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結婚や出産により会社を辞め、子育てが落ち着いてから再就職を検討するという主婦の方は少なくありません。そんなとき、長期間のブランクや、家事や子育てとの両立を考えると、再就職にも不安を持つ方は多いでしょう。
この記事では、再就職したい主婦が、気を付けるべきポイントやおすすめのサービスなどをご紹介します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
主婦の再就職は難しい?
さまざまな不安要素から、「自分には再就職は難しいのでは」と考えてしまうかもしれませんが、実態はどうなのでしょうか。主婦の方が持つ再就職に対する不安と、再就職することのメリットについて解説します。
女性の就業率は年々増加している
総務省統計局の「2020年度労働力調査、年齢階級別就業率の推移」によると、女性の就業率は下表のように推移しています。
全年代 | 15~ 24歳 | 25歳~ 34歳 | 35歳~ 44歳 | 45歳~ 54歳 | 55歳~ 64歳 | 65歳以上 | |
2010年 | 60.1 | 40.5 | 68.0 | 65.2 | 71.5 | 52.0 | 13.1 |
2015年 | 64.6 | 40.9 | 72.1 | 71.2 | 74.8 | 57.9 | 15.0 |
2020年 | 70.6 | 47.2 | 78.9 | 76.1 | 78.7 | 66.4 | 18.0 |
子育て主婦世代が多いと考えられる25~34歳・35歳~44歳の就業率は、10年前と比較しても10%以上も上昇しています。ここ10年の女性の就業率を見ると、主婦の再就職が増えている、もしくは女性の働きやすい環境が整いつつあり、再就職を望んでいる主婦も増えていると考えられます。
長期間のブランクがあっても大丈夫
結婚や子育てによって、職業に就いていない期間が長くなってしまうと、仕事内容や人間関係に不安を感じてしまうものです。
ただ、以前の仕事の経験や実績が重宝される可能性は大いにありまます。
主婦でも仕事がしやすいよう環境整備が進んでいる
家事や子育てと仕事を両立できるかという不安もあるでしょう。
2015年に成立した「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の施行によって、女性の人材活用にも注目が集まっており、企業の規模によっては、女性の活躍状況の把握・分析、改善点と行動目標の策定が求められるようになっています。これにより、働く女性の活躍推進を図るために各企業は対応を進めています。
しかし、おさえておきたいのは「簡単に再就職ができる」というわけではない点です。今までずっと働いてきた人の方が、就職活動では有利になることが多いです。再就職する前の期間で資格を取得したり、前職もしくは主婦の期間中にこんなことをやってきた、といったアピールを履歴書に書いたりする、また、子どものお世話は保育園の預かり保育やパートナー・実家の協力を得ることで働きやすい環境をつくるなど、工夫できる点は工夫して臨むことが重要です。
再就職に向けて動く前に、目的を明確にしよう!
なぜ再就職したいのか、目的によって再就職先も変わってきます。再就職した後で「こんなはずじゃなかった」と感じることのないよう、まずは再就職の目的を明確にしましょう。
なぜ再就職したいのか?再就職の4つの主な目的
主婦の人が再就職したいと考える、よくある代表的な4つの目的と再就職で気を付けるポイントについて紹介します。
①家計の収入を増やしたい
まず代表的なものが、家計の収入を増やしたいという目的です。
子どもの教育費はもちろん、住まいにかかる費用や老後の準備など、人生には多くの支出がかかります。家計収入を増やすことで生活に余裕を持たせるために、共働きを選ぶ人もいるでしょう。
収入を重視するのであれば、今までの経験や知識が活かせる仕事を選択するほうが、収入が高くなる可能性が高いです。
②社会との繋がりを増やしたい
再就職によって社会との繋がりを増し、人間関係の充実や視野を広げたいという目的です。
仕事を通して色々な人の価値観や考え方に触れることで、生活に刺激を与えることができます。
収入以上にやりがいを重視する考え方なので、家事や育児と両立ができる環境を重視することが大切です。時短勤務や育児休業制度などを活用でき、またコミュニケーションがとりやすい職場選びがポイントです。
③スキルや知識を身に付けたい
仕事を通じ、将来の役に立つスキルや知識を身に付けたいという目的です。
老後へ不安意識が高まるなか、長期にわたって働き続けたい女性が増えています。
もっとたくさん働きたいのに、家事や子育てなどとの両立が難しいといった壁にぶつかるかもしれません。再就職前にパートナーと相談したり、便利家電や子育て支援制度・ベビーシッターを利用したりなどの準備も並行して行いましょう。
④仕事を通して自己実現をしたい
今までやっていなかったこと、またはずっとなりたいと思っていたことを実現するために再就職するパターンです。再就職のタイミングは仕事をリセットできるタイミングでもあるので、実現したい未来がある人はこのタイミングでチャレンジすることもあります。
チャレンジ内容の難易度が高かったり、専門的な知識が必要になったりする場合は再就職前から勉強や資格の取得などしっかりと準備をしておくとよいでしょう。
再就職に活用できるサービス
再就職を検討しているときは、一人で悩むのではなく、色々な人に相談するのがおすすめです。同じような境遇の人も多く、参考になる答えが得られるかも知れません。
また、再就職に役立つサービスもありますので、情報収集のためにも積極的に活用しましょう。再就職のタイプ別におすすめのサービスをご紹介します。
正社員への就職を前提に活動するなら「転職エージェント」
正社員として再就職を目指しており、少しでも好条件で働きたいと考えている人は、転職エージェントサービスを活用するのがおすすめです。
収入や勤務形態など、自分が希望している条件に合わせた求人を紹介してくれます。また、育児休業や時短制度の活用状況など、企業の内部情報も事前に確認することができます。
自宅の近くで再就職したいなら「ハローワーク」
できるだけ自宅の近くの地元企業で再就職したいと考えているなら、各地域のハローワークに相談するのがおすすめです。
地元の求人情報はもちろん、再就職にあたっての職業訓練などが受けられます。例えばパソコンが苦手な人は、エクセルやワードの使い方などのパソコン実習を無料で受けることができます。
パートや派遣社員などを希望するなら「求人検索サイト」
正社員ではなく、パート勤務や派遣社員など短時間で働ける形態を希望するなら、インターネットの「求人検索サイト」がおすすめです。
さまざまな条件を入力し検索することで、自分の条件に合った仕事を探せます。最近では履歴書の書き方や面接のポイントを教えてくれるサイトも多くなっています。
空き時間を活用したいなら「在宅ワーク」
子どもを預けられない、介護があるなど、外に働きに出るのが難しく、空き時間を上手く活用したい人は、「在宅ワーク」もおすすめです。また、会社員でもフルリモートで働ける職場が増えています。
データ入力や文字起こし・記事の執筆など、自宅からでも仕事を受けることができる「クラウドソーシング」も、近年注目を集めています。
在宅ワークについては「【未経験でもできる!】主婦(主夫)におすすめの在宅ワークは?」で詳しく紹介しています。
将来に備えるなら、収入を積み立てに回すことも検討しよう
再就職によって得た収入は、現時点での生活費や教育費はもちろん、将来に向けた備えとしても活用したいですよね。来るべき老後生活や病気療養・介護に備え、今のうちから収入を積み立てに回すことも大切です。
最後に、再就職によって得られた収入を貯蓄に回す手段や、手取り収入に直結する扶養の考え方について解説します。
将来に備えるため、iDeCoや個人年金保険を活用しよう
将来の老後生活に向けた貯蓄手段としての金融商品はいくつもありますが、ここではiDeCoと個人年金保険について紹介します。
どの貯蓄手段を選択するにしても、今の生活に無理なく、長期間継続させることが重要です。
iDeCoのメリット・デメリット
iDeCoとは、毎月積み立てたお金を自分で運用し、60歳以降に受け取る個人型確定拠出年金制度です。
メリットとしては、運用結果次第では将来の年金額が増やせる点、毎月お金を積み立てたとき、運用したとき、受け取るときに税制の優遇を受けられることが挙げられます。
デメリットとしては、運用リスクは自己責任なので選んだ商品によっては元本割れの可能性がある点、また60歳まで原則積み立てたお金を引き出せない点などがあります。
個人年金保険のメリット・デメリット
個人年金保険とは、一定の年齢まで保険料を積み立て、契約時に定めた年齢から年金を受け取ることができる保険商品です。
メリットとしては、老後資金を着実に準備できる点、払い込んだ保険料額に応じて個人年金保険料控除が受けられ節税効果がある点です。
デメリットは、途中解約をすると元本割れを生じてしまう点があります。
将来受け取るお金を増やしたいならiDeCo、確実に貯めたいなら個人年金保険
どちらが向いているかは、その人のリスク許容度によります。
投資性の強いiDeCoは、運用結果次第では増やせる反面、元本割れを生じてしまうリスクもあります。一方、個人年金保険は決まった金額を確実に準備することができます。
リスクを負っても積極的に増やしたい人はiDeCo、リスクは負わず確実に決まった金額を残したい人は個人年金保険を選択するのが良いでしょう。
フコク生命の個人年金保険「みらいプラス」の特長はこちらから。
扶養の範囲内にするかは収入や働き方次第
再就職を検討する上で必ず話題に上がるのが、夫の扶養に入るか否かという点です。将来の蓄えとして、少しでも手取り金額を増やしたいと考える場合は、重要な検討ポイントとなります。
扶養内で働くか、扶養から外れるかは、それぞれメリット・デメリットがありますので、収入や働き方によってしっかりと検討しましょう。
扶養に入るメリット・デメリット
妻の年間の収入額が130万円を超えなければ、社会保険上の扶養に入ることができます。
メリットは自分で保険料を負担しなくても、健康保険の給付や年金を受け取れる点です。ただ、収入を扶養の範囲内に抑えなければならないため、勤務先や仕事内容が限定される点がデメリットといえます。
扶養から外れるメリット・デメリット
扶養から外れるメリットは、条件を満たせば健康保険の傷病手当金が受けられる、自分で厚生年金を支払うことで将来の年金受給額が増えるなど、手厚い保障が確保できる点です。デメリットは社会保険料の負担が増え、収入次第では手取り額が減ってしまう点です。
まとめ
主婦の再就職は不利と考えている人も多いですが、自分ひとりで悩まずに多様なサービスを活用してみましょう。
自分や家族の生活を豊かにするためにも、自分の働き方や希望に合った再就職を実現できるようにしっかりと情報収集を行いましょう。
また、再就職によって得た収入は将来に向けて有効活用するのがおすすめです。増えた収入は今のために使うだけでなく、未来のためのお金としても確保できるようになると、将来の設計もしやすくなるでしょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
記事提供元:株式会社ぱむ