との関係性別にまとめました。

ご祝儀の平均相場(新郎新婦との関係性別)

[出典] リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2020 首都圏」をもとに株式会社ぱむ作成

親や祖父母、兄弟姉妹など、近しい親族の場合は「5~10万円」と回答した方が半数を超えており、4人に1人は10万円以上包んだというデータも出ています。

一方、友人や職場の上司・恩師については「3~5万円以内」がおおよその相場となっているようです。

特に友人・恩師は「3~4万円未満」と回答した方が半数を超えていますが、「4」は「死」を連想させることから、実際には4万円を包むのはタブーとされています。

そのため、親族以外の方が結婚式に出席する場合のご祝儀の相場は「3万円」または「5万円」をひとつの目安にしておくと良いでしょう。

■ご祝儀の相場は地域による違いもある

結婚式のご祝儀に包む金額は、新郎新婦との関係性だけでなく、地域による差も見られます。

たとえば北海道の場合、職場の上司が部下へ包むご祝儀の金額は「5~10万円」「10万円以上」がいずれも3割を超えており、合わせると全体の過半数を占めています。

一方で、友人のご祝儀額は全国の相場より低く、「2万円未満」「2~3万円未満」を合わせると3割を占めるなど、要所で全国平均との違いが浮き彫りになっています。

このように、地域によってご祝儀の平均相場に差が出ることもありますので、新郎新婦の地元のご祝儀相場に合わせて金額を決める方もいます。

迷ったときは、同じ結婚式に参加する親戚や友人に相談し、足並みをそろえるのもひとつの方法です。

ご祝儀袋の選び方、書き方、渡し方のマナー

結婚式のご祝儀は、使用する袋の選び方や書き方、包み方だけでなく、渡し方にも一定のマナーがあります。

当日にあたふたしないよう、ご祝儀袋の基本的なマナーをしっかり押さえておきましょう。

■ご祝儀袋の選び方

ご祝儀袋にはシンプルなものからゴージャスなものまで、いろいろな種類がありますが、基本的には包む金額とバランスの取れたデザインを選びます。

結婚式のご祝儀の一般的な相場である3万円なら、金銀または赤白の水引をかけたオーソドックスなご祝儀袋を使うのがおすすめです。

水引は「一度きり」の意味を込めた「結び切り」や「あわじ結び」のものを選びましょう。

一方、5万円以上の金額を包むときは、上質な和紙を使用した華やかなデザインのご祝儀袋を選ぶのがベストです。
水引はあわじ結びか輪結びのものを選ぶと、格式高い印象を与えます。

なお、蝶結びの水引は「結び直せる」という意味があり、結婚式のご祝儀袋には不向きですので注意しましょう。

■ご祝儀袋の書き方

ご祝儀袋の表書きには、あらかじめ「寿」などの文字が書かれているものが多いですが、自分で書く場合は「死」を連想する4文字にならないよう配慮する必要があります。

たとえば「結婚御祝」などは避け、「御祝」「御祝儀」「御結婚御祝」などの言葉を選びましょう。

水引の下には自分の名前をフルネームで記載しますが、連名で贈る場合は以下のポイントに注意します。

夫婦連名:夫の名前をフルネームで書き、その左隣に妻のフルネーム(下の名前のみでもOK)を書く。

友人との連名:右から目上の人順にフルネームで記載する。対等な関係の場合は五十音順で書く。

職場の人との連名:右から職位の高い人順にフルネームで書く。

なお、4名以上の場合は、代表者1名の名前をフルネームで記載し、その左下に小さめの文字で「外一同」などと書きます。

表書きは筆または筆ペンを使うのが理想です。
太芯のサインペンでもかまいませんが、ボールペンや万年筆といった細芯の筆記具は避けましょう。

一方、お金を包む中袋には、誰が・どのくらい包んだのかはっきりわかるよう、表面には包んだ金額を。裏面には氏名と住所を明記します。

金額は旧字体の漢数字を使用し、1万円なら「壱萬円」、3万円なら「参萬円」などと記載するのが一般的です。

■ご祝儀袋の包み方

中袋にお金を包むときは、お札を入れる向きに注意しましょう。

具体的には、お金を取り出した時に紙幣が表を向いていて、かつ肖像画が上に来ることを意識します。

なお、結婚式のご祝儀に包むお金は「手間をかけて準備したお祝い金」であることを示すために、すべて新札で用意します。

金融機関に申し出れば新札と交換してもらえますので、早めに準備しておきましょう。

1枚の紙に包む「中包」の場合は、購入した時点で正しい折り方になっていますので、包みを開いてお金を入れたら、元通りに戻せばOKです。

中袋同様、紙幣は包みを開いた時に表を向くよう調整しましょう。

■ご祝儀を渡すタイミングとマナー

ご祝儀袋は裸のまま持ち歩かず、袱紗(ふくさ)に入れて持参するのがマナーです。

ご祝儀袋は受付で渡しますので、並ぶ前にあらかじめ袱紗からご祝儀袋を取り出し、畳んだ袱紗の上に載せます。

受付の順番が来たら、「本日は誠におめでとうございます」とお祝いの言葉を述べてから、受付の方に名前が見える向きにご祝儀袋を持ち替え、両手で差し出しましょう。

結婚式を欠席してしまったときのマナーは?

■結婚式当日に出席できなくなった場合は?

結婚式当日、やむを得ない理由で出席できなくなった場合は、すぐに結婚式場へ連絡を入れましょう。

式当日の新郎新婦は非常に忙しいので、直接本人に連絡するのは控えたほうが無難です。

欠席の旨は式場から新郎新婦に伝えられますが、気になる場合はお詫びとお祝いのメッセージをメールなどで送っておくと良いでしょう。

結婚式を欠席する場合、ご祝儀は渡すべき?

結婚式に出席しない場合、ご祝儀を贈るかどうかは、欠席することを伝えたタイミングによって異なります。

当初は出席予定だったところを、やむを得ない理由で急遽欠席することになった場合は、ご祝儀を事前に手渡すか、現金書留で郵送するのがマナーです。

欠席はこちらの都合ですので、ご祝儀には予定していた金額をそのまま包みましょう。
特に結婚式の10日~20日前になると、式で提供される料理のキャンセル料が発生しますので、新郎新婦の負担にならないよう気遣うことが大切です。

一方、当初から欠席することが決まっていた場合、ご祝儀を渡すかどうかは自由です。

今後もお付き合いしていきたいのなら、料理などの分を差し引いた金額(1万円程度)をお祝いとして包みましょう。
その場合、ご祝儀袋は赤の帯紙や水引がプリントされたシンプルなものを使用します。

なお、ご祝儀を贈るだけでなく、祝福の気持ちを込めて祝電を送ると、先方に喜んでもらえます。

まとめ

結婚式のご祝儀を用意するときは、新郎新婦との関係性や地域性を踏まえた金額を包むのがマナーです。

また、お祝い事に水を差さないよう、ご祝儀袋の選び方や書き方、包み方などにも配慮し、失礼のない振る舞いを心がけましょう。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。 法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

記事提供元:株式会社ぱむ