子どもの「イヤイヤ期」にどう向き合えばいい?

子どもの「イヤイヤ期」にどう向き合えばいい?

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子どもが言葉を話し始めてよろこんでいたのも束の間。なんでも「イヤ!」といってママやパパを悩ませる「イヤイヤ期」がやってきます。

子どものイヤイヤ期にどう向き合えばいいのか。この記事では、イヤイヤ期が起こる原因とその対処方法、やってはいけないことについて解説します。イヤイヤ期がつらいと感じた時の対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

イヤイヤ期はいつから始まっていつ終わるの?

イヤイヤ期は自分でできることが増えて子どもに自我が芽生え、自己主張をするようになる頃に始まります。イヤイヤ期の始まる時期には個人差がありますが、一般的には1歳後半から2歳くらいが多いようです。

特に2歳頃はイヤイヤが激しくなりやすいことから、「魔の2歳児」とも呼ばれています。この時期は物に興味を持ち、名前などをしきりに知りたがる「なになに期(命名期)」とも重なります。

イヤイヤ期は4歳頃までに落ち着くケースが多いようです。これは自分の言葉で相手に気持ちを伝えられるようになることや、脳が発達して感情をコントロールできるようになることなどが理由と考えられます。

しかし、4歳を過ぎてもイヤイヤが続くケースもあり、「4歳の壁」とも呼ばれています。4歳の壁については、「「4歳の壁」とは?小1・小4の壁との違いや乗り切る方法、注意点について」で解説しています。

この時期は物事の原因や理由に興味を持ち、「なんで」「どうして」と繰り返し質問するようになる「なぜなぜ期(質問期)」と重なります。

イヤイヤ期はなぜ起こるの?

イヤイヤは、子どもが思っていることをうまく伝えられない、あるいはやりたいことが思うようにできないストレスやもどかしさから生じます。自分ではうまくは伝えられないけれど、そのときの状況や親の提案は自分が思っていること、やりたいこととは違う。そのため「イヤ」としか言えなくなってしまうのです。

また成長にともなって周囲の状況や自分と他者との違いをより理解するようになると、相手が自分の思い通りに動いてくれないことに対するストレスもイヤイヤの原因になります。

イヤイヤの状態には個人差があって一概にいえませんが、かんしゃくを起こして泣き叫ぶ、暴言を吐く、乱暴を働く、注意するとふてくされるといった行動をとることが多いようです。

イヤイヤ期の子どもにはどう対処すべきなのか

イヤイヤ期は子どもが成長していく過程であり、親として寄り添いながら適切に対処していく必要があります。ここではイヤイヤ期の子どもにどう対処すべきなのか、ポイントをまとめました

1.子どもの気持ちに寄り添う

まずは自分の感情や思っていること、やりたいことなどをうまく伝えられずにいる子どもの気持ちに寄り添い、わかってあげようとする姿勢が大切です。

子どもの気持ちを無視して頭ごなしに叱ったり、静かにさせようとしたりするのは逆効果。イライラやもどかしさが募り、さらなるイヤイヤにつながりかねません。

2.子どもが言いたいことを言語化してあげる

自分の言いたいことがうまく伝わらないことがイヤイヤの原因になっている場合には、「〇〇が嫌なの?」、「〇〇がしたいの?」など、子どもの気持ちを汲み取って言語化してあげるのが効果的です。

具体的な言葉にすることで子どもは親が自分のことを理解しようとしてくれていると感じます。

3.イメージ通りに行動できるように手助けしてあげる

自分が思うように行動できないことがイヤイヤの原因になっている場合には、子どもの言動から何をしたいのかを察し、イメージ通りに行動できるように手助けしてあげましょう。

ただし、親がなんでもやってしまうのはNGです。あくまでサポートに徹し、子どもの「自分でやりたい」を尊重しましょう。

4.スキンシップやコミュニケーションの時間を増やしてみる

親の注意を引くために、わざと「イヤ」といって困らせようとしているケースもあります。仕事が忙しかったり、下の子に付きっきりになっていたりして、スキンシップやコミュニケーションの時間が少なく、寂しい思いをさせてしまっているかもしれません。

このようなケースでは、意識的にスキンシップやコミュニケーションの時間を取ることで、イヤイヤの改善につながることがあります。

5.ダメなことをした場合はしっかりと伝える

子どもの気持ちに寄り添い、やりたいことをサポートしてあげることは大切です。

しかし、人を傷つけたりケガにつながったりする危険な行為や、食べ物を粗末にする行為などは叱ってやめさせ、やってはいけないことだとしっかり伝えなければなりません。

特に身の危険がある場合には、大げさなくらいに大きな声ではっきりと「危ない!」と注意し、止めましょう。このとき子どもにかまいすぎると、「こうすればかまってくれる」と勘違いしてしまうおそれもあるため、淡々と対応するのがポイントです。

自己主張ができるようになることは成長の証です。しかし、行き過ぎればそれは「わがまま」。なんでも自分の思い通りになるわけではないこともしっかり教えていきましょう。

6.他のことに興味を持たせる

なかなかイヤイヤが収まらず手を焼くケースでは、お気に入りのおもちゃなどを用意して、イヤイヤの対象から子どもの興味をそらすのも効果的です。特にかんしゃくを起こしている子どもを叱ったり説得してなだめようとしたりするのはあまり意味がなく、むしろひどくなってしまうことも。

子どもが好きな動画や音楽などがあれば、スマホにブックマークしておき、すぐに再生できるようにしておくのも良いでしょう。

7.代替案を出して子どもに選ばせてみる

自分の思うようにやりたいという自我がイヤイヤの原因になっている場合には、選択肢を2つ用意して、子どもに選ばせてみましょう。
例えば「服を着よう?」ではなく、「赤い服と青い服どっちにする?」のように選択肢を与え、自分で選ぶというプロセスを挟むことで、子どもは自分の思い通りになったと感じ、進んで行動しやすくなります。

提示する選択肢は、親にとってどちらを選んでも大丈夫なものにするのがポイントです。また上記の例で赤い服を着せたい場合は、「この服こっちの部屋で着る?それともあっちの部屋で着る?」のように、論点をずらした選択肢を提示してみましょう。

どちらもイヤとなった場合は、すぐに選ばせようとせず、時間をおいて様子を見るのもよいでしょう。

8.小さなことでもほめる習慣をつける

イヤイヤ期は無条件に愛されていると感じる時期でもあり、そのためにはほめることが重要といわれています。子どもが何かできたときにほめるのはもちろん、子どもへの感謝やママやパパがうれしかったと伝えるのも効果的です。

「自分で起きられたね」など、日常の小さなことでも構いません。「一緒にいられて幸せ」といった子どもの存在そのものを認める言葉や、「ありがとう」「大好き」といった感謝や愛情を伝える言葉も積極的に使いましょう。言葉にしにくい場合には、抱きしめるだけでも気持ちは伝わります。

9.タイムアウト法を試してみる

タイムアウト法は、かんしゃくを起こしている子どもの気持ちを落ち着かせるのに有効な方法として、アメリカで取り入れられている方法です。

タイムアウト法では、まず子どもがよくないことをしたとき、その理由とともにやめるように伝えます。注意してもまた同じことをしたら、決められた場所で気持ちを落ち着かせるための時間を過ごさせます。時間は子どもの年齢と同じ分数、例えば3歳なら3分間が目安です。この「タイムアウト」後にママやパパが伝えた通りの行動ができたら、思い切り抱きしめほめてあげます。

子どものイヤイヤ期にやってはいけないこととは?

イヤイヤ期の子どもへの対応の仕方によっては、子どもの成長を妨げてしまうこともあります。常に完璧に対応するのは難しいかもしれませんが、次のような対応は避けるようにしましょう。

1.子どもの言うことやること全てを否定する

「わがまま言ってもダメ」「そんなことしちゃダメ」と、子どもの言うことややることを頭ごなしに否定しないようにしましょう。

「ダメ」「いけない」といった否定的な言葉の多用は、子どもが自分の気持ちを言葉にしたり、自分で何かやろうとしたりする意欲を奪い、成長の妨げになることも。

イヤイヤに対するイライラから、親が「ダメダメ期」に入ってしまわないようにしましょう。

2.干渉しすぎる

親がむやみに口を出したり、手伝ってしまったりするのもよくありません。イヤイヤ期の子どもは何でも自分でやりたがり、親が干渉しすぎるとイヤイヤが強くなってしまいがちです。

親のアドバイスやサポートが必要な場面もありますが、なるべく子ども自身にやらせ、干渉し過ぎないように心がけましょう。

3.感情的に怒る

イヤイヤ期に限らず、感情的に怒るのはNGです。子どものイヤイヤとママやパパのイライラがさらにヒートアップして、状況が悪化してしまいかねません。

ついイライラしてしまうこともあるかもしれませんが、そこはぐっと堪えて冷静に対応しましょう。深呼吸をして、いつもよりゆっくり話すようにすれば、心が落ち着きやすくなります。

叱らない育児の方法については、「「叱らない育児」ってどうやるの?目的やメリット、実践する際の注意点についても解説」をご覧ください。

4.子どもが理解できない言葉で叱る

子どもが危ないことや間違ったことをしようとしているときは、ちゃんと叱ってやめさせなければなりません。その際、子どもが理解できない難しい言葉や抽象的な表現を使うのはNGです。

「廊下を走ると転んで危ないから、歩こうね」というように、子どもがどうすれば良いのか、わかりやすい言葉で具体的に伝えましょう。また「走らないで」ではなく「歩こうね」のように、なるべく否定(禁止)表現ではなく肯定表現を使うのもポイントです。

イヤイヤ期がつらいと感じたらどうすればいい?

イヤイヤ期が続くとイライラが募ったり、つらいと感じたりすることもあるでしょう。そのようなときは一人で抱え込まず誰かに頼るなど、適切に対処することが大切です。ここではその対処法をいくつかご紹介します。

1.パートナーや両親、友達に話をしてみる

精神的に疲れてしまったときは、パートナーや両親、友達など、身近な人と話をしてみましょう。また子育て支援センターなどで、同じ状況の人や先輩ママ・パパに話を聞いてもらう方法もあります。

誰かに話を聞いてもらうだけでも心は楽になるものです。実際にイヤイヤ期を乗り切った両親や先輩ママ・パパと話す中で、役立つアドバイスがもらえるかもしれません。

2.ベビーシッターや家事代行で時間に余裕をつくる

時間に余裕がないと心にも余裕がなくなり、イライラしたり感情的になったりしやすくなります。もし仕事や家事で時間に余裕がつくれないのなら、ベビーシッターや家事代行サービスの利用も検討してみましょう。

心に余裕を持つには、一人で自由に過ごせる時間を確保してリフレッシュすることも大切です。意識的に自分時間をつくりましょう。

3.カウンセリングを受けてみる

イヤイヤ期の子どもの接し方や乗り切り方について、より専門的な意見を取り入れたい方や相談する人が身近にいなくて困っている方は、専門家のカウンセリングを受けてみるのもよいでしょう。

臨床心理士や公認心理士などの専門資格を持ち、多くの人の相談に応じてきたカウンセラーに相談すれば、有益なアドバイスが得られるかもしれません。

4.子育てサービス・情報サイトを活用してみる

お住まいの市区町村などが提供している子育て支援サービスや、インターネットの子育て情報サイトもうまく活用しましょう。各自治体では、金銭的な支援のほか、子どもに関する相談窓口や一時預かりなどの子育て支援サービスを提供しています。支援サービスの内容はお住まいの市区町村によって異なるため、ホームページなどでご確認ください。また、自治体や民間企業が運営する子育て情報サイトには、イヤイヤ期の乗り切り方やイヤイヤ期を乗り切ったママ・パパの体験談などが紹介されています。

イヤイヤ期をはじめとする育児の不安を解消する方法については、「育児の不安は珍しいことじゃない!不安を解消する方法とは」もご覧ください。

まとめ

イヤイヤ期は子どもに自我が芽生え、成長していく大切な時期です。ママやパパにとっては大変な時期ですが、親として子どもに寄り添いながら適切に対処していかなければなりません。

なかなか言うことを聞いてくれない子どもを前に、つらいと感じたり、どう対処したら良いのか悩んだりすることもあるでしょう。そのようなときは、一人で抱え込まず誰かに頼ったり自分の時間を確保したりすることが大切です。

子育て情報の収集には、フコク生命が運営するママとパパを応援する情報サイト「フコク赤ちゃん&キッズクラブ」もぜひご活用ください。

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※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

竹国弘城(たけくに ひろき)
独立系FP、RAPPORT Consulting Office代表。証券会社、生損保代理店での勤務を経て独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、自分のお金の問題について自ら考え、行動できるようになってもらうためのサポートを行う。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®、証券外務員一種、宅地建物取引士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ