三大疾病とは?かかるリスクや保険について今一度考えよう

三大疾病とは?かかるリスクや保険について今一度考えよう

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三大疾病という言葉は聞いたことがあるけど、具体的にどの病気を指すか明確に答えられる方は意外と少ないかもしれません。
まずは三大疾病についての基礎知識と、三大疾病に罹患してしまうとどのようなリスクがあるのかを知っておきましょう。

この記事では、三大疾病の解説とそれに備える方法を解説します。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

三大疾病とは?

三大疾病とは、日本人の死因上位であるがん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患を指します。
まずは、それぞれどのような病気なのか理解しておくことが重要です。

がん(悪性新生物)

がんとは、異常な細胞が増えることで、正常な細胞の働きを抑制してしまう病気です。
2020年のデータでは、がんになる確率は男性65.5%、女性51.2%と高く、さらにがんで死亡する確率は男性26.7%、女性17.9%となっています。[参考1]
がんのなかでも、とくに死亡数の高いのが、肺がん・大腸がん・胃がんです。がん患者数の多さでは、男性は前立腺がん、女性は乳がんが1位にきます。[参考2]

参考1:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計
参考2:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計

心疾患

心疾患とは、心臓になんらかの異常が起き、正常に作動しなくなる病気です。脈が乱れたり、心臓の壁が分厚くなったりとさまざまな原因で起こります。

なかでも多いのが、心不全です。[参考3]
心不全とは、心臓のポンプ機能が悪くなり、全身に血液を送る際、うまく血液を送れなくなってしまう病気です。
血管が詰まってしまったり、血圧が高すぎたりといった原因があります。

参考3:厚生労働省「第7表 死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)

脳血管疾患

脳血管疾患とは、脳の血管に異常が起き、脳細胞が破壊されてしまう病気の総称です。
血管から血液が漏れる出血性と脳に血液が送られなくなる虚血性の2種類があります。

くも膜下出血や脳梗塞、脳動脈瘤などが脳血管疾患に分類されます。
脳に送られる血液には酸素が含まれており、脳を正常に動かすために酸素は欠かせません。

脳の血管に異常が起こり、脳へ送られる血液量が少なくなると、脳がうまく働かなくなり、最悪の場合は突然死を招く恐れがあります。

三大疾病は死亡原因の上位に入る病気

病室で患者の手を優しく握る医者

厚生労働省が発表する「令和3年人口動態統計」によると、日本人の死因第1位は、がん(悪性新生物)でした。[参考4]
続いて第2位は心疾患、第3位は老衰、第4位は脳血管疾患です。
老衰を除いた日本人に多い死因である三大疾病になると、どれくらい入院日数や費用が必要になるのでしょうか。

参考4:厚生労働省「令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況(第6表の性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合)

三大疾病の入院日数はどれくらい?

三大疾病の1つ、がんにかかった人の入院日数は、厚生労働省の「令和2年患者調査の概況」によると平均19.6日です。[参考5]
心疾患の入院日数の平均は全体で24.6日と、がんよりも平均の入院日数が長くなっています。
脳血管疾患にかかった人の入院日数は、平均77.4日です。
脳血管疾患により身体機能が低下し、リハビリが必要になるためと考えられます。

参考5:厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況(3 退院患者の平均在院日数等)

三大疾病にかかる費用

三大疾病の治療等にかかる費用として、主に以下のものがあげられます。

  • 診察費
  • 検査費
  • 入院費
  • 手術費
  • リハビリ費
  • 介護サービス費

がん治療には、上記の他に放射線治療費や薬物療法費などがかかります。
厚生労働省の「令和2年度 国民医療費の概況」によると2020年のがん全体の医療費は、4兆6,880億円です。[参考6]
2022年がん患者数(予測)が約100万人のため、一人当たり約468万円かかる計算です。[参考7]

参考6:厚生労働省「令和2(2020)年度 国民医療費の概況(表7) 年齢階級、傷病分類別医科診療医療費(上位5位)
参考7:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計予測

三大疾病にかかる要因や発生するリスクとは?

ここまで、三大疾病の基礎知識や入院日数の平均、費用を解説してきました。
次に三大疾病にかかる要因や、かかることで起こるリスクについて説明していきます。

三大疾病になる要因

がんになる要因には、主に生活習慣や感染、遺伝的素因などが挙げられます。国立がん研究センターによると、男性のがんで43.4%、女性のがんで25.3%は生活習慣や感染でがんになったと考えられるとのことです。[参考8]
生活習慣のうち、大きな原因のひとつとして知られるのは喫煙です。喫煙が原因でがんになったと考えられるのは、男性で約23.6%、女性で約4.0%です。

心疾患になる要因には、主に高血圧・喫煙・高脂血症の3つがあります。[参考9]
先天性の心疾患もありますが、成人後に起こるのは上記の要因によるものが大半です。
次に多い脳血管疾患になる危険要因は、高血圧・喫煙・耐糖能異常・多量飲酒の4つです。
とくに、メタボリックシンドロームの状態で、上記の要因に当てはまる場合、それぞれが軽症でも脳血管疾患になるリスクが高まります。

参考8:国立がん研究センターがん情報サービス「がんの発生要因
参考9:厚生労働省「循環器病

三大疾病によって生じる金銭的リスクとは

三大疾病にかかることで、入院や通院などに費用がかかるリスクがあります。とくに治療が長期に渡れば渡るほど、費用負担が大きくなるでしょう。
また、三大疾病の症状の程度が重い場合、これまでのように働けなくなる可能性も十分考えられます。
働けなくなれば、今までより収入が減少、もしくはなくなってしまうかもしれません。

医療費は高額療養費制度の利用で負担が軽減されますし、働けなくなった場合には傷病手当金や障害年金といった公的制度があります。

ただし、通院に必要な交通費や、教育費など家族にかかる費用は別途用意する必要があります。また、国民健康保険に加入している自営業者や、専業主婦には傷病手当金が支給されないため、三大疾病にかかった場合に受け取れる公的保障額は会社員よりも少なくなります。
保障が手厚い会社員や公務員も、公的保障だけでは今までの生活に比べて家計が苦しくなる可能性があることに注意が必要です。

三大疾病に備えるための三大疾病保険について

通帳をみる婦人

前述のとおり、三大疾病にかかると収入減や医療費の負担増といったリスクが高まります。
では、どのように三大疾病に備えればよいのでしょうか。
ここでは、三大疾病に備えるための保険、三大疾病保険の特徴と選ぶときの注意点を解説します。

三大疾病保険の特徴

そもそも三大疾病保険とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中(脳出血・くも膜下出血・脳梗塞)のいずれかにかかった場合に、一時金を受け取ることのできる保険です。
対象となる疾病は保険商品によって異なりますので、保険会社に確認をしてみてください。
保険の一時金とは、まとまったお金を受け取れる仕組みで、手術など大きな医療費が必要なときに役立ちます。

三大疾病保険に似た保険としてがん保険があげられますが、がん保険は保障ががんに限られる保険であるため、急性心筋梗塞や脳卒中に備えるためには、三大疾病保険への加入がおすすめです。

三大疾病保険を選ぶ際の注意点

三大疾病保険を検討する場合、以下のポイントに注意して選びましょう

  • 支払条件
  • 給付の回数

三大疾病保険に限らず、保険金を受け取るには各保険会社の支払条件を満たす必要があります。
支払条件を満たさない場合、該当の疾患になっても給付金が受け取れない可能性がある点を理解し、加入の際は支払条件をきちんと読んでおきましょう。

さらに、給付の回数も保険加入の前に確認しておきましょう。
三大疾病保険の一時金は、受け取れる回数が決まっている場合が多いです。
無制限の場合も、1年の間に何回受け取れるかは決まっている場合が多いため、三大疾病保険を選ぶときには注意が必要です。

保険で三大疾病にだけ備えておけば大丈夫?

冒頭でも説明したとおり、日本人の死因上位はがん・心疾患・脳血管疾患の三大疾病です。
しかし、死因として多いのは三大疾病だけではありません。
2021年のデータでは、死因の第8位に腎不全がランクインしており、高血圧の死亡数は約1万人、糖尿病は約1万4,000人です。

病気に備えるためには三大疾病はもちろん、日本人がかかりやすい病気に対する保障が受けられる保険に加入しておくことがおすすめです。

フコク生命の「ワイド・プロテクト」なら、三大疾病に加え高血圧性疾患・糖尿病・腎疾患・肝疾患・膵疾患といった8大生活習慣病を含む病気・ケガをカバーできます。8大生活習慣病による入院の場合、支払回数・日数無制限で給付金を受け取れるほか、「生活習慣病入院特約」を付加すれば、8大生活習慣病による入院により手厚く備えることができます。
※詳しくは、ホームページをご覧ください。

三大疾病だけでなく、その他の病気・ケガへ備えたい場合は、幅広くカバーできる医療保険への加入を検討してみてください。

まとめ

三大疾病になると、入院費や通院費、手術費などが必要になるため、事前に備えておくことが重要です。
将来の病気に備えるためには、三大疾病保険がおすすめです。
三大疾病保険を選ぶときは、支払条件や免責期間、給付の回数上限を確認しておきましょう。

また、より幅広い病気・ケガに備えたいときは、フコク生命の「ワイド・プロテクト」も日本人がかかりやすい病気をカバーできるため、おすすめです。
フコク生命では、お客さまへのヒアリングをもとに、あなたに合った保障を提案しています。

※本記事の内容は公開日時点の情報となります。
法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。

【FP紹介文】
大木千夏(おおき ちなつ)
独立系FP、金融ライター。もともとは臨床検査技師として病院に勤務、その後フリーランスライターとして独立した。ライターとして活動するうち、金融業界に興味を持ちAFP取得後、独立して横浜に事務所開設。2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP。