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初めての一人暮らしは、新しい生活への期待とともに「何が必要で、どれくらい費用がかかるのか」が分からず、お悩みの方も多いでしょう。限られた予算のなかで、必要なものを効率よく揃えるのは難しいものです。
この記事では、部屋別や男女別に必要なものをリストアップし、費用の目安や揃える際の注意点まで詳しくご紹介します。リストを活用して必要なものを効率よく準備し、期待に満ちた新生活をスタートさせましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
一人暮らしにはなにが必要?
初めての一人暮らしを快適にスタートさせるには、必要なものを計画的に準備することが欠かせません。ここでは、部屋ごとに「最低限必要なもの」と「あると便利なもの」を整理しました。自分にとっての優先度はどのくらいかを考えながらチェックしてみてください。
1.玄関周り
玄関は毎日出入りする場所であり、第一印象が左右される空間です。ワンルームのようにスペースが限られている場合は、省スペースタイプのアイテムを選ぶのがポイントです。
【玄関周りで必要なもの】
| アイテム | ポイント | 目安金額 |
| 傘立て | ぬれた傘をそのままにしておくと床や靴が傷む原因に。ドアがスチール製ならマグネットタイプが便利。下に置く場合はコンパクトなものを選ぶ。 | 100円~2,000円程度 |
| スリッパ | まずは自分用だけでOK。冬は防寒用がおすすめ。それ以外の季節は必要に応じて準備する。 | 100円~1,000円程度 |
| シューズラック | 備え付けの靴箱がない場合は必須。靴の数とスペースに合ったものを選ぶ。 | 1,000円~3,000円程度 |
| 玄関マット | 汚れを拭き取る目的、またはインテリアとして活用する。必要性を感じてから揃えてもよい。 | 1,000円~3,000円程度 |
| スリッパラック | 玄関が狭い場合は不要。来客が多い場合は、あると見た目が整う。 | 1,000円~2,000円程度 |
2.寝室周り
1日の疲れをいやすためには、快適な睡眠環境づくりが欠かせません。ベッドか布団かは、部屋の広さや生活スタイルで決めましょう。遮光カーテンは睡眠の質を高めるだけでなく、冷暖房効率の向上にも役立ちます。
【寝室周りで必要なもの】
| アイテム | ポイント | 目安金額 |
| ベッド | 毎日布団をたたんで収納するのが面倒な人にはあると便利。棚やコンセント付きならスマートフォンの充電にも対応できる。 | 2万~5万円程度 |
| 布団類 | 掛け布団は冬用と夏用を準備。ベッドを使わない場合は敷布団も必要。 | 1万~3万円程度 |
| 枕 | 睡眠の質を左右する重要アイテム。自分の首や肩の高さに合うものを選ぶとよい。 | 1,000~5,000円程度 |
| シーツ・カバー類 | 洗い替え用に2セットあると便利。布団カバーや枕カバーの色を揃えると部屋に統一感が出る。 | 2,000~5,000円程度 |
| カーテン | 外からの視線を遮り、防寒・遮光効果もある。色柄は部屋の雰囲気に合わせて選ぶ。賃貸の場合は既製品で十分。窓のサイズを事前に測っておくこと。 | 3,000~1万円程度 |
3.キッチン周り

一人暮らしを始めるにあたって「自炊を頑張ろう」と意気込む方は多いものです。ところが、実際に暮らし始めてみると思いのほか忙しく、つい外食やコンビニで済ましてしまうのは、仕方のないことかもしれません。
最初は、最低限の調理道具や食器だけを揃えておき、生活リズムが整ってから少しずつ買い足していくのがおすすめです。
【キッチン周りで必要なもの】
| アイテム分類 | アイテム | 目安金額 |
| 調理器具 | 鍋・フライパン・包丁・まな板・菜箸・おたま・ボウル・ざるなど。(最初は最低限でOK) | 2,000~5,000円程度 |
| 食器・カトラリー | 皿・茶わん・コップ・箸など。(皿などは電子レンジ対応が便利) | 1,000~3,000円程度 |
| 家電 | 電子レンジ・冷蔵庫・炊飯器など。(電子レンジは温め中心なら単機能で十分。冷蔵庫は作り置きをする予定の人は冷凍室の広いタイプを。) | 電子レンジ:1万~2万円程度、冷蔵庫:2万~5万円程度、炊飯器:1万~5万円程度 |
| コンロ | 物件に備え付けがない場合は必要。内検時に確認を。自炊しない人はカセットコンロでもOK。 | 2,000円~2万円程度 |
| その他 | 水切りかご・ラップ・キッチンペーパー・スポンジ・洗剤・布巾・ゴミ袋など。 | 1,000円~2,000円程度 |
4.お風呂・トイレ周り
お風呂やトイレなどの水回りは、毎日使う場所だからこそ、清潔で使いやすい環境を整えておきたいものです。ユニットバスの場合は収納場所が少ないため、吊るすタイプやマグネット式の収納グッズを上手に活用しましょう。
【お風呂・トイレ周りで必要なもの】
| アイテム分類 | アイテム | 目安金額 |
| お風呂用品 | ボディソープ・シャンプー・コンディショナー・洗顔料・バスタオル・フェイスタオル・バスマット・シャワーカーテン(ユニットバスの場合)など。 | 2,000~5,000円程度 |
| トイレ用品 | トイレットペーパー・スリッパ・トイレブラシ・掃除用洗剤・消臭剤・便座カバーなど。 | 1,000~3,000円程度 |
| 洗面用品 | 歯ブラシ・歯磨き粉・ハンドソープ・フェイスタオル・ドライヤーなど。 | ドライヤー:2,000~2万円程度、その他:1,000円程度 |
5.その他
生活を快適にするためには、家具や家電以外にもさまざまな日用品が必要です。洗濯や掃除の道具はもちろん、照明やゴミ箱、救急用品なども暮らしに欠かせません。照明器具は部屋に備え付けられていない場合もあるため、事前に必ず確認しておきましょう。
【その他必要なもの】
| アイテム分類 | アイテム | 目安金額 |
| 洗濯用品 | 洗濯機・洗剤・柔軟剤・洗濯ネット・ハンガー・ピンチ・物干しざお(サイズ確認要)・その他物干しグッズ。 | 洗濯機:3万~5万円程度、その他:1,000~5,000円程度 |
| 掃除用品 | 掃除機・洗剤・雑巾など。 | 掃除機:2万~4万円程度、その他:1,000円程度 |
| 照明器具 | 備え付けがない場合は自分で準備する必要がある。 | 2,000~5,000円程度 |
| その他 | テーブル・救急用品・ゴミ箱・踏み台・自転車(必要な場合)など。 | 自転車、テーブル:1万~3万円程度、その他:1,000~5,000円程度 |
男性・女性・大学生別で一人暮らしの際に揃えておくと良いもの
一人暮らしの準備では、性別や立場によって優先して揃えるべきアイテムや、あると便利なアイテムが異なります。ここでは、男性、女性、大学生という3つの視点から、プラスして揃えておきたいアイテムをご紹介します。
1.男性の一人暮らしの場合
男性ならではの身だしなみを整えるアイテムはもちろん、社会人の場合はシューケア用品も揃えておくと安心です。
男性が揃えておきたいものの一例は以下のとおりです。
- ひげそり(または電動シェーバー)
- 靴ベラ
- シューケア用品
- 消臭グッズ
身の回りを清潔に整える習慣が、快適で自立した暮らしを支えるポイントです。
2.女性の一人暮らしの場合
女性の一人暮らしでは、快適さだけでなく安全面にも意識を向けて準備しましょう。補助鍵や防犯ベル、のぞき見防止用ドアスコープカバーといった防犯対策グッズも揃えておくと安心です。
女性が揃えておくとよいものは、以下のとおりです。
- ドレッサーまたはミラー付きコスメボックス
- ヘアアイロン
- 生理用品、サニタリーボックス
- 防犯グッズ
- 下着用洗濯ネット
- 全身鏡
セキュリティ面の強化や、日々の美容をサポートするアイテム、そしておしゃれな空間を演出する雑貨などをプラスすることで、より安心で充実した一人暮らしを送れます。
3.大学生の一人暮らしの場合
大学生活では、学業のほかにもアルバイト、サークル活動などで忙しい日々を送ることになります。そのため、自宅では学業に集中できる環境づくりを優先させましょう。
- ノートパソコン
- USBメモリ
- LANケーブル(Wi-Fiが不安定な場合)
- デスク・イス・デスクライト
- 本棚
- 銀行口座
アルバイト代の振り込みや仕送りの受け取り、家賃の支払いなどに必要となるため、現地の金融機関で新たに口座を開設しておくと便利です。
引っ越しの際に必要になるもの
引っ越し当日、荷ほどきをスムーズに行うには、必要なものをすぐに取り出せるようにまとめておかなくてはなりません。
まず、入居当日に必要なものを確認しておきましょう。
- 鍵
- 印鑑
- 身分証明書
- 筆記用具
- 引っ越しに関する契約書・重要書類
- ハサミ・カッター・ドライバー
- ガムテープ
- 軍手
- ビニール紐
- 掃除道具(掃除機、雑巾、除菌シート、ワイパー、ゴミ袋など)
- 飲み物、軽食
- スマートフォンの充電器
これらは、引っ越し時にすぐに開けられる箱やバッグに入れておくと作業効率が格段に上がります。
引っ越し後に揃えておくと良いもの
生活を始めるにあたって「すぐに必要ではないけれど、あると毎日の暮らしが豊かになるアイテム」は、引っ越し後に予算に合わせて少しずつ揃えていくと無駄がありません。
一人暮らしの生活をより快適にするためのアイテムの例を、種類別にご紹介します。
| カテゴリ | アイテム |
| 家具 | チェストや収納棚、ハンガーラック、カーペット、クッション、ソファ、食器棚 |
| 家電 | 電気ケトル、扇風機、アイロン、テレビ(テレビ台) |
| キッチン周り | 保存容器、計量スプーン・カップ、トング、大きい鍋、調理用ハサミ、来客用の食器、キッチンマット |
| お風呂・トイレ周り | 洗面器、風呂用イス、体重計 |
| 日用品 | 延長コード、電池、収納ボックス、時計、防災グッズ、害虫対策グッズ、工具 |
| 掃除用具 | 軍手、ゴム手袋、ハンディワイパー、各種掃除用洗剤 |
上の表のうち防災グッズに関しては、万一に備えてなるべく早めに揃えておきましょう。チェストや収納棚は、生活してみてから必要なサイズや数を判断すると失敗しにくくなります。ソファやテレビなどは、初期費用を抑えたい場合は後回しにするとよいでしょう。
一人暮らしにかかる費用の目安

一人暮らしには、家賃や光熱費などの「毎月の生活費」と、引っ越しや家具の購入などで最初に必要となる「初期費用」の2種類の支出があります。
主な目安は次のとおりです。
【初期費用】
- 賃貸物件の初期費用:家賃の4~5ヵ月分
- 家具・家電・その他の購入費:10~30万円前後
- 引っ越し費用(業者に依頼した場合):4万~12万円程度(荷物の量・距離・時期によって異なる)
生活費については、総務省の家計調査によると単身世帯(34歳以下)で月平均約17万円。日本学生支援機構の調査では、賃貸で一人暮らしをする大学生の生活費が月平均約18万円となっています。[参考1][参考2]
全体としては、初期費用が20~80万円前後、毎月の生活費が17万~18万円前後が目安です。住む地域やライフスタイルによっても差が生じるため、ご自身の生活に合った無理のない予算を立てましょう。
一人暮らしの生活費については「大学生の一人暮らしにかかる費用はどれくらい?生活費や初期費用について解説」や「社会人の一人暮らしにかかる費用は?家賃の目安や見るべきポイントについて解説」もあわせてご覧ください。
参考1:総務省「2024年家計調査(家計収支編)第13表」Excel(単身世帯調査)より「単身世帯34歳以下」のデータを参照
参考2:日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」P7
一人暮らしに必要なものを揃える際のポイントや注意点
一人暮らしの準備では、家具や家電を選ぶワクワク感がある一方で、勢いで買うと「思ったより使わなかった」と後悔することにもなりかねません。ここでは、限られた予算とスペースのなかで、満足感の高い買い物をするための具体的なポイントや注意点を解説します。
1.予算を決めておく
まず、一人暮らしで必要なものを揃えるために、使える予算の上限を決めておきましょう。購入するものは多岐にわたるため、予算を定めずにいると、ついあれこれと買いすぎてしまい、想定以上の出費になることが多いからです。
最初に全体の予算を確定させることで、一つひとつの出費に意識が向き、計画的な買い物ができます。特に高額になりがちな家電や家具については、予算のなかで優先順位をつけ、本当に必要な機能があるものを選びましょう。
2.必要なものを優先付けする
一人暮らしを始めるにあたり「今すぐ必要なもの」と「生活しながら買い足せるもの」をあらかじめ分けて優先順位をつけておくと、本当に必要なものだけを手に入れられます。
あれもこれもと一度に全てを揃えようとすると、予算オーバーになるだけでなく、結局使わないものが部屋のスペースを占めてしまうことにもなりかねません。
生活をスタートさせてから、実際に「これがないと不便だ」と感じたものだけを購入するようにすれば、本当に必要なものだけに費用をかけられます。
3.配置場所やサイズを事前に把握しておく
家具や家電を購入する前には、必ずどこに何を置くかを決めて、その設置場所のサイズを正確に測っておきましょう。特に冷蔵庫や洗濯機、ベッドのような大型のものは、少しのサイズ違いでも部屋に収まらなくなってしまう可能性があります。
また、家具や家電を置いたときに、ドアや収納の開閉を邪魔しないか、生活動線を圧迫しないかといった点も、事前に確認しておくと安心です。事前に寸法を測り、購入前に確認することで、失敗なくスムーズに配置できます。
4.色味や部屋のコンセプトを決めておく
部屋づくりで後悔しないためには、インテリアの配色や、部屋全体のコンセプトを最初に決めておくのがコツです。一つひとつは気に入って買ったものでも、色やデザインがバラバラだと、部屋全体に統一感がなく、ごちゃごちゃした印象になってしまいがちです。
例えば「ナチュラル」「シンプルモダン」「北欧風」など、目指したい部屋のイメージを決めておけば、買い物をする際に色や素材で迷うことが少なくなり、まとまりのあるおしゃれな空間を作れます。
まとめ
この記事では、初めての一人暮らしに必要なものリストから、費用の目安、そして効率よく準備を進めるためのポイントまでを詳しく解説しました。
新生活をスムーズに始めるための最重要ポイントは、まず「予算を決めておくこと」。そして「本当に必要なものから優先順位をつけて揃えていくこと」です。最初から完璧を目指さず、生活をしながら必要なものを少しずつ買い足していきましょう。
自分の好きなものだけに囲まれて過ごす日々は、大きな喜びと幸福感が得られます。胸躍る一人暮らしのスタートを、心から応援します。
※本記事の内容は公開日時点の情報となります。法令や情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。
田辺 容子(たなべ ようこ)
FPライター。証券会社にて個人向け資産運用のアドバイス業務に約10年間従事。現在は、実務経験と金融資格、自身の投資経験を活かし、金融分野に特化したライターとして活動中。メガバンクのコンテンツ制作や大手金融メディアでの記事執筆など、信頼性が重視される案件を多数手がけている。2級FP技能士、証券外務員一種。
記事提供元:株式会社デジタルアイデンティティ

