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「仕事に行くのが辛い」と感じる日が続き、社会人として働いていけるか不安な方もいるでしょう。しかし、仕事に行きたくないと感じるのは、決して珍しいことではありません。本記事では、仕事に行きたくないと思う理由や今すぐできる現実的な対処法などを解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
仕事に行きたくないと思う理由
仕事に行きたくないと感じる背景には、さまざまな要因があります。ここでは、仕事に行きたくないと感じる代表的な理由を見ていきましょう。
1.人間関係での悩みがある
上司の高圧的な態度や理不尽な指示、同僚との相性の悪さ、陰口や無視など、職場の人間関係は大きなストレス要因になります。
仕事そのものよりも、「人に気を遣い続けること」に疲れてしまい、出社するだけで気力を消耗してしまうケースも少なくありません。職場の空気が合わない状態が続くと、常に緊張したまま過ごすことになり、心身ともに疲弊してしまいます。
2.仕事のミスや失敗に対する恐怖心がある
「また怒られるのではないか」「迷惑をかけてしまうのでは」といった不安が強いと、仕事に行くこと自体が怖くなってしまいます。
特に責任感が強い人ほど、ひとつのミスを必要以上に引きずりやすく、自己否定に陥りがちです。「失敗=自分の価値が下がる」と感じる場合は、職場に向かうだけで強いストレスを感じるようになるでしょう。
3.業務量や残業が多い
業務量が多く、毎日のように残業が続いていると、心身ともに疲労が蓄積していきます。「今日も終わらない」「明日もこの作業が待っている」と考えるだけで気が重くなり、仕事に行く前から消耗してしまう人も少なくありません。
特に、終わりが見えないタスクが常に積み重なっている、定時で帰れる雰囲気がないといった環境では、慢性的な疲れが抜けにくくなります。帰宅しても食事と睡眠だけで一日が終わり、趣味や休息の時間が取れない状態が続くと、「何のために働いているのか分からない」という気持ちに陥りやすくなるでしょう。
4.通勤が辛いと感じる・ストレスになっている
通勤そのものが大きな負担になっているケースも少なくありません。満員電車での圧迫感や騒音、長時間の移動による疲労は、仕事が始まる前から心身のエネルギーを消耗させてしまいます。
また、通勤時間が長いと自由に使える時間が減り、「仕事のためだけに一日が終わってしまう」「自分の人生なのに、移動だけで消耗している」と感じやすくなります。仕事そのものに問題がない場合でも、通勤が苦痛であるがゆえに「仕事に行きたくない」と感じてしまうケースもあるのです。
5.給与や待遇に対して不満がある
業務内容や責任の重さに対して、給与や待遇が見合っていないと感じると、仕事へのモチベーションは大きく下がります。特に、評価基準が不透明な職場や、成果より年功序列が重視される環境では、「頑張っても意味がない」と感じやすくなります。その結果、仕事に対する前向きな気持ちを保つのが難しくなってしまうのです。
6.やりがいが感じられない・将来が見えない
毎日同じ作業の繰り返しで、成長している実感が持てないと、仕事に対するモチベーションは下がっていきます。自分の仕事がだれの役に立っているのか分からなかったり、成果が評価されている実感がなかったりすると、「この仕事を続ける意味はあるのだろうか」と感じてしまうものです。
また、将来のキャリアが見えない状態も、仕事に行きたくなくなる大きな要因です。この会社で働き続けた先にどんな未来があるのか想像できないと、不安や焦りが強くなり、日々の業務に前向きになれなくなります。
このように、やりがいを感じられない状態が続くと、精神的な消耗は大きくなります。働く意味を見いだせないまま時間だけが過ぎていく感覚が、「仕事に行きたくない」という気持ちにつながってしまうのです。
7.心身の不調や生活リズムが乱れている
睡眠不足や慢性的な疲労、朝起きられないといった不調は、「仕事に行きたくない」と思ってしまう要因になります。
また、「理由もなく涙が出る」「動悸がする」「夜なかなか眠れない」といった症状が出ている場合、脳や自律神経が疲れ切っているサインの可能性があるでしょう。
8.気持ちの切り替えがうまくできていない

休日であっても仕事のチャットが気になったり、翌日の予定や対応を頭のなかで何度もシミュレーションしてしまったりする状態が続くと、心が休まりません。
オンとオフの切り替えがうまくできず、常に仕事モードのままでいるため、脳が十分に休息できず、仕事へのストレスが蓄積していきます。その結果、働く前から疲れを感じ、「仕事に行きたくない」と思うようになってしまいます。
実際に仕事で不安やストレスを感じている人は多い?
仕事に対して不安やストレスを感じている人は、決して少数派ではありません。
厚生労働省が実施した「令和6年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活について「強い不安・悩み・ストレスがある」と回答した人は68.3%にのぼっています。つまり、働いている人のおよそ 3人に2人以上 が、仕事に何らかの強いストレスを感じているというわけです。[参考1]
就業形態別に見たストレスを感じる要因の割合(主なもの3つ以内)は以下の通りです。[参考1]
強い不安、悩み、ストレスと感じる事柄がある=100%における比率(%)表示
| 正社員 | 契約社員 | パートタイム労働者 | 派遣労働者 | |
| 仕事の量 | 45.0 | 47.0 | 31.7 | 31.3 |
| 仕事の失敗、責任の発生等 | 37.7 | 31.3 | 32.0 | 22.7 |
| 対人関係(セクハラ・パワハラを含む) | 26.7 | 19.6 | 23.4 | 36.9 |
| 仕事の質 | 25.4 | 39.2 | 26.9 | 18.1 |
| 会社の将来性 | 23.3 | 38.8 | 9.4 | 5.5 |
| 役割・地位の変化等(昇進・昇格・配置転換等) | 22.7 | 3.5 | 12.2 | 5.7 |
| 顧客、取引先等からのクレーム | 21.3 | 8.5 | 26.6 | 9.4 |
| 雇用の安定性 | 8.6 | 32.1 | 8.6 | 54.7 |
もっとも多かったのは「仕事の量」で、正社員では45.0%、契約社員では47.0%がストレス要因として挙げています。次いで多いのが「仕事の失敗や責任の発生」で、正社員は37.7%、パートタイム労働者でも32.0%と高い割合を占めています。
また、「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」については、派遣労働者で36.9%と特に高く、人間関係のストレスが大きな負担になっているようです。そのほかにも、「仕事の質」や「会社の将来性」「雇用の安定性」など、立場によって感じる不安の内容が異なる点も特徴です。
参考1:厚生労働省「令和6年労働安全衛生調査(実態調査)」【個人調査】
仕事に行きたくないと思ったときの対処法
仕事に行きたくないと感じたとき、無理に気持ちを押し殺す必要はありません。ここでは、仕事に行きたくないと思ったときの対処法を解説します。
1.苦手な人とは物理的・心理的な距離を置く
職場の人間関係に悩んでいる場合、相手を変えようとすることは現実的ではありません。相手の性格や考え方は簡単に変わらないため、自分の受け取り方や関わり方を調整して心を守ることが大切です。
必要以上に関わらない、業務上のやり取りだけに絞る、距離を取れる席や環境を選ぶなど、物理的・心理的に距離を置くことで、人間関係のストレスを軽減できます。
2.全てを完璧にこなそうとしない
仕事に真面目な人ほど、常に100点を目指してしまいがちです。しかし、完璧を求めるほど時間も労力もかかり、疲れやすくなってしまいます。
それよりも、まずは60点くらいの完成度で一度提出し、修正を受けながら仕上げていくほうが、結果的に評価されることも多くあります。完璧に仕上げてから出すよりも、早めに共有して方向性を確認したほうが、精神的な負担も軽くなるでしょう。
3.優先順位を整理し、上司に相談してみる
仕事が辛く感じるときは、タスクが頭のなかで整理できていない場合が多くあります。まずは抱えている業務を書き出し、何を優先すべきなのかを可視化してみましょう。
その上で、「このなかでどれを優先すべきか」「どれを後回しにしてもいいか」を上司に相談してみるのも一つの方法です。自分だけで抱え込まず、上司に判断を委ねることで、優先順位が明確になってストレスを感じにくくなるでしょう。
4.勤務形態や時間の変更ができないか交渉してみる
通勤や勤務時間が大きなストレスになっている場合は、働き方そのものを見直せないか相談してみるのも一つの方法です。時差出勤やフレックスタイム制度を利用して満員電車を避ければ、通勤の負担を軽減できます。
また、可能であれば週に数回でもテレワークを取り入れられないか、上司に相談してみましょう。通勤の回数を減らせば、体力的にも精神的にも余裕が生まれます。
5.転職を視野に入れてみる

今の職場で時間や仕事量の調整が難しければ、転職も検討しましょう。無理を重ねて心や体をすり減らしてしまうよりも、環境を変えることで状況が大きく改善するケースも少なくありません。
また、実際に転職しなくても、転職サイトを見てみたり、自分の市場価値を確認したりするだけでも、「ここしかない」という思い込みから抜け出しやすくなります。ほかの選択肢があると分かれば、気持ちは楽になるでしょう。
6.仕事は「人生を楽しむための資金源」と割り切る
仕事にやりがいや意味を見出そうとしすぎると、うまくいかないときに気持ちが大きく落ち込んでしまいます。全ての仕事に情熱を持てなくても、それは決しておかしなことではありません。
そんなときは、「仕事は生活費や趣味のための手段」と割り切ることで、気持ちが楽になる場合もあります。例えば、推し活や旅行、趣味の時間を楽しむために働いていると考えれば、仕事のストレスは軽減されるでしょう。
7.休暇を取り、睡眠と食事を最優先にする
仕事に行きたくない気持ちが強いときは、心よりも先に体が限界に近づいていることがあります。食欲がない、眠れない、何をしても楽しく感じないといった状態が続いている場合は、すでに疲れがかなり溜まっているサインです。
この段階では、気合や根性で乗り切ろうとするのは逆効果になりやすく、まずはしっかり休むことが必要になります。可能であれば休暇を取り、睡眠と食事を最優先にすることを意識してみてください。また、辛い状態が続く場合は、無理をせず医療機関に相談することも大切です。
8.脳に仕事の終了を認識させる
仕事が終わっているのに、頭のなかでずっと仕事のことを考えてしまう状態が続くと、気持ちが休まらず疲れが溜まっていきます。こうした状態を防ぐためには、意識的に「仕事はここで終わり」と脳に伝える工夫が必要です。
例えば、退勤後のルーティンを確立するのも一つの方法です。帰りにコンビニに寄る、家に着いたらすぐ部屋着に着替える、シャワーを浴びるなど、決まった行動を習慣にすることで、脳が「仕事が終了したこと」を認識しやすくなります。
こうした小さなルーティンを作ることで、オンとオフの境界がはっきりします。仕事が終わったあとはしっかり休む時間だと認識させることが、疲れを溜め込まないための大切なポイントです。
仕事に行きたくないと思う前にできること
仕事に行きたくないと感じる気持ちは、ある日突然強くなるものではありません。多くの場合、気づかないうちにストレスが積み重なり、限界を超えたときに一気に表に出てきます。
そのため、仕事に行きたくないと思う前にできる対策を知っておくことが大切です。ここでは、気持ちがつらくなる手前で立ち止まり、心の負担を軽くするために、日常的に意識しておきたいポイントを紹介します。
1.ストレスサインや限界ラインを把握しておく
人にはそれぞれ、ストレスが限界に近づいたときに現れるサインがあります。
例えば、甘いものを無性に食べたくなる、朝のため息が増える、休日なのに疲れが抜けない、些細なことでイライラするなど、人によって現れ方はさまざまです。
こうした自分なりのSOSサインを把握しておくことで、限界を迎える前にペースを落としたり、休息を取ったりする判断ができるようになります。いわば、自分自身の取扱説明書を作っておくイメージです。
無理をしてから対処するのではなく、「少しおかしいな」と感じた段階で立ち止まることが、前向きに働き続けるためには重要です。
2.気軽に相談できる味方を作っておく
仕事の悩みを一人で抱え込んでしまうと、ストレスが限界まで溜まってしまいます。小さな不満や違和感をだれにも話せずにいると、気持ちがどんどん追い込まれてしまいます。
そのため、気軽に話せる味方をあらかじめ作っておくことが大切です。職場の同期や信頼できる先輩、昔からの友人、家族など、立場や距離感は問いません。
3.逃げ道を確保しておく
仕事が辛くなってくると、「ここを辞めたら終わりかもしれない」と感じてしまう場合があります。そう思い込んでしまうほど、今の環境に耐えるしかないような気持ちになり、心の余裕がなくなっていきます。
そんな状態を防ぐためには、あらかじめ逃げ道を持っておくことが大切です。資格を取得する、貯金をする、転職サイトに登録するなどして、逃げ道を用意しましょう。
「いざとなれば別の選択肢もある」と思えることは、心の保険のようなものです。逃げ道があると分かっていれば、今の仕事への向き合い方に余裕が生まれます。
4.仕事の後のご褒美や休日の予定を入れておく
仕事だけの毎日が続くと、どうしても気持ちは沈みがちになります。そんなときは、「この仕事が終わったら楽しみがある」という小さな目標をあらかじめ用意しておくことが効果的です。
好きなご飯を食べに行く、動画を観る、旅行の予定を入れるなど、内容は何でも構いません。大切なのは、楽しみを後回しにせず、先に予定として入れてしまうことです。頑張った先に楽しみを用意していれば、仕事へのモチベーションを維持しやすくなります。
まとめ
仕事に行きたくないと感じることは、決して特別なことではありません。人間関係や業務量、通勤の負担、将来への不安、心身の疲れなどが重なることで、だれにでも起こり得るものです。
重要なのは、その気持ちを甘えや自分の弱さだと決めつけないことです。無理を続けてしまうと、気づかないうちに心や体が限界を迎えてしまいます。少しでも違和感を覚えた時点で立ち止まり、自分の状態を見直すことが大切です。
仕事は人生のすべてではありません。今の働き方が辛いと感じているなら、体や心が休息を求めているサインである可能性があります。無理をしすぎず、自分を守る選択を大切にしていきましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
宮崎 千聖(みやざき ちさと)
FPライター。神戸大学経済学部卒業後、銀行の融資課にてローンの相談・手続きを担当した。退職後はライターとして、メガバンクや司法書士法人のオウンドメディアなどで記事を執筆。カードローンやクレジットカード、資産運用、債務整理など幅広いジャンルで執筆している。2級FP技能士、証券外務員一種
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