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日々の業務をこなす中で「今の仕事に大きな不満はないけれど、心からやりがいが見つからない」と、自分のキャリアに悩む瞬間があるかもしれません。しかし、自分と向き合い、ライフワークが何かを正しく知ることで、その漠然とした不安は解消へと向かいます。そこで本記事では、人生をより豊かにするライフワークの意味や見つけ方を解説します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
ライフワークとは
ライフワークとは、生涯をかけて追求する趣味や仕事、生きがいや使命そのものを指します。収入や他者からの評価を第一の目的とせず、活動自体に深い喜びや満足感を見出すものです。内から湧き上がる情熱を原動力に、自分の成長を実感しながら社会へ貢献するものをライフワークといいます。
ライフワークと似ている言葉
日常生活では、ライフワークに似た言葉が多くあります。それぞれの言葉の意味を知ることは、自分が「仕事や人生に何を求めているのか」に気付くきっかけにつながるかもしれません。
ここでは、ライフワークと混同されやすい言葉の意味を解説します。それぞれの意味を整理し、自分の働き方を見つめ直すための参考にしてください。
1.趣味
趣味とは、個人が楽しみや気晴らしを目的として、仕事や学業以外の自由な時間におこなう活動のことです。収入を得るのが目的ではなく「好きだから」「楽しいから」と言う純粋な気持ちが原動力となります。ライフワークには社会への貢献や自己実現といった目的意識が含まれるのに対して、大半の人にとっての「趣味」という言葉は自己満足の範囲で完結するものを指すことが多いでしょう。
生涯をかけて趣味に打ち込んでいるような方にとっては、趣味がライフワークといえるでしょう。
2.仕事
仕事とは、生計を立てるために労働力を提供し、その対価として報酬を得る、経済活動を指す言葉です。仕事は金銭を得る手段と同時に、社会とのつながりや自己成長の場でもあります。
情熱や自己実現のために仕事を行っている人は、仕事がライフワークといえるでしょう。
報酬や待遇、社会的地位などに重きを置いて仕事をしている人は、仕事=ライフワークというわけではないでしょう。
3.天職
天職とは「天から授かった仕事」と書くように、生まれ持った才能や性質に合った職業のことです。天職に就くことで、自然と高い能力を発揮しやすい傾向があります。ライフワークは、適性に関係なく、成し遂げたいことへ生涯をかけて取り組む仕事のため、天職とは少しニュアンスが異なります。
4.ライスワーク
ライスワークとは、ご飯を食べるため、つまり、生きることを目的とする働き方を指します。安定した収入や経済的な基盤を確保することに重きを置く考え方です。ライフワークが情熱や生きがいを追求するのに対し、ライスワークはやりがいや自己実現よりも安定した収入を確保するためにおこなう仕事のことをいいます。
5.ライトワーク
ライトワークとは、英語の「Light(光)」から成る、奉仕的な活動・仕事のことを指す言葉です。自分の利益や報酬のためでなく「人の役に立ちたい」「社会をより良い場所にしたい」と言う思いや使命感が原動力になります。職業だけでなく、困っている人に手を差し伸べたり、ボランティア活動に参加したりすることも、広い意味でのライトワークです。ライフワークは自分の使命を果たすことに焦点を当てているのに対して、ライトワークは他人の幸福や利益を優先する点に違いがあります。
6.ライクワーク
ライクワークとは、英語の「Like」から、自分の好きなことや得意なことを仕事にする働き方のことを指します。好きなことそのものが仕事のため、業務に対するモチベーションを高く維持しやすいのが特徴です。ライクワークに就ければ、仕事とプライベートの垣根を感じることなく、楽しみながらスキルや知識を深められるでしょう。ライフワークは「生きがい」や「使命感」を重要視するのに対し、ライクワークは「好き」を基準に選ぶ点で異なります。
7.ワークライフバランス
ワークライフバランスとは「仕事(ワーク)」と「私生活(ライフ)」の両方の充実を目指す考え方です。仕事に偏りすぎることなく、家族・友人との時間や趣味、休養など、プライベートの時間も大切にすることで、人生全体の満足度を高めようとする取り組みを指します。
考え方が多様化している現代では、仕事での責任を果たしつつ自分の時間をしっかりと確保したい、結果として長期的にキャリアを築きたい方が増えています。
ライフワークを見つけるメリット
ライフワークを見つけることで、日々の生活に目的意識が生まれ、人生そのものに良い影響を与えます。ここでは、ライフワークを見つけることのメリットを解説します。
1.充実した人生が送れるようになる

ライフワークを見つけることで、日々の生活に満足感が生まれ、充実した人生が送れるようになります。
誰かにやらされるのではなく、自分の意志で取り組むライフワークは、ひとつひとつの行動に意味を見出し、モチベーションや自己肯定感を高めてくれます。たとえ困難な壁にぶつかったとしても、自分で選んだ道であれば、乗り越える過程すらも楽しめるでしょう。
2.自己成長につながる
ライフワークに取り組むことで、新しいスキルや知識を取得する意欲が自然と湧き上がり、人間として成長し続けられます。全力を注げる分野のため、プライベートの時間でも、自発的に「もっと知りたい」「もっと上手くなりたい」と言う探求心が生まれるためです。
ライフワークはプライベートの時間を充実させるだけでなく、そこで得たスキルや知識が自分の市場価値を高め、より充実したキャリアを築くための強力な武器となるでしょう。
3.ストレスの軽減や健康の維持につながる
好きなことや貢献できる分野に身を置くと、日々のストレスを和らげ、心身の健康維持につながります。
精神的な疲労は、モチベーションの低下を招くだけでなく睡眠の質の悪化や集中力の低下など、身体的な健康にも影響を及ぼしかねません。しかし、心の底から情熱を注げるライフワークがあれば、人生に前向きな目的意識が生まれ、困難な状況に直面しても乗り越える活力が湧いてくるでしょう。
キャリア形成だけでなく、自分らしい健やかな人生を送るために、ライフワークを見つけて大切に育てていくことが重要なのです。
ライフワークの見つけ方
自分自身の内面と対話し、過去の経験をひとつひとつ棚卸ししていく中で、少しずつライフワークの輪郭が見えてくるものです。ここでは、ライフワークの見つけ方を紹介するので、じっくりと自分と向き合ってみてください。
1.成功体験や失敗体験を振り返ってみる
これまでの人生における成功体験と失敗体験を振り返ってみましょう。
成功体験を振り返ることで、自分がどのような状況で能力を発揮し、何に喜びを感じるのかが見えてきます。例えば、チームのリーダーとしてプロジェクトを成功させた経験があるなら、人々をまとめることにやりがいを感じるのかもしれません。
一方で、失敗体験は、本当に大切にしている価値観を教えてくれます。仕事で交渉が成立しなかったとき、契約を失った事実よりもお客さまの信頼を得られなかったことに対して落ち込んだ場合には、結果よりも人との関わりを大切にしていると気づけるでしょう。
このように心に残っている成功・失敗体験を振り返ることで、ライフワークを見つけられる可能性があります。大小に関わらず、あなたの心が動いた瞬間を丁寧に掘り起こしてみてください。
2.感謝されて嬉しかったことを思い出してみる
これまでの人生で誰かに感謝されて、心の底から「嬉しい」と感じた瞬間を思い出してみましょう。嬉しいと感じた理由には、貢献意欲や情熱、才能が隠れています。
例えば、仕事で後輩の相談に乗って「おかげ様で助かりました」といわれたときに、満足感や喜びを感じた場合には、人の成長をサポートすることがライフワークにつながるかもしれません。
また、何に対して感謝されたのかを分析することで、自分にとって当たり前だと思っていた能力が、他人を助けられるスキルだと気付きます。過去の記憶を辿り、心に残っている感謝の言葉を書き出してみてください。
3.楽しい・幸せと感じた経験を考えてみる
時間を忘れるほど何かに夢中になったり、穏やかな幸福感に包まれたりした瞬間を掘り下げてみましょう。なぜ「楽しい」「幸せ」だと感じたのかを分析することで、自分がどのようなことにやりがいを見出せるのか判断できます。
例えば、学生時代にギターの演奏をして、仲間と音を合わせたときの一体感に楽しさや幸せを感じた場合には、チームで協力して何かを創り上げる仕事に喜びを見出すタイプの人だといえます。
仕事とは関係がないような経験からも、ライフワークの軸となる価値観を探すことができるでしょう。
4.自分が得意なこと好きなことを洗い出す

「得意なこと」や「好きなこと」をそれぞれ分けて、思い付く限り書き出してみましょう。
得意なことは、人から褒められたり、あまり苦労せずにできたりすることで、他者に価値を提供する手段となります。また、好きなことは、時間を忘れて没頭できることや考えるだけでワクワクする、活動のエネルギー源です。
例えば「細かい作業を続けるのが得意」で「プラモデル作りが好き」なら、専門的な職人や技術者としての才能が隠れているかもしれません。得意なことと好きなことを、些細なことでも良いので、それぞれ10個以上書き出してみてください。
5.苦手なことや嫌いなことを洗い出す
「苦手なこと」や「嫌いなこと」を正直に書き出してみましょう。ネガティブな面にも目を向けることで、自分が何を避けたいのかを明確にできます。
例えば「大人数の前で話すのが苦手」「単調な作業を繰り返すのが嫌い」「厳格なルールに縛られたくない」と挙げてみます。その場合「少人数で深く関わる」「変化や創造性のある」「裁量権の大きい」仕事に、心地良さややりがいを感じる可能性が高いでしょう。
ライフワークを見つける際は、好きなことや得意なことを追求するのと同時に、苦手なことや嫌いなことを手放すことも大切です。
6.やってみたかったこと・これから挑戦してみたいことを考える
今までやってみたいけど、一歩を踏み出せなかったもの、諦めていたもの、これから挑戦してみたいと思っていたことを自由に想像してリストアップしましょう。その際、時間やお金、年齢などの現実的な制約は、一度すべて忘れることが大切です。
ライフワークは、必ずしも過去の経験の延長線上にあるとは限りません。これまで未経験の分野に、情熱をかき立てられるライフワークが隠れている可能性があります。自分の心に正直になり、自由な発想で未来の可能性を探ってみましょう。
7.自分の価値観について考えてみる
自分が何に対して価値を見出すのか、何のためなら時間をかけたいと思うのかを今一度考えてみましょう。価値観とは、自分が何に心を動かされ、何のためなら時間とエネルギーを注ぎたいのかと言う判断基準のことを指します。
例えば、自分の休日を丸一日使って、近所の子どもたちに野球を教えたいと思うのであれば「人の育成」を大切にしているのかもしれません。また、チームが1つになっていく過程に感動する場合には「共同体」や「一体感」が価値観の軸となります。
時間をかけたいと思う対象は、価値観を映し出す鏡です。一度立ち止まって、自分の価値観を考えてみてください。
まとめ
日々の仕事に追われる中で抱く「このままでいいのだろうか」と言う漠然とした不安も、自分自身と向き合うことで、未来への希望に変えることが可能です。
ライフワークは、すぐに見つかる人もいれば、時間がかかる人もいます。大切なのは、焦らずに自分の内なる声に耳を傾けることです。自分らしいキャリアと人生を歩むために、休日に時間を作り、自己分析してライフワークを探してみてください。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
高山 さとみ(たかやまさとみ)
金融・不動産専門ライター。法学部を卒業後、大手金融会社でライフプランニングの相談・提案業務に従事。その後、インテリアメーカーで建設現場の部材管理を担当。現在は「読者にわかりやすく伝える」をモットーに、ライター・ディレクターとして活動中。2級FP技能士
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ

