大掃除の前にチェックリストを作成しよう!掃除のコツやポイントも紹介

大掃除の前にチェックリストを作成しよう!掃除のコツやポイントも紹介

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年末の大掃除はやることが多く、手順が曖昧だと時間と体力を無駄に消耗してしまいます。チェックリストを作るにも、何を書き出せばよいのかわからず、迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、大掃除のチェックリストの作り方から場所ごとの掃除のコツ、効率よく進めるためのポイントまでを詳しく紹介しています。計画的に取り組めば、想像以上にスムーズに片付き、達成感とともに清々しい気持ちで新年を迎えられるでしょう。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

大掃除の前に必要な準備

大掃除は、段取り次第で効率が大きく変わります。迷わず取りかかるため、あらかじめやっておきたいことを3つ紹介します

1.大掃除のスケジュールを立てる

大掃除は、まずスケジュールを立てることから始めましょう。やることと時間を前もって決めておけば、家族などの協力も得やすく、計画倒れを防げます。

スケジュールを決める手順は次のとおりです。

  1. 掃除する場所をリスト化する
  2. 粗大ゴミの出し方や収集曜日を確認する
  3. 1日に使える時間を見積もる
  4. 掃除場所ごとに担当を決める

やることが具体的になれば、全体の流れを把握しやすくなります。

2.必要な道具を揃える

次に、掃除に使う道具類を準備しましょう。雑巾や洗剤が見つからずに探し回ったり、途中で買い足しに出かけたりすると、作業の手が止まってしまい、効率が落ちてしまいます。

スムーズに進めるためには、必要なものをあらかじめ揃えておくことが大切です。下の表を参考に、大掃除でよく使う道具や洗剤をリストアップしてみてください。

【大掃除に必要な道具や洗剤の例】

掃除道具洗剤・ナチュラルクリーナー
雑巾
スポンジ
ブラシ
キッチンペーパーやラップ
ハンディモップ
ゴム手袋
マスク
エプロン
ゴミ袋
バケツ
中性洗剤(台所用洗剤など)
クエン酸※
重曹※
セスキ炭酸ソーダ※
酸素系漂白剤
塩素系漂白剤
クリームクレンザー
フローリングの素材に適したクリーナーやコーティング剤など

※ナチュラルクリーナー類は、水に溶かしてスプレーボトルに入れておくと便利です。

【配合の目安】

  • 重曹水       水200ccに対して重曹は中さじ1杯(10グラム)
  • クエン酸水     水200ccにクエン酸小さじ1/2~1杯
  • セスキ水      水200ccにセスキ炭酸ソーダは小さじ1杯

リストに書き出したら、自宅にそろっているかどうかを確認し、不足分を早めに買い足しておきましょう。

クエン酸を使った掃除方法についてより詳しく知りたい方は「掃除には「クエン酸」が効果的?使い方のポイントや注意点を紹介」もご覧ください。

3.チェックリストを作成する

やることを決めて道具がそろったら、次は大掃除のチェックリストを作成しましょう。リストには次の項目を入れます。

  • 掃除場所
  • 必要な道具
  • 日付や所要時間
  • 担当者
  • チェック欄

あらかじめ整理しておけば、やるべきことが一目で分かり効率的です。さらに、ひとつ片付けが終わるたびに「ここまでできた」という達成感が得られます。家族と共有すれば役割分担もでき、協力しながら進められるため一体感も生まれるでしょう。

大掃除をするためのチェックリストの作り方

大掃除を効率的に進めるには、チェックリストにどのような項目を入れるかがポイントになります。次の流れに沿って作成してみましょう。

  1. 掃除する場所を具体的に書き出す
  2. 場所ごとに掃除内容や道具類を記入する
  3. 担当・日付・所要時間を記載し、チェック欄を設ける

この流れで作成すれば、抜け漏れのない実用的なリストが完成します。実際に書き出してみると「短時間ですむ場所」や「意外に手間がかかる場所」が見えてきます。時間のかかる作業は、午前中に回したり手の空いている家族に協力をお願いしたりして、負担を分散させるとよいでしょう。

以下に、実際のチェックリストの例を2つ紹介します

大掃除リストの例①

掃除場所必要な道具日付所要時間担当
キッチン換気扇、シンク、コンロ、冷蔵庫ふきん、スポンジ、洗剤(重曹、クエン酸)、アルコール除菌スプレー◯月◯日(◯)1時間◯◯ 
トイレ便器、水洗タンク、床と壁ふきん、スポンジ、洗剤(クエン酸水、中性洗剤、塩素系漂白剤、酸性洗剤)◯月◯日(◯)1時間◯◯ 

大掃除リストの例②

掃除場所日付所要時間担当
キッチン換気扇◯月◯日(◯)30分◯◯ 
シンク・排水口◯月◯日(◯)20分◯◯ 
コンロ◯月◯日(◯)15分◯◯ 
冷蔵庫◯月◯日(◯)30分◯◯ 
トイレ便器◯月◯日(◯)20分◯◯ 
水洗タンク◯月◯日(◯)10分◯◯ 
床・壁◯月◯日(◯)10分◯◯ 

最初に仕組みを整えておけば、当日の進み具合や予定に合わせて柔軟に調整できるため、無理なく大掃除を終えられます。

場所別にみる大掃除のコツ

家の中は場所ごとに汚れの種類が異なるため、それぞれに合った方法で掃除する必要があります。ここでは、場所別に4ヵ所の掃除方法を紹介します。

なお、材質によっては使用できないアイテムもあるため、事前に確認してから取り入れてください。

1.キッチン

キッチンは油汚れや焦げつき、水垢など多様な汚れが混在しているのが特徴です。油汚れにはアルカリ性である重曹やセスキ炭酸ソーダ、水垢には酸性のクエン酸が効果を発揮します。

具体的な進め方は次を参考にしてみてください。

  • 換気扇:分解した部品を2重にしたゴミ袋に入れ、ぬるま湯と重曹で20分程度つけ置きし、汚れが浮いたらこすり洗いする。その他の部分は重曹水で汚れをふき取り、水拭きする。
  • シンク・排水口:軽い水垢はクエン酸水、頑固な汚れはクリームクレンザーを使って落とす。排水口の部品やゴミ受けは重曹をふりかけ、古歯ブラシでこすり洗いする。
  • コンロ:軽い油汚れや焦げは重曹水やセスキ炭酸ソーダ水で拭き取る。五徳は2重にしたゴミ袋に入れ、重曹を溶かしたお湯でつけ置き後、古歯ブラシでこすり落とす。
  • 冷蔵庫:棚やトレーは外して中性洗剤で丸洗い。製氷機の部品は水洗いし、庫内やゴムパッキンはぬるま湯で水拭きする。

最初に換気扇とコンロの「つけ置き」を仕込むと、待ち時間を有効に使えます。

2.お風呂

お風呂場は、皮脂や石けんカス、水垢、カビなど、複数の汚れが混ざり合っている場所です。汚れの種類によって有効な対処法が異なるため、以下を頭に入れてから取りかかりましょう。

  • ピンク汚れ:中性洗剤やアルカリ性洗剤、重曹水などを使用し、スポンジなどで落とす。
  • 黒カビ:重曹では落ちにくいので塩素系漂白剤(カビ取り剤)を使用する。カビ部分に直接のせて放置し、汚れが浮いたらシャワーで流す。作業中は必ず換気をする。
  • 石けんカス:クエン酸水を含ませたスポンジなどでこすり落とす。放置すると落としづらくなるので注意。
  • 水垢:クエン酸水を使って汚れを柔らかくし、布で拭き取る。鏡や蛇口まわりは、クエン酸水をスプレー後、キッチンペーパーなどで覆い、さらにラップで覆ってしばらく置くと効果的。
  • 皮脂汚れ:アルカリ性洗剤や重曹水を汚れ部分につけてスポンジでこすり洗いする。風呂場の使用後、すぐに掃除すると落ちやすい。

最後に壁や床の水気を切り、換気扇を回して空気を入れ替えましょう。

お風呂掃除のやり方についてより詳しく知りたい方は「お風呂掃除に必要な道具や洗剤の使い方!場所別の掃除ポイントも紹介」もご覧ください。

3.トイレ

トイレは家の中でも特に汚れが目立ちやすい場所です。尿石や水垢、黒ずみなど種類が多く、放置すると落としにくくなります。

代表的な汚れと適した洗剤を以下の表にまとめたので、参考にしてみてください。

場所主な汚れの種類適した洗剤注意点
壁・床飛び散った尿汚れや臭いクエン酸水仕上げにから拭きをして水分を残さない
便器全体・便座・ノズル尿による黄ばみ、皮脂、手垢、水垢、ホコリ中性洗剤・クエン酸水クエン酸は軽い汚れ向き
手洗い器水垢クエン酸水金属部分は長時間放置しない
便器(水たまり部分・ふち裏)とれない黄ばみ、黒ずみ(黒カビ)塩素系漂白剤換気を徹底し、使用後は水を流す
便器のふち裏尿石(固着した汚れ)(クエン酸水で落ちなければ)酸性洗剤塩素系漂白剤と併用厳禁(別の日に使用する)

塩素系漂白剤と、クエン酸や酸素系漂白剤を一緒に使うと有毒ガスが発生し、大変危険です。別々に使う場合でも、洗剤の成分が残らないように拭き取りや乾燥を徹底し、日を改めて使用しましょう。

4.リビング

リビングは人の出入りが多く、ホコリが舞いやすい場所です。また、髪の毛や食べかすもたまりやすいため、大掃除では1年分の汚れをすっきりと落としてしまいましょう。

具体的には、次のような場所を掃除します。

  • 照明やカーテンレール:はたきやハンディモップでホコリを落とす
  • 窓やサッシ:外側から始め、①ハケでホコリを払う②サッシの汚れをブラシでかき出す③水拭き④マイクロファイバークロスで乾拭き⑤内側も同様に仕上げる
  • :掃除機をかけた後、水拭きやオイル塗装など素材に合った方法で仕上げる

最後にリモコンやスイッチをアルコールで拭けば、清潔で気持ちのよい空間になります。

大掃除をスムーズに進めるためのポイント

年末は何かと慌ただしく、掃除が後回しになってしまうことも多いでしょう。いざ取りかかっても、途中で手が止まってしまいがちです。そこで、大掃除を最後まで無理なく進めるためのポイントを紹介します

1.いらないものをまとめて捨てておく

不用品を片付けながら掃除を始めると、たびたび手が止まって効率が落ちてしまいます。あらかじめ不要なものを処分しておけば、掃除に専念できて作業スピードもアップします。

とはいえ、捨てる作業は思った以上に心理的負担が大きく、途中で疲れてしまうこともあるでしょう。無理なく終わらせるために、次の手順を参考にしてみてください。

  1. 基準を決める(1年間使っていないもの、壊れているものは手放す、など)
  2. 捨てる・売る・譲る・保留の4つに仕分けする
  3. 処分品を入れるゴミ袋や段ボールを用意し、回収日を確認する
  4. 仕分け後はすぐにゴミ出しや配送手続きまで済ませる

こうして不要なものを片付けておくと、掃除に対するハードルが下がり、よいスタートが切れます。

2.掃除の順番を意識する

掃除は順番を決めて取りかかるだけで、効率が大きく変わります。行き当たりばったりで進めてしまうと、せっかく掃いた場所にまたホコリが落ちたり、片付け直しが必要になったりして時間が無駄になるからです。

基本は「上から下」「奥から手前」「内から外」を意識して取り組みます。具体例を見てみましょう。

  • 上から下:照明や棚の上を拭いてから床を掃除する
  • 奥から手前:部屋の奥の隅から入口に向かって掃除機をかける
  • 内から外:家の中の部屋を終わったら、最後に玄関やベランダを掃除する

順序を整えるだけで余計な手間をかけずにすみ、作業もはかどります。

3.落ちにくい汚れはつけ置きをしておく

落ちにくい汚れは力任せにこすってもなかなか落ちません。無理をすると素材を傷めたり、余計に時間がかかったりしてしまいます。そこで役立つのが「つけ置き」や「パック」です。

「パック」で汚れを落とす手順は、以下のとおりです。

  1. 洗剤などを染み込ませたキッチンペーパーなどを汚れの上に貼り付ける
  2. その上にラップを被せる
  3. しばらく時間を置いて汚れを浮かせる
  4. 布やスポンジで拭き取る

「つけ置き」や「パック」をすると頑固な汚れも落ちやすくなり、掃除の手間が大きく減ります。時間を味方につけて、効率よく作業を進めましょう。

4.完璧を求めない

大掃除というと「家中を隅々まで磨き上げなければ」と思い込みがちですが、その考えに縛られると途中で疲れてしまいます。

大切なのは、家族と気持ちよく新年を迎えられることです。すべてを完璧に仕上げる必要はなく、目に入りやすい場所や来客が使う場所を中心に整えるだけでも十分です。

力を入れる場所と手を抜く場所を決めておけば、無理なく進められて、達成感もしっかり得られるでしょう。

5.専門業者に頼むのも一つの手

時間が足りない、汚れが手強すぎると感じたときは、専門業者に依頼するのもひとつの方法です。

プロの技術と専用の道具で掃除してもらえば、短時間で仕上がりがまったく違います。特にエアコンや換気扇、浴室など自分では落としにくい場所は任せたほうが安心です。

費用はかかりますが、その分ほかの家事や仕事に時間を回せるため、無理なく大掃除を終えられます。必要に応じて柔軟に活用してみましょう。

まとめ

大掃除を効率よくおこなうには、チェックリストを作成して作業の流れを把握しながら進めることが大切です。優先順位を決めて取り組めば、思った以上にスムーズに片付き、時間や体力の無駄を減らせます。

さらに、汚れの特徴を理解して掃除すると、仕上がりが違うので満足度も高まります。無理に完璧を目指すのではなく、家族のペースに合わせて取り組みましょう

そのためにもまずは、大掃除でやるべきことをピックアップし、チェックリストを作ることから始めてみてください。きっと来年は、すっきり整った清潔な空間で、心地よく新年を迎えられるはずです。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

田辺 容子(たなべ ようこ)
FPライター。証券会社にて個人向け資産運用のアドバイス業務に約10年間従事。現在は、実務経験と金融資格、自身の投資経験を活かし、金融分野に特化したライターとして活動中。メガバンクのコンテンツ制作や大手金融メディアでの記事執筆など、信頼性が重視される案件を多数手がけている。2級FP技能士、証券外務員一種。

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ