「小4の壁」とは?小1の壁との違いや起こる原因・対策方法について詳しく解説

「小4の壁」とは?小1の壁との違いや起こる原因・対策方法について詳しく解説

期間限定キャンペーン中!

この記事を読んでいる人におすすめ!

子どもが小学4年生になったら、学習内容が変わったり、放課後の居場所がなくなったりすることから「小4の壁」にぶつかることがあります。本記事では、小4の壁に悩んでいる方のために、小4の壁が起こる原因や対策方法などを説明します。小4の壁を親子で乗り切るために役立ててください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

小4の壁とは?

「小4の壁」とは、子どもが小学4年生になったときに、子どもや保護者がさまざまな悩みや問題に直面することを指します。

一般的に、思春期を迎える小4の子は、友達関係でつまずくことが増えてきます。学習内容が難しくなり、授業についていけない子どもが出てくることもあります。また、小4から学童保育に行けなくなり、居場所がなくなる場合もあるでしょう。

このように、精神面や学習面、生活面などにおいて、さまざまな原因でトラブルが発生するのが、「小4の壁」の特徴です。

小1の壁との違い

小1の壁は、子どもが環境の変化についていけない場合に、親が働き方を見直し、時間を作ることで主体的にサポートする点が重要です。
一方、小4の壁も新しい環境への適応を巡る諸問題であることは共通していますが、異なる点として、小4の壁では子ども自身が主体的に成長することが求められます。この時期の親の役割は、学習面や精神面などで子どもの成長を促すために、さりげなく手助けをすることにあります。

つまり、「小1の壁」では親の積極的なサポートが中心なのに対し、「小4の壁」では子どもが主体的に動けるよう、親が控えめにアシストする姿勢が求められます。

小1の壁については、「小1の壁とは?起こる理由や原因、親・子どもでできる対処方法をご紹介」で詳しく説明していますので、こちらを読んでみてください。

小4の壁が起こる原因

小4の壁は、さまざまな原因によって引き起こされます。小4の壁を引き起こす原因を挙げてみます

1. 学習内容の変化によってついていけなくなる

小4くらいから、学校の勉強が難しくなります。国語では難しい漢字を覚えたり、論理的思考力が求められたり、算数では抽象的な思考が必要になる問題が増えてきます。学習内容が変化するため、授業の内容を理解できず、ついていけなくなる子どもが増えてしまうのです。

2. 学童保育が利用できない

以前は児童福祉法により学童保育を利用できるのは「おおむね 10 歳未満」とされていましたが、法改正により2015年4月以降は「小学校に就学している子ども」となりました。現在は小6まで学童保育の利用ができます。[参考1]

しかし、希望すれば必ず学童保育に入れるわけではありません。学童保育は低学年優先なので、小4の子は入れず、待機児童となってしまうことがあります。地域によっては、現在も小3までしか対応していないところもあります。

小4になると、子ども自身が学童保育に通うのを嫌がることも珍しくありません。小4になると、塾や習い事などで学童保育をやめる子が増えてきます。学童保育に友達がいなくなり、いじめられるのが嫌という理由で行きたがらない子どももいます。

参考1:厚生労働省「放課後児童クラブ運営指針解説書(改訂版)

3. 中学受験による環境の変化

中学受験を考えている子どもは、小4くらいから準備を始めなければなりません。それまでは遊ぶことだけを考えていた子どもも、勉強中心の毎日になってしまいます。中学受験を意識した環境の変化についていけず、つまずいてしまう子どももいます。

4. 他人と比較し自己肯定感が下がってしまっている

小4くらいになると、周りの目も気になり始めます。自分を客観的に見るようになり、他人と比較して自分が劣っていると感じるようなことが多くなります。小4の壁では、自分に自信をなくし、自己肯定感が下がってしまうこともあるのです。

5. 友達とうまく付き合えない

小4の子は仲間意識が強くなり、グループで行動することが多くなります。グループ独自のルールや価値観になじめなかったら、仲間外れにされることもあります。友達とうまく付き合えないことで悩んでしまう子どももいます。

6. 感情のコントロールができない

子どもの成長の過程では、反抗期と呼ばれる時期があります。反抗期は小学生から始まることも多く、小4くらいから親の言うことを聞かない子どもも増えます。反抗期の子どもは、感情のコントロールがうまくできません。子ども自身もストレスを抱えることになりますが、親も子どもにどう接してよいかわからず悩んでしまいがちです。

小4の壁を乗り越えるための対策方法

子どもが小4の壁でつまずいたら、親にも影響が出てしまいます。小4の壁は親子で乗り越えましょう。小4の壁を乗り越えるための対策や方法を説明します。

1. 学習でつまずいたところを一緒に解いていく

小4の壁では、子どもは学習でつまずきやすくなります。まず親は子どもと一緒に問題を解いてみましょう。抽象的な問題がわからない場合、子どもはうまくイメージできないのかもしれません。図を描いて説明するなど工夫してみましょう。

2. 塾に通わせてみる

親が忙しい場合、学習のサポートが不十分になってしまいます。また、親が相手だと子どもが甘えて勉強しないこともあるでしょう。勉強につまづいているようなら塾に通わせてみるのも一つの方法です。

塾へ行けば、放課後の居場所を作ることができます。友達も塾に通っている場合、友達と一緒に塾に行けば、子どもも孤独感を感じずにすむでしょう。

3. 民間学童を利用する

公的な学童保育に入れない場合や、公的な学童保育を子どもが嫌がる場合には、民間学童を利用する方法があります。民間学童では費用はかかりますが、長時間預かってもらったり、習い事をさせたりと充実したサービスを受けることができます。

4. 働き方を変えられないか考えてみる

学童保育に行けない場合、放課後の居場所がなくなって孤独を感じてしまう子どももいます。親が時短勤務やリモートワークに変更できれば、子どもと一緒に過ごす時間を作れます。働き方を変えられないか、職場にも相談しながら考えてみましょう。

5. 習い事を勧めてみる

学習につまずいたとき、あるいは学童保育が利用できない場合の対策として、子どもに習い事を勧めてみましょう。習い事は子どもが自信を持つきっかけになり、放課後の居場所にもなります。ただし、子どもが嫌がるのに無理に習い事をさせることは避けましょう。子どもが興味を持ったことや、やりたいと思ったことをやらせてあげることが大切です。

6. 褒めてあげる・感謝の気持ちを言葉にする

小4の壁にぶつかった子どもは、いろいろなことに自信をなくしています。子どもができたことに対して、褒める言葉をかけてあげましょう。子どもが何気なくやってくれたことにも、感謝の言葉をかけてあげることが大切です。

7. 相談しやすい雰囲気や環境を整える

親が忙しそうにしていると、子どもは悩みがあっても親に相談しにくくなってしまいます。子どもが相談しやすい雰囲気や環境を整えるようにしましょう。子どもの話を聞くことだけに集中する時間を作るのがおすすめです。

小4の壁を乗り越えるために注意しておくべきポイント

子どもが小4の壁にぶつかっているとき、何とかしようと対策しても、なかなかうまくいかないこともあります。小4の壁を乗り越えるためにどんなことに注意しておけばよいかを説明します。

1. 過度な干渉は避ける

小4くらいになると、子どもにも自立心が芽生えます。親が干渉し過ぎると、子どもは余計に反抗します。子どもが自分で何かをやろうという気持ちを大事にし、信じて見守るようにしましょう。

2. 全てを否定しようとしない

小4の子どもの心は繊細で、傷つきやすくなっています。親が軽い気持ちで言った言葉でも、自分が否定されたと捉えてしまうかもしれません。子どもに対して、全てを否定するような言葉や、ネガティブに捉えられるような言葉をかけるのは避けましょう。

3. 親の考えを押し付けない

「これはこうすべき」「こうしないといけない」と親の考えを感情的に押し付けることはやめましょう。子どもの考えも聞いて、子どもの意思を尊重することが大切です。子どもの考えに納得がいかなくても、「そういう考え方もあるね」と共感しながら、落としどころを見つけましょう。

4. お留守番の際のルールを決めておく

放課後、学童保育や習い事に行かない場合、子どもは家で留守番することになるでしょう。留守番のルールを決めておかないと、子どもがだらだら過ごしてしまうだけでなく、危険な目に遭うこともあります。「先に宿題を片付けてから遊ぶ」「鍵を必ずかける」など、子どもと一つ一つ確認しながらルールを決めましょう。

まとめ

小学4年生頃には子どもの心と体が大きく変化し、親も子どもも精神面や学習面、生活面などさまざまな問題に頭を悩ませる時期です。しかし、心配し過ぎて子どもの行動を制限するようなことのないよう、穏やかな心で見守りましょう。小4の壁は子どもの成長の過程で必要な変化と前向きに捉えるのがおすすめです。
放課後の子どもの居場所がない場合には、塾や習い事、民間学童保育などを活用できます。どんなサービスが利用できるのかも調べてみて、子どもが興味を持つものを勧めてみましょう。

子育て中の悩みは、子どもの成長にともなって変わります。一人で抱え込んで不安にならないよう、子育ての情報収集ができるフコク赤ちゃん&キッズクラブをぜひ活用してみてください。

フコク赤ちゃん&キッズクラブは「出産や育児に対する不安を少しでもやわらげてもらいたい」「お子さまには大きな夢をもって健やかに育ってもらいたい」という思いから誕生した、入会費・年会費無料のサービスです。当社保険への加入に関わらずご入会いただけます。
0歳~12歳のお子さまがいらっしゃる方、または妊娠中の方が対象です。
入会特典はこちらからご確認ください。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

森本 由紀(もりもと ゆき)
行政書士、FPライター。法律事務所で経験を積んだ後、独立。クライアントの生活設計や子育てについてのアドバイス、気持ちを整理するためのカウンセリングに力を入れている。FPとして、各種サイトで法律・マネー記事やコラムの執筆・監修も担当。AFP(日本FP協会認定)、2級FP技能士、行政書士

記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ