「Hello Kitty展」現地レポート
2024.11.25
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2024年11月1日(金)から、東京国立博物館 表慶館(東京都台東区)でスタートした、ハローキティ50周年記念展覧会「Hello Kitty展 –わたしが変わるとキティも変わる–」。ハローキティがイメージキャラクターのフコク生命も、協賛をしています。
開幕に先立ち、10月31日(木)にプレオープンイベントを開催しました。プレオープンイベントの中で、ハローキティ展を企画したスタッフによるガイドツアーを実施しています。
ハローキティ展を企画したスタッフこと、サンリオの最新情報が分かるファン必読の『いちご新聞』元編集長の、高桑秀樹さん(株式会社サンリオ)にご案内いただきながら、ハローキティが愛され続けるヒミツや展示会の見どころを探ってきました!
いざ、Hello Kitty展@東京へ!
待ちに待った「Hello Kitty展」取材当日。東京国立博物館エリアに入ると……大きなキティちゃんがお迎えしてくれました!さっそく「カワイイ」があふれています。
さらに歩いていくと、表慶館が見えてきました。明治末期の洋風建築を代表する建物に、すっと馴染んでいるキティちゃんの佇まいから、無限大のコラボ力を感じます。
それでは中に入ってみましょう!ここからは、高桑さんにご案内いただきます。
高桑秀樹さん(株式会社サンリオ)
ファンが感じる「わたしだけのキティ」
——ハローキティのデビュー50周年を記念した展示会が、歴史ある東京国立博物館 表慶館から始まるということで、より特別感が伝わってきます。
高桑さん:そうですね。ハローキティは、日本の「カワイイ文化」を代表するキャラクターです。50年間、第一線で活躍してきたハローキティの歴史と魅力を紐解く展示を、このような素敵な場所からスタートできてとても嬉しいです。今日は東京展のご案内ですが、これから全国各地で開催予定ですので楽しみにしていただけたらと思います。
今回の展示会は、体験型展示が多いことが特徴です。ぜひ、ご来場される皆さんに全身でハローキティを感じてもらいたいです。また、ハローキティのユニークさについて、映像やパネルでも紹介しているので、注目してほしいですね。
——ハローキティが、愛され続けるヒミツはなんでしょうか?
高桑さん:展示会コンセプトである「キティは、いつもわたしのそばにいた」のように、ファンと思い出を強く共有することができるキャラクターだからだと思います。ハローキティはいつでもファンが手元に置いておけるグッズ出身のキャラクターなので、ファン一人ひとりの人生のドラマに立ち会うことができました。例えば、筆箱やノート、バッグ、リュックサック、ポーチという形で、学校や家庭での日々、嬉しい出来事や悲しい経験に寄り添ってきたのです。ファンは、「いつも一緒にいてくれる」という友達のような思いが芽生え、「キティが応援してくれたから勉強を頑張れた」「つらい時に励ましてくれた」など、だんだんと強いシンパシーを感じるようになるのです。
——人形やぬいぐるみではなく、学校にも持って行けるグッズだからこそ、ですね。
高桑さん:そうですね。そしてもう一つ、ポイントがあります。アニメやマンガのキャラクターには壮大なストーリーや世界観があるので、 ファンはそこに入り込むことで楽しめますよね。つまり、「主役はキャラクター」です。一方、ハローキティの場合は、ファンの元にハローキティが来てくれるので、あくまでも「主役はファン」なんです。そして、お気づきでしょうか。キティは、いつも真っ直ぐ前を見ていますよね。つまり、いつもファンを見ている。ファンにとって「わたしだけのキティ」ということです。
——グッズをよく見ると、ハローキティの顔のフチが描かれていなかったり、リボンだけだったり。表現の自由さに驚かされます!
高桑さん:そうなんです!サンリオという企業が生み出したキティは、いわゆるアーティスト作品ではないので、デザイン変更の自由度が高いのが特徴です。ハローキティのメッセージである「みんな仲良く」「支えあい 助け合い」が守られていれば基本的にOKという考え方があります。
中高生になっても、大人になっても
——今回、ハローキティイベント史上最大量のグッズ展示だと伺いました。歴代のグッズが見られて、ファンにとってはまさに至福の空間ですね。それにしても、グッズやコラボ作品の振り幅がすごいです。学生カバンにも、馴染んでいますね!
高桑さん:ファンは、「自分が何歳になってもキティにそばにいてほしい」という欲求が生まれるわけですが世界観が固まっているキャラクターはファンの成長にあわせて、キャラクター自体を変化させるのは難しいですよね。でも、ハローキティはデザインの柔軟性がとても高いので、ファンが何歳になっても対応するデザインに変化することができます。「いつでも見守ってくれる」「ファンの要望にあわせて柔軟に変化してくれる」のが、唯一無二の魅力なのです。
——こちらもびっくりです……全然違う世界観ですね。そして、よく見ると逆さまのハローキティが!(読者の皆さんは、ぜひ現地で見つけてみてくださいね!)
高桑さん:そうなんです(笑)。ハローキティは、シンプルでアイコンチックなので、アパレル商品に使いやすいというのも特徴ですね。時代性も取り入れながら変わり続けられる面白さがあります。
フコク生命のコーナーを発見!
——もちろん、フコク生命のイメージキャラクターとしても大活躍してくれています!
高桑さん:ありがとうございます。先ほど、「主役はファン」とお伝えしましたが、このような企業コラボでは、「企業が主役」と言えますね。世界観が希薄なハローキティは、企業のカラーを邪魔せずに馴染むことができるのです。
企業コラボブースでは、フコク生命 全国62支社オリジナルご当地キティの姿も。
東京展では池袋支社の「いけふくろう」キティのぬいぐるみが展示されていました。今後、ハローキティ展は全国各地で開催されるため、東京展以外では別のキティになっているかも?!
ファンにいつでも寄り添い続けるハローキティ
——展示の後半にある、30名のイラストレーターの方によるコラボ作品からも、「キティは、いつもわたしのそばにいた」というコンセプトが伝わってきますね。
高桑さん:はい。例えばこちらは、シウチトモミさんの作品なのですが、これを見た時に「これがハローキティとファンの関係性なんだ」と、私自身が再認識できたような気がしました。
——それぞれのイラストレーターの方が抱いている「キティ愛」が伝わってくる、あたたかい空間ですね。
シウチ トモミfrom B-SIDE LABELさんの作品
——今回は体験型展示ということで、フォトスポットも随所にありますね!
高桑さん:こちらは、1970〜1980年代の初め頃のデザインをベースにしています。当時は、アメリカを意識してカラフルでポップなんですよね。例えばこんな風に、写真撮影を楽しんでみてくださいね!
高桑さんイチオシのグッズは?
展覧会ならではのグッズともいえる「図録」。フコク生命のOLキティも掲載されています。現地でぜひお手に取ってみてくださいね。
——今日は、ご案内いただきありがとうございました。最後に、ハローキティや「カワイイ文化」のファンの方に向けて、メッセージをお願いします。
高桑さん:ハローキティの「カワイイ」とは、「人々にトキメキを与える」ということだと考えています。これから先、時代が変わろうともハローキティ「カワイイ」によって、たくさんの人たちが心に潤いをもってくれたらいいなと思っています。ぜひ皆さんには、今回の展示会を通じて「ファンにいつでも寄り添い続けるハローキティ」を改めて感じていただき、これからの50年もハローキティのことを好きでいてもらえたら嬉しいです。
これからも、ハローキティと一緒に!
いかがでしたか?あれもこれもご紹介したい気持ちをグッとこらえて、これで現地レポートを終わりにしたいと思います。今回、高桑さんのご案内で「ファンにいつでも寄り添い続けるハローキティ」を体感し、「ハローキティと一緒に、お客さまの人生に寄り添い続けたい」という思いを強くすることができました。高桑さん、ありがとうございました!
展覧会情報
ハローキティ50周年記念展覧会「Hello Kitty展 –わたしが変わるとキティも変わる–」は、東京展のほか全国各地で開催予定です。東京展の会期は、2024年11月1日〜2025年2月24日です。お出かけ前は、公式サイトをご覧ください。
https://hellokittyexhibition.com/
※本記事は2024年10月31日に取材、2024年11月に公開されたものです。
都合により展示内容が変わっている可能性があるのでご了承ください。
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